紫苑2-4 長閑な暮らし
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講談師 | |
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涼青は足の怪我が治ると、しょっちゅう山に出かけ、柴刈りの少年と遊ぶようになった。時間がたつうちに、二人はお互いのことを知るようになる。 | |
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冬花 | |
ねえ、紫苑お兄ちゃんが薬草を摘んでるのを見て何が楽しいの?川のほうに行って遊ぼうよ! | |
涼青 | |
(紫苑の傍にしゃがみ、紫苑が薬草を選り分けるのを熱心に見ながら)冬花ちゃん、僕の邪魔しないで! | |
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冬花 | |
そっちがぼおっとしてるからよ! | |
涼青 | |
……やっぱり構ってあげない!紫苑は漢方医になりたいの? | |
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冬花 | |
ふんだ、構ってくれなくて結構よ。一人で遊ぶから! | |
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紫苑 | |
僕は七宝山の麓に住んでいて、師匠からデザインを学んでいるんだ。薬草摘みはただの趣味さ。ここだと自然にインスピレーションが湧いてくるんだ。 | |
涼青 | |
紫苑は僕の学校の友達とは全然ちがうなあ。いろんなことを知ってるのに、ひけらかしたりしないし。会うたびに、新しい一面が見られて楽しいよ。 君はきっと特別凄いデザイナーになれる気がする!いま七大国で名を挙げている嵯耶王とかいう人よりすごいよ! | |
紫苑 | |
褒めてくれてありがとう、涼青。 | |
涼青 | |
紫苑の師匠ってきっと凄い人なんだろう?誰なの?会わせてもらえる? | |
紫苑 | |
師匠は長年隠居生活を送っていて……お客様には会わないんだ。ごめんね。 | |
涼青 | |
いいよいいよ、本で読んだことあるよ。高尚な人はみんなそうだよ。 | |
紫苑 | |
それより、冬花の機嫌をとりにいったほうがいいよ。本当に放っておいたら、あいつも可哀想だ。 | |
選択肢1 | 選択肢2 |
じゃあ……。冬花ちゃんにつきあってくる。 | 彼女には好かれていないようだし……。行かない! |
紫苑 | 紫苑 |
うん。夏季は雨が多くて、川の流れも急だから、気をつけて。 | 夏季は雨が多くて、川の流れも急だから……。 |
涼青 | 涼青 |
紫苑、薬草摘みが終わったら、君も遊びにおいでよ! | そうだね、冬花ちゃんの様子を見に行ってくるよ! |
紫苑 | |
うん、頼んだよ。 | |
涼青 | |
紫苑、薬草摘みが終わったら、君も遊びにおいでよ! | |
講談師 | |
山中暦日無し、寒尽くるも年を知らず。というわけで、知らないうちに夏も過ぎ、瞬く間に立秋の季節となった。涼青はもう家に戻らねばならない。 |
コメント (紫苑2-4 長閑な暮らし)
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