デート・映画
映画
解放条件 | SR-ゼン・光影の心 R-ゼン・愛の味 R-ゼン・契約 |
待ちに待った休日がダメになるほど悲しいことはない。だけど、CEOともあろう人が謝罪のためにわざわざ私の休日を補填してくれるなんて。何だか変な気分。 |
こんないい天気の休日を無駄にはできないと、用事を詰め込んでいた。しかし私の理想の休日は、ケンさんからの電話で台無しにされる。逆らうこともできず、私はファーレイに手伝いに行くしかなかった。
私はこき使われる運命から逃れられない。ケンさんの書類整理を終え、ようやく休日を楽しめると思っていた矢先、ゼンにまで手伝いを押し付けられてしまった。彼へのささやかな仕返しに『特製コーヒー』を淹れると、美味しいと言ってくれて……まさかゼンは味覚がおかしくなってしまったの?
一通り片付く頃には、映画を一本観るくらいの時間しか残っていなかった。ゼンは私に付き合って一緒に映画館に来た。そして、あの時不味いコーヒーを全部飲み干したのは、ゼンが私を傷つけないためだったと知り……