デート・危機
危機
解放条件 | SSR-シモン・記憶の亀裂 R-シモン・科学の美 R-シモン・戸惑う一瞬 |
夜遅く家に帰る途中、アパートの近くでコソコソとうごめく怪しげな人影を見つけた。私は怖くなって物陰に身を隠したものの、突然口元を押さえられてしまった。あれ!?シモン、なの……!? |
家に帰る途中、怪しげな人たちを見かける。私は怖くなり物陰に隠れたが、突然両手で口元を押さえられてしまった。
私の口を押さえた謎の人物は、目立たない場所に移動するよう指示をだす。それがシモンだとわかり安堵したものの、状況が飲み込めないままとりあえずシモンを家に連れて帰った。彼の服は血だらけで、腕には細長い傷もある。シモン、一体何があったの?
シモンの体の傷は痛々しかった。いつも私の前で優しそうに笑い、清潔感のある服に身を包んでいる彼が、今は青白い顔をして、汚れた服で私の前で横たわっている。私は傷口を消毒し、食べ物を用意するくらいしかできなかった。幸い傷は浅く、シモンは一晩寝ただけで回復した。そして、私はシモンに対する気持ちがより深まっていることに気が付いた。
シモンは、最新の研究内容がドラッグ密輸組織の目に留まり、危険を招いてしまったと言う。そんな話を聞いて心配になるけど、シモンの言葉を選びながら慎重に伝える様子から、研究が簡単に終わらないことは明らかだった。不安な夜が過ぎ去り、ソファーで寝ていた私は、目覚めるとベッドで横になっていた。シモンは既に帰ったあとだった。彼が残していった木の葉と朝食が、昨日のことが夢の中の出来事ではなく、危険な現実であることを私に知らせる。