新聞
2019年8月8日
DAILY NEWS 連邦と雲上、流行創作に向けて提携再会 13ts/12 |
今月12日、パテール連邦アパレルグループ総裁サクラ氏が雲上の絹工房と提携すると発表。両国の雰囲気を取り入れた高級シリーズを発売予定だ。業界の重鎮は「この冬は美しさの厳冬」と苦言を呈し、パテール全体のデザイン水準は楽観できない状況である。 公開されたデザイン図からは、雲上特産の布とパテールのタイトファッションを組み合わせた独特な魅力が感じられた。サクラ氏は「春を呼び覚ます鍵」と総裁の座に返り咲いた自信に満ち溢れた会見を行った。既に予約を開始しており、春の訪れも間近のようだ。 (2面インタビュー記事) |
・特集/福音をもたらすデザイナーサクラ氏 2面 A2 ・話題/『最後の日』初日興行成績一億越え 6面 A6 ・広告/尋ね人:紫の髪の剣士。一生の安心を 9面 G9 |
ドリームコーデバトル 年に一度のドリームのコーデバトルが行われるリリス王国。興味深いことに、大陸中が沸き立つこの祭典は、ひとりの子供の願いから生まれた。 童話『白いスカートのトトリ』で、トトリは妖精のスカートによって、夢のドリームバトルで魔法の桂冠を獲得し、魔女の呪いを打ち破った。この物語をハイデンさんが近所の子供たちに聞かかり「誰でも参加できて、夢を叶えられるコーデバトルなんてあるの?」とゆ子供の声を耳にしたそうだ。 この話が本当かどうかは定かではない。だが、美しさがすべのリリス王国で、出自ではなく実力がものをいいうコーデバトルが生まれるのは自然なことだろう。 次はどこへ行けばいい? |
2019年8月11日
オカルト・昨夜の星空 第20回 異常活性の日制 休戦の兆しは見えず 今日のタロット占い 第20回 逆位置の教皇 朽ちゆく古き楔、新秩序の到来 オカルト・恐怖コラム 第20回 血湧く源 アビスの呪い 荒唐無稽 オカルト・神秘探訪 第20回 血の呪いを避ける31の方法についての研究 |
不穏な印 私の思い込みかも知れないが、異常事態が起きている。大勢の者たちが、嵯耶王の故郷の可能性がある街をいくつも追っているのだ。だが彼らは学者や、嵯耶王の崇拝者にも見えない。むしろ軍人のようだ。嵯耶王の作品に興味を持っているのだろうか。 彼らの持つ武器には同一の印があり、彼らの存在に私は不安を覚えた。そして、この秘密をこれ以上詮索する者がいないことを願う。そんなことをしても、厄災をもたらすだけだ。 彼らの正体は? |
2019年8月14日
トリネコデザイン学院 Fraxinus トリネコ学院は辺境の街ノルタタンにありながら、その建築様式はパテールでも、カルファでもない、強烈な個性を漂わせている。大陸どこにも属さなぬ独立国のような雰囲気だ。デザイナーやスタイリストにとって、ここは世界中から隔離された神聖な国なのかもしれない。 現在、この学院の名前は校門両側にあるトリネコの木が由来だと思われているが、私の知る限りではノルタタンにはもともとトリネコの木はなかった。訪れる観光客に聞かれて対応に困った校長が、後からこの木を植えたのである。 トリネコの木をもっと生き生きと描写するように |
※誤字 トネリコと思われる
2019年8月17日
9日間戦争の謎 大陸の現代史を語る上で避けて通れない重大事件ーーそれはノルタタンで発生した9日間戦争だ。血の呪いが生まれてからというもの、人類はこれほど大規模で激しい衝突を経験したことがなかった。人々はコーデバトルで勝敗を決め、脆弱で危うい平和を守った。だがその周囲の戦闘では武力衝突があり、多くの血が流れた。三百年間抑えられていた狂暴性が再び牙を剥いたのだ。 争いの発端は、嵯耶王の三点の遺作である。当時、まだカルファの王女であったアイリ女王はそのうちの二点を獲得したが、中身が何であったかは公表しなかった。学者は「嵯耶王の遺作など存在せず、すべてはまやかしによって引き起こされた戦争だった」という悲観的な説を唱えた。だがそうではない。9日間戦争に参戦した人々は皆、常軌を逸していたからだ。遺作がそうさせたに違いない。しかし、私にはそれを証明する手立てはない。 薔薇の宝箱の獲得者はどこへ行ったのか? |
リリスとリス リリスでは、至る所にかわいいリスの紋章や彫像が飾られている。もちろん国章の真ん中にも。芸術作品でも、リスは王国の象徴とされていた。 リスについて有名な物語といえば、王国が誕生して間もない頃、愛と美の女神は冬眠から覚めておらず、国は混沌の中にあった。そこへ森のリスが松の種を運んできて、春を呼んだ。目を覚ました女神は世界に愛をもたらし、人々は美とは何かを知った。リスは福音の使者とされ、以来リリスの国章に描かれるようになったのだ。 リリスの街角ではよく、リスとリリスの物語をテーマにした人形劇が演じられている。歴史というより童話や神話に近いが、歴史の真相は物語に隠されているものだろう。 単にリスが可愛いだけでは? |
2019年8月20日
OCCULT JOURNAL オカルト・昨夜の星空 第24回 |
沈む水星 世界の終末か 世界滅亡の予言 水星と月が並ぶ時、洪水が沈め、その後太陽と月がぶつかって、世界は終末を迎える。 昨日夕方、太陽と月が同時に西の空に現れ、水星と恒星が影のように寄り添った。しかし恒星は堕ちるようにクリシア海に沈んだという。この異常な月光は多くの人々を恐怖に陥れ、天文学者たちは古文書の記録を漁った。すべては予言通り、これが空からの答えだ。 間もなく日食が訪れる。闇が昼を呑み込む時、一体何が起きるのか。しかし、すべてが終わるとしても、星は永遠に輝き続けるだろう。 天文学者ーー世界の真実を見抜く |
剣と王 時の力は我々の想像を超える。人類の記憶がいつの間にか時間の洪水に呑まれ、三百年前で断絶されているように。あの有名な戦役の記録は絶望的なほど乏しく、私の研究もそこで立往生している。だが、それらは時として、音楽や文学などの中に残されているものだ。 その時期に剣と王を讃える多くの詩歌が作られていることを私は発見した。これらは吟遊詩人によって歌い継がれている。詩歌に不吉を示唆するものはなかった。これは単なる象徴であり、流された血の代償として奪回された権力だろう。だが残念なことに王座に着いた英雄もまた、時の洪水により忘れ去られてしまった。 あとは各国で重要な資料館を訪れる任務が残るのみ。まずはオーレンに戻るのがいいかもしれない。 詩歌に王の伝説が残る |
2019年8月23日
OCCULT JOURNAL オカルト・恐怖コラム 第25回 |
「同じ夢」現実崩壊の兆候か 夢は人類が生まれ持った力だが、我々はそれを操る術をいまだに持たない。「秘密の守り人」はすべての夢の源は同じだと信じている。各々夢が違うのは、巨大な夢を追う角度から見ているからに過ぎない。 夢の源に近づくほど、見える景色は似通ってくる。最近、多くの人たちが同じ深海の夢を見ているが、これは不思議でも何でもなく、現実の兆候である。人類、そしてすべてが終末に近づきつつあるのだ。恐れることはない。ただ夢の中で最後の審判を待て。 秘密の守り人ーー未知の恐怖を解く |
朝刊雲京 激化する終末の予言「冷静に」と専門家 |
伯爵夫人通信 |
停刊のお知らせ |
紳士淑女の皆様へ: 最近不吉な夢を立て続けに見て、起きている時も恐ろしくてたまりません。1ヶ月停刊し、休みを取ることにいたしました。皆様、ご理解ください。 |
A3噂の焦点 今年度スター名鑑更新 謎の新世代スタイリスト登場 |
先日、デザイナー協会がデザイナーとスタイリストの年間番付を発表し、新たにリスト入りした者たちが明らかになった。パテール連邦アパレルグループの主席デザイナー、ジョブ・ルーニーは「もっと素質ある新人を期待していた」と話す。デザイナー協会は「新候補者は徐々に公開する予定。今年、注目された新世代スタイリストの名前もある」と返答した。 記者会見では、審査に際し国籍は不問とする発表もされた。これまで国籍不明の嵯耶王に対し、協会は彼を例外としてきたが、今回の改革でこの規定が撤廃される。嵯耶王の正体については、多くの評論家により様々な説が出されている。 |