イベント【寒霜の旅路】 新生
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ピーター | |
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クソッ、手錠め……先生、あと少し持ちこたえてください。 | |
(救出に来てくれた皆を見ても、先生は喜びの表情を見せず長い溜息をついた。急に老け込んでしまったように見えた) | |
先生 | |
ついにこの時が来たか……。 | |
ジェーン | |
この時って? | |
先生 | |
遅すぎた、私は奴らを阻止できなかった……。 | |
(先生の目が涙で溢れる。彼の言わんとすることが誰もわからず、手錠をはずす手を速めるしかなかった) | |
(テントの外、町長は他の人たちとこの地に残った兵士たちを連れて見回りをしている。突然、火薬庫の方向から大勢の兵士が近付いてくる音がした) | |
町長 | |
まずい!援軍が来たぞ、そっちはまだか? | |
ピーター | |
もうすぐだ! | |
(まばらな森の中に兵士たちの人影が見え隠れする。騒々しい馬蹄の音が相手の勢いを物語っているようだ) (だが密林の中に、また一つ別の部隊が到着したようだ) | |
兵士 | |
王城の騎士?どさくさに紛れて暴れに来たのか? | |
騎士 | |
騎士長の命令を賜った。ここは我らに従ってもらおう。 | |
兵士 | |
我らはデメトリオス公爵の命令を賜った、たかが国王の犬が、我らに楯突くのか? | |
騎士 | |
国王を侮辱する者には、王城の騎士は宣戦の権利を持つ! | |
町長 | |
どうやら違う勢力みたいだ、ピーター片付いたか? | |
ピーター | |
よし! | |
(手錠が切断され、ジェーンとピーターは先生とアレキサンダーを助けて立ち去った。森の兵士がそれに気がつき大声で叫んだ) | |
兵士 | |
公爵の命令だ、プルシウスを逃してはならぬ! | |
(言葉が止まぬうちに、銃声が飛んできた。ジェーンは慌てて老デザイナーの手を引いたが、銃弾は激しく降る雪を突き破り、先生の右手に命中した) | |
ピーター | |
先生! | |
(鮮血が白い雪原に落ち、ピーターは驚きの余り目を見開く。無数の美しい作品を生み出してきた先生の右手が銃弾にやられてしまうなんて!) (ピーターは拳を握り、銃を持った兵士たちに向き直り復讐しようとした) | |
ジェーン | |
落ち着いて!すぐに離れなければ。 | |
(ジェーンは怒りに燃えるピーターの手を引き、皆とともに山の麓に撤退していった) (激しい交戦の音が聞こえてくる。こんなに近くで鮮血と暴力を見たのは初めてだった。だが彼女は、もはや逃げたり泣くことばかりではなかった) (ジェーンは自分の進む『正しい』道を見つけた。それは誰も足を踏み入れたことのない道、その先にあるのは明るい未来か、果てない苦しみか) | |
(人間は誰であっても、尊厳や命の重さは変わらない) |
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