デート・メープル
メープル
ブラブラと散歩していた途中で、偶然にも私たちは絶版の詩集と巡り会うことができた。私たちはすごくツイてるみたい。本屋を後にすると、異国情緒溢れる街並みを歩いた。すると、シモンは静かに本が読める場所に行こうと私をどこかに連れて行く。
私たちがやって来た川のほとりの公園は、とても静かだった。けれど別れの詩を目にした私は、言い知れない不安に襲われてしまう。私を元気づけるため、シモンは童話を語って聞かせてくれた。そして、メープルシャックに行こうと提案してくれる。
メープルシャックでメープルシロップのキャンディを作っていたところ、ちょっとしたアクシデントで私たちはメープルの爽やかな甘みの中、抱き合うことになった。メープルシャックを後にし、私はようやく今回の旅行の理由を知り、心の中の不安も再び広がっていった……