《ストーリーセットコーデ》片道の列車
片道の列車
完成報酬 | コーデギフトBOX (片道切符、冬の鳩、恋愛ボックス、30ダイヤ) |
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ページ名 | カテゴリ | 部位 | 入手方法 |
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異国の景色 | ヘアスタイル | - | イベント【歳月アルバム】 |
尽きない想い | コート | - | イベント【歳月アルバム】 |
傍らの君 | トップス | - | イベント【歳月アルバム】 |
片想い | ボトムス | - | イベント【歳月アルバム】 |
出会いの路 | シューズ | - | イベント【歳月アルバム】 |
秋の鳩 | アクセサリー | 吊り | イベント【歳月アルバム】 |
漫遊 | アクセサリー | 体 | イベント【歳月アルバム】 |
無言の抱擁 | アクセサリー | 首+α | イベント【歳月アルバム】 |
弾む気持ち | アクセサリー | 右手 | イベント【歳月アルバム】 |
初めての贈物 | アクセサリー | 首 | イベント【歳月アルバム】 |
知らない風景 | アクセサリー | 右腕 | イベント【歳月アルバム】 |
そよ風 | アクセサリー | 手袋 | イベント【歳月アルバム】 |
長距離旅行 | アクセサリー | 左手 | イベント【歳月アルバム】 |
逃した瞬間 | メイク | - | イベント【歳月アルバム】 |
シリーズ1 | シリーズ2 |
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「またね」
レオンはこう書き出したままペン先を動かすことが出来なくなり、紙の上に黒い染みが広がった。差出人の名前はどう書いたらいいだろう。普通に「レオン」にするか気持ちが伝わるように「君のことが大好きなレオン」?それとも少し含みを持たせて「忠誠を誓うレオン」?
彼は窓の外を眺めた。見送りに来た人々は家族や友人と言葉を交わし、プラットホームの端で間もなく出発する列車を見守っている。その中に彼の大事なあの子はいない。この手紙だって彼女に渡しようがないじゃないか。レオンは自嘲しながらも、ペンを取り書き直した。
列車はいい頃合いとばかりに溜息のような音を発した。リリスは全てが温かくチャーミングで、間もなく動き出そうとしている車輪とレールが発する音でさえ柔かい。ノーザン~リリス間の往復列車には乗り慣れているが、今回は戻ってこられない恐れがあった。予備役軍人の責務を果たしに故郷へ帰るからだ。ニーズヘッグが引き起こした戦火も彼の帰郷心を煽っていたし、伝説の名もなき騎士団という、後顧の憂いのない者たちで組織された反乱軍にも憧れていた。
それに、彼自身も後顧の憂いがなくなるかもしれなかった。彼が唯一気になっていた女の子は、まだ彼の気持ちに気づいていないだろうから……。
列車の汽笛が高らかに響き渡る音が天を貫き、レオンの肩に止まっていた鳥たちが驚いて飛び立った。雪は宙で止まっているかのように見え、時間もこの大きな汽笛の中で無限に引き延ばされているように感じられる。
ガタッ!
信じられないとばかりにレオンが窓から身を乗り出す。シュエが切羽詰まった足取りで、ゆっくりと動き出した列車に追い着こうとしていた。
どうして彼女が?どうして来られたんだ!?
彼女は何か叫ぼうとしていたが、汽笛のせいで何も聞こえなかった。それに、レオンは彼女が何も言わないのを知っているし、彼女もまた何かを言う必要はないのだ。彼女は懸命に追いかけたが、レオンが伸ばした手には届かなかった。二人は遠くへ引き裂かれる形になったが、ある種の溝が取り除かれ、距離が縮まったようだった。
彼女が伝えたかったことは、彼にしっかりと伝わった。
汽笛の余音が消え、風が最後の伝言をシュエの手のひらに残した。
「またね――君のことが大好きな僕より」
レオンは次第に小さくなっていくシュエの姿を見ながら呟いた。
「これは別れじゃない、約束だ……また会おう」
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