デート・母校
母校
私とハクは高校時代の恩師に会いに学校へ向かった。何年ぶりかに会うクラス担任の宮先生は、相変わらずの風格だ。
しょっちゅう授業をサボっていたハクが、宮先生とあんなに仲がいいなんて。ハクは宮先生に警察官だということは打ち明けたものの、Evol特殊部隊ということまでは言わなかった。きっと心配させたくなかったんだろうな……
宮先生と別れた後、私たちは校内をぶらぶら歩いた。校舎脇で大柄な生徒が別の生徒をイジメているのを発見し、ハクは止めに入る。その光景は、かつて学校の路地裏でハクが生徒を恐喝した事件を彷彿とさせた。けれど、あの時の真相は噂と全く違っていた。誤解が解け、ハクに対する理解はますます深まっていく。