第2章 ストーリーまとめ
目次
こうしてニキとモモ、彼らの新たな友人たちは、ともにマーベル大陸での旅に踏み出した。しかし、新しい旅が始まる前に、この大陸を統治している七大国について知っておこう。
リリス王国
可愛くて、一風変わったメルヘンチックな幻想郷。何事も微笑みと善良な心で癒すというお国柄
雲上帝国
優美で古風な東方の国。壮大な都と雅な服装とが相まって、非常に華やか。
パテール連邦
雲上と並ぶ大国で、大陸最大の国土を擁する。日常的なファッションが中心で、非常に現代的。
ノーザン王国
戦いを尊ぶ大陸北方の軍事帝国で、暴風と烈火で象徴される。耐寒に特化した中世的なコーデが特徴。
ウェイストランド共和国
荒野で育まれたに古の文明の影響が色濃く残る、素朴な国。部族や原住民の特色を活かしたファッションが得意。
カルファ王国
神聖かつ幻想的な美しい王国。手の込んだファンタスティックなコーデスタイルが得意。
ルインアイランド
先端技術を駆使する未来SF的な国。シンプルでSF風のコーデが特徴。
2-1 リリスの美少女ポポ
ニキ | ようやくリリス王国についたね。リンレイは今ごろまだリヴィエールで材料を集めてるのかな。また会えるといいね。 |
モモ | リンレイってさ、笑顔が本当に可愛いよね。オリエンタル風の女神様みたいだよ~ 騒がしくて乱暴者の誰かさんと違って... |
ポポ | 誰のことかな~?雲上帝国の優雅さもいいけど、このリリス王国の女の子だって負けないんだから! |
ニキ | ポポはリリス王国の出身なんだよね。リリス式のコーデはみんなメルヘンチックなの? |
ポポ | うん。都会的なパテール連邦とオリエンタルな雲上帝国。その隣国のリリス王国は、可愛らしさいっぱいのメルヘンの世界なんだよ。 あたしたちは、華やかで夢のあるコーデが得意なの。 |
モモ | へぇ~ニキ、ポポとメルヘンチックなリリス風でバトルしてみなよ。ボクはニキが勝つ方に焼肉定食を賭けるから! |
コーデバトル |
2-2 芸術の都シシーヤ!
ニキ | さすがはリリスの大都市、シシーヤだね。すごく大きな劇場! |
ポポ | この劇場はね、全大陸で一番大きいんだよ! |
ニキ | 見て、このポスター。数日後に十二月劇団の新作『キャンディ魔女と星の海』の公演があるんだって。 十二月劇団って、どっかで聞いたことがあるような...... |
通りすがりのイケメン | だから!僕は支配人の友人のロイスだって言ってるだろ。リハーサルを見たいんだ、入れてくれよ! |
ロイス | ふぅ、やれやれ。あの通路を使うしかなさそうか...... |
ニキ | あの、すみません!...あーあ、行っちゃった。劇場に入れる秘密の入り口があるなら教えてほしかったのに。 |
通りすがりの少女 | あなた達、劇場に忍び込みたいの? それなら私についてきて。でもまず私とどっちが通りすがりの少女らしいかの勝負よ! 私?私は”通りすがりの少女”よ。 忍び込むなら、いかにも「私はただの通りすがりです」って顔くらい、できなきゃね! |
モモ | 通りすがりらしさの勝負?!なんじゃそりゃ! |
コーデバトル |
2-3 支配人に捕まる!
ポポ | 秘密の通路から入ってリハーサルを見られるなんて、ラッキー♪ふんふ~ん♪ |
モモ | ポポ、ボクのしっぽ踏んでる。 |
ニキ | 直接劇場の楽屋裏に入れる秘密の通路があるなんて、知らなかったな。 あっ、誰かいる! |
キャリアウーマン | ええ、もし殿下が劇場に姿を現したら、必ずご連絡いたします。お任せを。 |
謎の女 | 頼みます。それでは、私はこれで。 |
ニキ | どうしよう......見つかったら怒られちゃう。 |
キャリアウーマン | ......誰!あなたたち、どこから入ってきたの?! もしや数日前に予告状を寄こした怪盗......! |
ニキ | ご...ごめんなさい!怪盗なんかじゃありません。ただ劇団のリハーサルが見たくてこっそり入ってしまっただけで、怪しい者ではありません! |
キャリアウーマン | はあ、劇場の支配人も楽じゃないわ。劇場管理の他に人探しをして、その上泥棒まで捕まえなきゃならないなんて。 今日は十二月劇団はお休みよ。明日のリハーサルを見たいのなら、そうね。支配人であるこの私にコーデで勝ってごらんなさい。 |
ニキ | わかりました。エレガントかつシンプルなキャリアウーマン風で勝負しましょう。 |
コーデバトル |
2-4 恋愛体質のスー!(2)
ポポ | 先に裏口から入っていったイケメン、何者なんだろう。このあと、彼と私のドラマチックな展開とか、ないかな~ |
モモ | そんなこと言ったってポポの出番は増えないんだからね。このアプリの主人公は、ボクと焼肉と焼肉と焼肉なんだから。 |
スー | ニキ!あなたたちもここに来てたの?また会いましょうって言ったら、本当に会えたね♪ |
ニキ | スー!おひつじ座の彼とのデートはうまくいった? |
スー | おかげさまで、とってもうまくいったわ!でも今のカレは、この劇場で働いているやぎ座の舞台監督なの~今晩、公園デートでボートに乗るの。ニキ、どんなコーデがいいと思う? |
モモ | もう違うオトコに乗り換えたの!? |
ニキ | そうだな、、、ボートに乗るなら風除けと保温のためのウィンドブレーカーを着て、可愛くなるようにしなきゃね。 |
コーデバトル |
2-5 劇場支配人エリザの私服
ニキ | 結局私たちもボートに乗って遊んじゃったけど、スーたちのデートの邪魔にならなかったかな? |
モモ | 別に一緒のボートに乗り込んだわけじゃあるまいし、大丈夫だよ。 それに、あとで一緒に焼肉に行こうって誘ってくれたし、スーはきっと気にしてないよ。焼肉!焼肉だよ! |
ポポ | モモの身体って、主に焼肉でできてそう。 |
劇場支配人 | あら?あなた達......また会ったわね。 さっきはバタバタしていて、自己紹介もまだだったわね。私はエリザ。あの劇場の支配人よ。 |
ニキ | 私はニキといいます。エリザさん、私服もすてきですね。 |
ポポ | エリザさんも彼氏連れ......いいもんね!あたし達はこれから焼肉だもんね!さっ、油がはねてもOKなカジュアルコーデに着替えよ! |
コーデバトル |
2-6 スポーツ少女アウラ(2)
ポポ | ふぅー、お腹いっぱーい。 |
モモ | やっぱり焼肉は最高だにゃ~......ん?なんだか浴衣のお姉さんがいっぱいいる? |
アウラ | ニキ!モモ!ポポ! |
ニキ | アウラ! そういえばアウラは、この世界へ来てから初めて会った人なんだよね。あっ、その前にナナリー女王にはお会いしたけど、あれは来る前だし。 |
ポポ | ニキ、ナナリー女王と会ったことがあるの?!たしか女王様はご病気で、もうずいぶん公には姿を見せていないはずだけど...... |
アウラ | どうしたの?二人とも。今夜は浴衣祭りなんだよ。カワイイ浴衣に着替えて一緒に行こうよ! |
モモ | へぇ~面白そう!ニキ、浴衣に着替えて夜店に行ってみようよ。 |
ポポ | ニキ......女王様にも会ったことあるんだ......もしかして、異世界から来たとか、運命がどうのとか、本当なのかな......? まぁいっか。今度また聞いてみよっと。みんな、ちょっと待ってよー! |
コーデバトル |
2-7 パジャマパーティー
ニキ | こんにちは。すいません、ホテルへはどう行ったらいいですか? |
謎の女 | この道をまっすぐ行って、右に曲がって最初の角を左に行って2番目の建物です。 ところであなたたち、豪華な服を着た口のうまい軽薄そうな金髪の男性を見ませんでしたか? |
ポポ | いいえ!見かけませんでした!道を教えてくれてありがとう、じゃ! |
モモ | どうしてウソつくのさ。劇場で見たあのロイスとかいう男の特徴にぴったりじゃないか。 |
ポポ | あのイケメンの熱烈な追っかけだったら困るじゃないの!ライバルは少ないほうがいいでしょ! さ、早くホテルに向かおうよ。 |
ニキ | うん、ちゃんとしたホテルに泊まれそうでよかった。 |
モモ | うぅ~焼肉を食べすぎちゃった......お腹がはちきれそう...... |
ニキ | もー、調子にのりすぎだよ~ |
ポポ | あはは!やっぱりモモのそのお腹は、全部焼肉でできてるんだね。 |
モモ | ポ~ポ~~~おぼえてろよ!! |
ニキ | しょうがないな。寝る前にみんなでトランプでもしよっか。そのうちに焼肉も消化されるよ。 |
モモ | ポポと違って、ニキは優しいにゃぁ~!じゃあ二人ともパジャマに着替えて。パジャマパーティーだね! |
ニキ | でも、急にこの世界へ来たからパジャマ持ってきてないよ。どうしよう? |
モモ | そうだ、夜店で拾ったパンダのパジャマのデザイン画があっただろう?あれを作ってみよう! |
コーデバトル |
2-8 リハーサルを見に行こう!
ニキ | 今日はいよいよ十二月劇団のリハーサルが見られるね。 |
モモ | 見て、あそこのVIP通路を歩いている女の子、すごいオーラだにゃ。後ろの男の人もかなりえらい人みたい。 |
ポポ | 支配人のエリザさんと何か話してるね。 |
エリザ | パテール連邦からわざわざお越しいただき、たいへん光栄に存じます。 |
少女 | どうもご丁寧に。『星の海』にはそれだけの価値があるわ。 |
ジョブ・ルーニー | お嬢様、少し時間が押しているようです。必ず本日中にパテール連邦に戻るよう、総裁に言われておりますので。 |
少女 | 分かっているわ。ではエリザさん、失礼します。またお目にかかりましょう。 |
モモ | ひゅ~かわいいお嬢さんだにゃぁ~ あ、支配人がこっちに来る。 |
ニキ | こんにちは、エリザさん。『星の海』っていうのは今回の舞台の衣装のことですか? |
エリザ | そうよ、『キャンディ魔女と星の海』で一番重要なのが、ヒロインのソフィアが着る『星の海』という名のドレスなの。 『星の海』を盗むと予告状を寄こした怪盗もいるくらいよ。 |
モモ | そんなにすごいの?見てみたいにゃぁ。今日はとりあえず、リハーサルだけでも早く見にいこう! |
エリザ | そうね、リハーサルだから正装する必要はないけれど、一応淑女の休日おでかけ着コーデに着替えてくれるかしら。 |
コーデバトル |
2-9 ダンサーのソフィア
ポポ | そーっと、そーっとね。あっ、あそこが楽屋みたいだよ。『星の海』、置いてあるかな |
ニキ | ポポ、やっぱりダメだよ。見つかったらどうするの? |
女優 | そこにいるのは誰!? |
モモ | 言ってるそばから......現行犯逮捕だよ。 |
ニキ | す...すみません!私たちは怪しい者ではありません!怪盗でもありません! |
女優 | 怪盗じゃないのは分かってるわ。単に誰かって聞いてるのよ。 |
ニキ | 私はニキ。この子はモモ、彼女はポポ。『星の海』がどんな衣装か、人目見たくてきたんです。 |
女優 | ニキ?ああ、支配人が言っていた腕の良いスタイリストね。 私はこのお芝居の主演のソフィア。お目にかかれて嬉しいわ。 |
ニキ | ソフィアさん......これがプロの女優さん......あのっ、公演、楽しみにしてますね! |
ソフィア | ありがとう。でも、私は公演よりもあなたに興味があるわ。 ちょっとコーデバトルしてみない?もし私に勝てたら、秘蔵の舞台ドレスをプレゼントするわ。それから本公演にも招待してあげる。 そうしたら、『星の海』が見られるわよ。 |
ポポ | えぇー、すごい!がんばって!ニキならきっと華麗でエレガントな舞台ドレスのコーデだってできるよ! |
コーデバトル | |
ソフィア | さすが、支配人が言っていただけのことはあるわね。あなた、これからもっと強くなるわ。 覚えておいて。コーディネートの力は、衣装の質さえも超えるもの。 充分に力をつければ、この普通のドレスで『星の海』に勝つことだってできるのよ。 |
ニキ | はい、覚えておきます。ソフィアさんありがとう、私、がんばりますね! |
2-SP1 シンデレラの姉
モモ | 十二月劇団は休みだけど、隣の劇団のリハーサルが見られそうだね。 |
ポポ | どれどれ......わ、『ロミオとシンデレラ』じゃない。タイムスリップものの |
ニキ | よくわからないけど、甘いラブストーリーっぽいタイトルだね。 |
女優 | ちょっと!そこの2人と1匹、ここで何してるの! |
ニキ | す…すみません、勝手にうろちょろして。あの、支配人の許可はもらってます。 |
女優 | あら、そうなの。あたしはこの劇のヒロイン、シンデレラ……の姉よ! 私とコーデバトルをしない?私に勝てたらサインをあげてもいいわ。 |
モモ | シンデレラの姉のサインかぁ……びみょー…… でも、やるからには負けないぞ!ニキ、華麗な淑女のヨーロッパ風舞台衣装に着替えて! |
コーデバトル |
2-SP2 ロイス、二度目の乱入
隣の劇団の舞台監督 | きみ!見ていたよ!すごいコーディネート能力じゃないか! ああ、すまんすまん。私は『ロミオとシンデレラ』の舞台監督なんだ。 |
ニキ | はじめまして、私はニキといいます。お会いできてうれしいです。 |
隣の劇団の舞台監督 | 十二月劇団のソフィアは世にも美しい貴重なドレス『星の海』を持っている だからうちもロミオの衣装に凝らなければ、観客をみんな『キャンディー魔女と星の海』に取られてしまう。 頼む!我々にロミオの衣装コーディネートのインスピレーションをくれないか! |
モモ | でも役者はシンデレラの姉の人しかいないみたいだけど。ロミオはどこに…… |
隣の劇団の舞台監督 | ああ、今日はロミオ役の俳優は休みなんだ。でもさっき廊下で男性をひとり捕まえたから、彼に代理でニキとコーデバトルをしてもらおう! |
ロイス | おい、ちょっと!これはどういうことだ!僕はただ友人に会いに来ただけなのに、どうしてコーデバトルをしなくちゃいけないんだ! |
ニキ | あっ、前に劇場の入口で見かけた男の人! はじめまして、私はニキ。劇団のリハーサルを見学にきたんです。 |
隣の劇団の舞台監督 | 余計なことはいいから!さっさと優雅でかっこいいロミオになるんだよ! |
ロイス | はぁ、いいけどさ、一つだけ約束してくれ。僕を探している女性がいても、絶対に僕を見かけたなんて言わないってね。 |
コーデバトル | |
ロイス | すばらしいね!今日ここでこんなに優秀なスタイリストに出会うなんて、思ってもみなかった。 ニキ、君はぜひウェンツに行ってマーベル大茶会に参加すべきだよ。 |
ニキ | マーベル大茶会? |
ロイス | そう、年に一度デザイナーとスタイリストの大規模な展示会があるんだ。通称、”お茶会”さ。 よければ考えてみてくれ。じゃ、僕はこれで失礼するよ。支配人によろしく |
ニキ | はい、伝えておきますね。 |
ロイス | またね!ウェンツで再会できるのを、楽しみにしているよ。 |
ニキ日記・第2章
メルヘンの国といわれるリリス王国の大都市シンシーヤに到着!その街並みにここは本当に異世界なんだと実感したわ。十二月劇団のリハーサルが見たくて劇場に忍び込んだ時は冷や汗をかいたけど、そのお陰でロイスとソフィアに知り合えたわ。公演も、伝説の衣装『星の海』も、本当に楽しみ! |