イベント【寒霜の旅路】 膠着
最終更新日時 :
1人が閲覧中
黒髪の兵士 | |
---|---|
そんな腕前で俺たちに挑もうとしたのか? | |
背の高い兵士 | |
お前、あの爺さんの息子か?グラヴィアの人間はコーデなんてまるでダメだと聞いていたが、今日はそれがよくわかった、ハハハハ! | |
黒髪の兵士 | |
お前は負けたんだ、ただで済むと思うなよ。そうだな……服を脱げ! | |
アレキサンダー | |
くそ……。 | |
背の高い兵士 | |
コーデバトルをすると言ったのは自分だろう?なら大人しく負けを認めろ。これ以上つべこべ言ったら俺たちが何をするかわかっているだろうな。 | |
(アレキサンダーは躊躇していたが、ついには仕方なくコートを脱いだ。雪の混じった冷たい風に、彼は思わず身震いをした) | |
黒髪の兵士 | |
上着も脱げよ!おーい中の奴、縄はあるか? | |
(テントがちらりとめくられ、中の兵士が縄を差し出す。背の高い兵士と黒髪の兵士は、アレキサンダーをテントの支柱に縛り付けた) | |
背の高い兵士 | |
おい、爺さん!お前を助けに来た奴を捕まえたぜ。大人しく公爵につけば、こいつは解放してやる。それとも雪の中でこいつがくたばるのを待つか? | |
先生 | |
だ、誰が来たって?お前ら何をした! | |
(兵士たちは雪玉をアレキサンダーに投げつけた。骨を刺す寒さが脳天に伝わる。アレキサンダーはガチガチと震え、声を出すこともできなかった) | |
黒髪の兵士 | |
ほう、なかなか頑張るじゃないか。おい、爺さん、よく考えることだな……人の命がかかってるんだぜ。 | |
(兵士は酒瓶に残っていた酒をアレキサンダーの頭からかけるとテントに入っていった。冷たい液体が髪の毛から滴り落ち、白い霜となった) | |
サーシャ | |
パパ! | |
(幼い少女は父親がこんな屈辱を受けているのを見ていられず、慌てて外に出ていこうとして、町長に引き止められた) | |
サーシャ | |
パパを助けなきゃ! | |
町長 | |
だめだ、さっき兵士がテントをめくった時、中にまだ十人以上兵士がいるのが見えた。出ていくのは危険すぎる。 | |
サーシャ | |
今外にいるのは一人だけよ、パパを連れ戻すだけならきっと大丈夫。 | |
町長 | |
だがそれじゃここにいるのがばれてしまう。先生を助けられないだろう! | |
サーシャ | |
パパは怪我をしていて、お医者さんから体を冷やすなと言われているの!『先生を助けるのは後でもいい』と言ってたでしょ?まずパパを助けて? | |
ピーター | |
パパの動きで兵士が警戒態勢に入ってしまったんだ。これ以上奴らを刺激したら、先生を助け出すのがもっと難しくなる。 | |
サーシャ | |
助け出せる方だけでも、助けてあげればいいじゃない? | |
町長 | |
サーシャ、物事には優先順位があるんだ。先生が来た頃お前はまだ物心もついていなかったね、みんながどんな生活をしていたか知らないだろう。 | |
ピーター | |
ここはコーデが苦手なことで有名で、いつも不当な要求を呑まされてきたんだ。コーデバトルへの参加を断れば、次はブラックリストに入れられた。 | |
町長 | |
先生がみんなにコーデの基礎知識を教えてくれたお陰で、私たちはよそからいじめられることも、毎日食べる物の心配をすることもなくなったんだ。 | |
ピーター | |
パパを助けたくないわけじゃない、先生を助けることが大切なんだよ! | |
(ピーターは少女の弱々しく痩せた腕をしっかりと握り、歯を食いしばって言った。残酷な言葉を心に突き刺された少女は、その目を涙で揺らした) (子供の世界は大人より単純だ。同じ命なのにどちらか一人だけを選んで、もう一人を切り捨てられるのか、サーシャにはわからなかった) (ピーターが言い放った言葉は、同じようにジェーンの心にも暗い影を落とした) | |
ジェーン | |
(世の中は掟がなければ動かない。コーデバトルという掟が、命の大切さを決めてしまっていいのだろうか?) | |
(近くを見回っていた狩人が慌てて駆けつけ、その言葉にジェーンの思考は遮られた) | |
狩人 | |
町長、この近くを探ってみました!それほど遠くないところに軍営と火薬庫があるようです。 | |
町長 | |
火薬庫……わかった、新しい計画を思いついたぞ。 |
コメント (イベント【寒霜の旅路】 膠着)
新着スレッド(【速報】ミラクルニキ攻略アンテナ)