イベント【寒霜の旅路】 騎士の道
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(風が粉雪をアガータの顔に吹きかけ骨を刺すような冷たさを運んでくる) | |
アガータ | |
(ナーシャ。私たちの別れの日も、こんな大雪だったね……) | |
ナーシャ | |
大人になったら、何になりたい? | |
アガータ | |
王城の騎士になって人々を危険から救うんだ、私たちを助けてくれた騎士みたいにね。 | |
ナーシャ | |
へーえ、私はデザイナー、そうだ、騎士服をデザインしてあげる。 | |
アガータ | |
私は王城の騎士一の強者になって、この力で大陸に平和をもたらしたいの! | |
国王 | |
アガータ、余は体の具合が悪い。今日の会議には行けぬ。 | |
アガータ | |
どうなさいました?宮廷医を呼びましょう。アンドルー、今日の会議はひとまず中止で。 | |
国王 | |
いや、会議は予定通り行うように。終わった後にサインが必要な書類をくれればよい。 | |
騎士 | |
それでは平民に申し訳が立たぬではありませんか! | |
アガータ | |
私が折衷案を考えておこう、だがまず騎士の掟として君主の命令に抗ってはならぬ、覚えておきなさい。 | |
(今までのことが浮かんでくる。アガータはブロンの笑顔を見た気がした。臆病な王子は、今日、毅然として馬車を飛び降り、自らの命を絶った) | |
アガータ | |
(王位継承者はその運命を拒んだ、その時、王城の騎士である私たちが守っているのは何だろう?) (この虚栄と、もはや風前の灯となった制度か?) | |
デメトリオス | |
城門が開いたぞ!まず王城を攻めよ! | |
アガータ | |
(ナーシャ、あの約束はもはや守れそうにない……だけど、わかってくれるよね?) | |
アガータ | |
王城の騎士たちよ! | |
(混乱の中で騎士たちはアガータを見上げた。その金髪は風になびき、まるで輝く御旗のようだった) | |
アガータ | |
皆も私と同じく、騎士団の選抜戦に参加し、苦しい選抜と日々の訓練を経てここに立っているであろう。 騎士として、騎士精神を持ち、騎士道を守っているであろう。私はかつて、自分の追い求める騎士道とは何か長い間迷ったことがあった。 老騎士長は私が崇拝する人であった。私はその言動を自らの手本としていたが、その中で徐々に自分の方向を見失っていった。 しかし故郷を離れ、選抜戦に参加した時から私はずっと願っていた。ノーザンの平和を守り、人々が二度と戦火にまみえないようにすることを。 今日、私はついに自分の騎士道を見つけた。騎士として、政権でも、国家でもなく、この土地に暮らす全ての民に忠誠を誓おう! | |
(アガータは胸にある剣と盾を組み合わせた勲章を取り外し、しばらくじっと眺めた後、放り投げた) | |
アガータ | |
今この瞬間、私は王城の騎士長の身分を捨てる! 強欲な軍閥も腐った政権も、私の仕える主人ではない! 真の騎士は、自由と平和のために戦う! | |
(分厚い城門は『バン』という大きな音を立て、完全に閉められた) | |
守城の騎士 | |
き、騎士長がそんなことをすれば謀反では……。 | |
護衛の騎士 | |
だが騎士長の言うことは正しい、城外の軍閥にはろくな連中がいない。 | |
(王城の騎士たちは議論を続け、人々の躊躇いや恐れ、途方に暮れた視線の中、アガータは長剣を抜き、一人城外へ歩いていった) (剣を持った兵士たちが待ち構えていようと、騎士に二言はない) |
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