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【速報】ミラクルニキ攻略アンテナ

《ストーリーセットコーデ》邂逅の風

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最終更新者: LAY

邂逅の風

完成報酬コーデギフトBOX
(シルフィ、邂逅の風、時空旅行、時間の書、風と時間、初風の黎明(背景)、40ダイヤ)

ページ名カテゴリ部位入手方法
束縛の風ヘアスタイル-イベント【風花雪月】
追風の少女ドレス-イベント【風花雪月】
虹の旋律コート-イベント【風花雪月】
錦の雲靴下-イベント【風花雪月】
幸せな出会いシューズ-イベント【風花雪月】
漂う花弁アクセサリーイベント【風花雪月】
夏の彩飴アクセサリーイベント【風花雪月】
雲の邂逅アクセサリー右腕イベント【風花雪月】
風の告白アクセサリー左腕イベント【風花雪月】
虹の影メイク-イベント【風花雪月】
シリーズ
ページ名カテゴリ入手方法
シルフィヘアスタイルセットコーデ任務達成「《ストーリーセットコーデ》邂逅の風」
邂逅の風ドレスセットコーデ任務達成
「《ストーリーセットコーデ》邂逅の風」
時空旅行アクセサリーセットコーデ任務達成「《ストーリーセットコーデ》邂逅の風」
時間の書アクセサリーセットコーデ任務達成「《ストーリーセットコーデ》邂逅の風」
風と時間アクセサリーセットコーデ任務達成「《ストーリーセットコーデ》邂逅の風」
完成図
シリーズ1シリーズ2
プロローグ

私には全ての音が聞こえるわ。なんたって風がぜーんぶ味方なんだもの。葉っぱがこすれる音、虫の鳴き声、光と影の揺らぎ、幾重もの潮の流れ、過ぎ行く白い雲……人の声より、そういう自然の音の方が好き。


マーベル大陸は不思議な所よ。雲上の花畑、ノーザンの風雪、リリスの芳しいバラ園、広野を吹き抜けるウェイストランドの風……美しい場所がいっぱいある。でも、中でもいちばん好きなのは、やっぱりカルファの森ね。あそこは素晴らしい楽園のようだわ。人間達の喧噪から離れて、色んな小動物がいる。飛び跳ねる小鹿、自然を歌い上げる鳥、寝てばっかりのナマケモノ、ニンジンが大好きなウサギ、臆病なカメにハリネズミ、湖を自由自在に泳ぐ魚、数えきれない蛍……どれも自然で美しい音を発している。森に暮らすドワーフやエルフもいるわ。ドワーフの声は可愛いくて、エルフの声は優美よ。カルファの森にいると時間が経つのも忘れて、ポワリー湖のほとりで風の囁きを聞きながら、つい寝ちゃうのよね。

いつからだったかな、森で突然、別の声が聞こえるようになった。全てを貫く冷たさのある声で、すごーく深い闇から聞こえてくるみたいな声。風が私だけにその存在を教えてくれたんだけど、その声が秘めている物語は教えてくれなかった。だからその源を探すことにしたの。

風の導きに従ってポワリー湖を過ぎると、源のひとつが見つかったわ。でも、彼はただあの声を受け取っていただけで発してはいなかった。長い銀髪と尖った耳から、彼はエルフだと分かった。冷ややかで威厳のある目をした彼は、周りのエルフから「王子」と呼ばれていたわ。私は彼の周りをクルクルと回ったけど、彼には私が見えない。そこで風を使って、彼の頬をツンツンつついたんだけど、彼は眉をしかめただけで、すぐに真面目な顔で部下と何か討論していたわ。なーんだ、つまんないの!

エルフは戦争に直面していたみたいで、みんな硬い鎧に身を包んで、手には剣を持っていたわ。その剣の恐ろしいこと!刀身は凄絶なまでに哀しい叫び声を上げ、異常なほどの血生臭さにまみれていたわ。そんなの人間の世界だけにある物で、カルファの森は自然の楽園だと思っていたのに……。


あの声は途切れ途切れに、まるで水中の塵のように漂っていたわ。ただ私に分かったのは、エルフたちがもうひとつの声の源へ向かっていたということよ。彼らに着いて森の奥へ入っていくと、声はどんどん大きくなった。エルフの王子も何かを感じ取っているみたいで、鼓動が早まっているのが聞こえたわ。焦りと不安、そして微かな悲哀が彼に纏わりついていた。彼は、どうして自分がそんな気持ちに囚われるのかも分かっていなかった。それがあの声のせいだと知っていたのは私だけなの。

エルフたちが森の奥深くにある古い砦に辿り着くと、そこには敵が潜んでいたの、紙のように白い皮膚と、唇の下にはふたつの牙を隠して。前に感じたあの陰惨さと血生臭さがまた私を取り巻いた。エルフたちは王の統率のもと、最後の総攻撃を仕掛け、全てが混乱に陥ったわ。殺戮の音。私が一番嫌いな音。すぐその場を離れようと思った時、ずっと探していたあの声の源が目に飛び込んできた――。

声の源は砦の最も高い場所に立っていたわ。傍へ飛んで行くと何かを感じたのか、こちらを見たの。私は驚いて後ずさった。その後、彼は顔を戻してもう私に目もくれなかった。私は堪らず、風で彼の頬をつついたけど、彼は何の反応も示さなかった。さっきのはただの錯覚だと思うと、ちょっとだけがっかりしたわ。そして彼の見ている方へ目をやって、初めて気づいたの。彼のターゲットはエルフの王子だった。その瞬間、喜びと悲しみがない交ぜになったあの声が酷くこだました。彼が何を言ってるのか私には分からない。ただ彼の唇が音もたてずに「クロリス」と動いたのだけが見えた。


砦の上に広がっていた翳りはしだいに消え、エルフの敵も徐々に消えていき、残ったのは彼ただ一人。明るく白い太陽の光が穏やかに差す。彼は目を閉じ、微かに仰向いた。


エルフ王の黎明の刃が彼自身の体を貫いた時、エルフの王子が心の奥底で悲痛な叫びを上げたのが聞こえたわ。鋭い刃が王子の心臓をも貫いたかのようであり、まるで彼等は一心同体のようだった。知っているのは私だけ。それは最後の、そして最も大きな声だった。冷たくなったエルフ王の体の上に木の葉が落ちて、私はそれを風で払ってやることしかできなかった。


エルフ王は湖の底へ沈められ、森からは一切の声が消えた。風はもう新しい物語を運んできてはくれない。カルファの森へも、もうずいぶん行っていない。あそこは楽園でも何でもなかったのかもしれない。


そうして暫くの時が過ぎて、私はまたあの不思議な声を聞いたわ。それはとても微かだったけれど、確かに聞こえたの。私はカルファの森へ飛んで行ったけど、そこはもう見知らぬ森みたいで、風の中にも人間の声が酷く混じるようになっていた。


剣士の格好をした紫の髪の少女が、森へ駈け込んでいくのが見えたわ。ポワリー湖まで来ると、あの微かな声はまた消えてしまって、エルフの王子だけが静かに佇んでいた。その後ろに王冠を被った女性が居て、人間の世界でとても貴重な宝を差し出すと、エルフの王子がそれを受け取っていた。


でも、それは別の物語だって、風が言うの。

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ゲーム情報
タイトル ミラクルニキ-着せ替えコーデRPG
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    美少女・萌え系ゲーム
ゲーム概要 着せ替えゲームでファッションコーディネートを楽しもう!

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