デート・山奥にて
山奥にて
解放条件 | SSR-シモン・沈黙の桜 R-シモン・セラピスト R-シモン・理性と感情 |
取材で山奥に向かった私は、道に迷ってしまった。二度と下山できないんじゃないかと不安と恐怖におびえていると、調査のために山を訪れたシモンと出くわした。シモンと一緒だと、さっきまでの不安がウソのように。 |
冒険番組の準備のため、私とカメラマンは山奥へ取材にやって来た。
カメラマンは用事があるからと先に帰り、私は山を歩きながら取材を続けた。しかし、夢中になるあまり道に迷ってしまった。誰も助けてくれる人はいないし、どうすることもできない……途方に暮れていると、シモンがまるで天からの助けのように私の前に現れた。
シモンは調査のために山に来ていた。彼に会えなかったら本当に山の中で一夜を明かすことになっていただろう。彼は正しい道を判別する手法を教えてくれ、私たちはその方法で下山することに。道中、足をくじいてしまった私をシモンがおんぶしてくれて……このままずっと時が止まってくれればいいのに。
下山すると、ふもとの夜市が子供の頃にパパによく連れられて来た場所だと気付いた。その場所は今も昔も変わらない。漫画を売っている古いお店に行くと、そこの店主はパパが生前私のために買ってくれた本をまだ持っていた。涙があふれてくる。シモンのキスが、私のつらく悲しい気持ちを和らげてくれて……彼は、私のここでの思い出が全て美しいものであってほしいと言ってくれた。