イベント【寒霜の旅路】 三月の兎
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(火薬庫の周辺、厳重警備で兵士たちが見回りに行き来している) (ジェーンは三月うさぎを握りしめていた。国防部に全面検査をされ、今ではただの機械仕掛けのうさぎになっている) (たった今ジェーンは『爆竹の音で火薬庫に奇襲が入ったと誤解させて兵士たちをおびき出そう』と皆を説得したところだった) | |
ジェーン | |
三月うさぎ……今回はあなたにかかっているのよ。 | |
(三月うさぎは体中に爆竹を巻きつけられ、分厚く積もった雪の中をゆっくりと進んでいった。雪の上には、細い足跡だけが残されていった) (長い導火線はうさぎに少しずつ引っ張られていき、もういくらも残っていない。ジェーンはマッチを擦って、導火線に着火した) (ぱちぱち燃える音はジェーンから遠ざかっていき、しばらくして、倉庫の位置から巨大な爆発音がした) | |
兵士 | |
何ごとだ!? | |
(最初の音の後にも、二発三発と立て続けに爆発音が響いた。めでたいはずの音は今や、兵士たちを大いに慌てふためかせていた) | |
兵士 | |
警備!一級警備! | |
(警報音が続けざまに鳴り響き、猟犬たちが唸り声を上げ、侵入者を見つけ出そうとした) | |
ジェーン | |
(兵士たちがすぐに森の中を探索に来るわ、見つかりにくい服に早く着替えて) | |
コーデバトル | |
(鬱蒼とした茂みを、ジェーンは先生が閉じ込められている場所へ向け走った。緊張に震える体、手にしたリモコンの赤いランプが暗くなっていく) (三月うさぎの信号は、もはや届かない) (爆発音の中で、ジェーンは三月うさぎに、そして裏切りの苦しみと楽しかった過去の板挟みになっていた自分に別れを告げた……) (強風がジェーンの頬を撫で、目の中に吹き込んできた。まるで最後の涙もノーザンの寒さに凍ってしまったかのように) |
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