イベント【寒霜の旅路】 温かな記憶
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長官 | |
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オンブル、ここはお前のご両親がパテールへ行く前に住んでいた場所だ。 | |
オンブル | |
……。 | |
長官 | |
この南向きの部屋は二人がお前のために残しておいてくれた。それからこれは玩具と服。「一番いいのを買う」といつも言っていた。 ああ、だがお前が戻って来た今、二人はもういない……。 | |
(長官の目は悲しみに満ちているが、オンブルはそれに共感を覚えることができない) | |
オンブル | |
これは? | |
長官 | |
お前が子供の頃に作った木彫りの彫刻さ。冬休みに、ご両親はお前をノーザンへ呼んで暫く暮らしたんだ。木彫りはその時に私が教えたんだ。 ほら、これはお前が彫った父親だ。ハハ、顔中髭もじゃなところ以外はちっとも似てないな。 | |
(長官は懐かしげな笑い声を上げ、それから微かなすすり泣きをしてオンブルの肩を叩いた。それ以上何か言うのが忍びないというように) (失った記憶が戻ることはない。オンブルは幸せそうな部屋を見やり、木彫りの彫刻を受け取ると、ポケットに入れた) | |
(テュール連合軍基地、手術室、午後7時) (オンブルが木彫りの彫刻を撫でる。何度も撫でているうちに角は丸くなっていた。だが、かつて信じた物語は、調べてみると真っ赤な嘘だった) | |
茶髪の看護師 | |
準備はいい?シンプルで快適な服に着替えて入って。 | |
コーデバトル | |
(看護師に続いて手術室に入ると、金属の椅子に座る。看護師が頭にひんやりする金属片を貼り付けていく) | |
銀髪の看護師 | |
指標は正常、信号は安定、注射を開始できます。 | |
(薬剤はオンブルの血管にゆっくりと入っていく。青灰色の血管が徐々に浮き上がる。まるで醜悪な蠕虫が心臓にゆっくりと這い上がっていくように) (報告書によると、パテールで行われた脳手術により彼は後遺症を負ったらしい。そのため、副作用を抑える注射を、毎月打たなければならない) | |
茶髪の看護師 | |
終わりました。でもあと15分待って、異常がないことを確かめてから帰ってください。 | |
(オンブルは頷いた。ぼんやりした睡魔が襲ってきて、彼は目を閉じて少し休んだ。傍らの計器には、様々な色の線が規則的に飛び跳ねている) (どこにも異常は見られなかった。分厚い書類の下に隠された、今日送られてきた極秘司令以外は) | |
『オンブルが秘密裏に調査をしていることが判明した。今回の投薬量を増やすように』 |
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