《ストーリーセットコーデ》別れの言葉
別れの言葉
完成報酬 | コーデギフトBOX (虹の断裂、あなたの世界、寂しい告白、遠くのあなたへ、孤独なプラットホーム(背景)、別れのプラットホーム(背景)、30ダイヤ) |
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ページ名 | カテゴリ | 部位 | 入手方法 |
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籠中の鳩 | ヘアスタイル | - | イベント【歳月アルバム】 |
曖昧な態度 | コート | - | イベント【歳月アルバム】 |
夏の巡り会い | トップス | - | イベント【歳月アルバム】 |
降注ぐ日光 | ボトムス | - | イベント【歳月アルバム】 |
別れの街角 | 靴下 | - | イベント【歳月アルバム】 |
雨のメロディ | シューズ | - | イベント【歳月アルバム】 |
夏の夜風 | アクセサリー | 頭 | イベント【歳月アルバム】 |
独断専行 | アクセサリー | 右手 | イベント【歳月アルバム】 |
囁きの温度 | アクセサリー | 耳 | イベント【歳月アルバム】 |
孤独の星 | アクセサリー | 首 | イベント【歳月アルバム】 |
キャラメルポップコーン | アクセサリー | 手袋 | イベント【歳月アルバム】 |
眠らぬ夜風 | メイク | - | イベント【歳月アルバム】 |
シリーズ1 | シリーズ2 |
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初雪が降り始めたばかりの赤煉瓦の道を、シュエは革靴で足早に駅へと急いだ。思い出すのは学期末にレオンと一緒に見にいった最後の映画だった。観終わってからも彼は無言のままだった。かつての心弾む思い出を反芻してみても、愛の証拠が見つからない。まさか本当に自分一人で突っ走って勘違いをしていただけなのだろうか。
ホームで発車しようと列車が音を発している。
「待って、行かないで……」
焦るシュエは心の中で呟く。彼女はレオンを見送る為にこれまで何度も駅に来ていた。だが今回、彼は列車の発車時刻を教えてくれなかった。まるで彼女の世界からこのまま消えようとするかのように。予感がする。もしもこの列車を逃したら、レオンにはもう二度と会えない。
車軸の動く音がはっきりと聞こえるようになりレオンのジャケットが遠くに見えた。だが彼女がやっとのことで振り絞った勇気を、冷たい雪が消し去る。追い着いてもどうするのよ、口が利けないのに……やがて列車が動き出し、彼女は成す術もなく彼が去っていくのを見送ることしかできない。
彼に対する想いは、この世のどんな言葉でだって言い尽くせないのに……本人が口を利けず、筆談でしか会話できないないのであれば猶更だ。
シュエが完全に委縮仕掛けた時、列車の汽笛が鳴った。天地に響き渡るその音はまるで自分を励ましているようだった。そう感じた彼女は思わず走り出し、無言の叫びを上げた。いや、無言ではない。大きな汽笛が彼女の心の声を代弁している。全てを飲み込む盛大な音が互いの間の距離を貫き、別れのプラットホームにこだまする。
ゆっくりと動き出した列車に追いついた彼女は、帽子が飛ばされるのも構わず懸命に腕を伸ばしたが、レオンの手には届かなかった。しかし、彼の目に浮かんだ驚きと涙ははっきり見えた。そして悟る、もう何も言う必要はないのだと。二人の間にずっと存在していたわだかまりは、もう解けていた。
彼女が口に出さずとも、彼は知っていた。
列車の窓から投げられた手紙を握りしめ、立ち止まる。
「またね――君のことが大好きな僕より」
彼が言い出せなかった言葉を、彼女も理解した。今は離れ離れになっても、いつかきっと、また戻ってくると。
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