イベント【寒霜の旅路】 過去
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| ？？？ | |
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| フリート？目を覚ませ！ | |
| （オンブルがゆっくり目を開けると、慌てた顔のオーランドが自分を見ていた。水流が岩に打ちつける轟音が聞こえる。基地の南東にある滝だろう） | |
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| オンブル | |
| （手術室で注射をされたのに、どうしてここに連れて来られたんだ？） | |
| （オンブルは警戒して狙撃銃を手に取ろうとし、体に力が入らなくなっていることに驚く） | |
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| オンブル | |
| （注射もされたのに、こんな症状が出るはずはない……もしやこのパテールの指揮官が何かしたのか？） | |
| （それ以上にオンブルが気がかりなのは、頭の中で滅茶苦茶になった記憶だった。自分のものではない記憶、散り散りになって繋がらない過去の経験） （彼はこの感覚を知っていた。パテール大使館爆破後、テュール連合軍の医者に救出された時と似ている。過去の記憶が消え、途方に暮れたものだ） | |
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| オーランド | |
| やっと目覚めたな！何が起きたんだ？ | |
| （その言葉が終わらないうちに、遠くから猟犬の吠える声と兵士の話し声が聞こえてきた） | |
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| 兵士 | |
| よく探せ！基地から出すな！ | |
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| オンブル | |
| 基地への闖入者というのはお前のようだな。何をしに来た？ | |
| （オーランドは暫く考えた。淡い緑の瞳を、躊躇いと一瞬の儚い期待に動かしたが、口は開かないままだった） | |
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| オンブル | |
| 捜索の兵士が近くにいる、嘘をつくのは賢い選択じゃないぞ。 | |
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| オーランド | |
| ある物を……取りに来ただけだ。早まるな、話し合おう。 | |
| オンブル | |
| お前を殺せという任務は受けていない……取りに来た物とやらを置いていけば見なかったことにしてやる。 | |
| オーランド | |
| 置いていってもいい……お前が興味を持ちそうなものだ。 | |
| （オンブルが受け取ると、テュール連合軍が機密文書を入れる袋だった。『オンブル-極秘』というラベルが貼られており、紙切れが入っていた） | |
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| オンブル | |
| フリート兄さん、オーランド兄さん、頑張って！不朽の栄誉は必ず二人に輝くわ！ニーナ……これは？ | |
| （紙切れの筆跡には見覚えがあった。オンブルは記憶を辿ったが、どこで見たのか思い出せない） | |
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| オーランド | |
| これは公文書館の一番奥で見つけたんだ、テュール連合軍が「極秘」としている資料さ。お前の過去について、私が知っていることを教えてやろうか？ | |
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| オンブル | |
| お前に聞くより、自分で調査した結果を信じるさ。兵士には付近に異常なしと報告しておく。逃げられるかどうかはお前次第だ。 | |
| （オンブルは紙をしまうと、二人が身を隠していた岩陰から立ち上がり、捜索部隊へと歩み寄った。だが、兵士たちは警戒を崩さない） | |
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| 兵士Ａ | |
| オンブル長官を発見！ | |
| 兵士Ｂ | |
| 射撃準備！後ろは崖だ、飛び降りて逃げられないようにしろ！ | |
| （銃声が響き、オーランドの心臓は縮み上がる。繰り返される景色。流れ落ちる滝と銃を持った追手。銃声の後、彼はよき戦友を永遠に失った） （こんな悲劇をまた目の当たりにしなければならないのか？いや、彼の死と再生は運命が与えたチャンス。オーランドはフリートに駆け寄った） | |
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| （銃弾はオーランドの脚に命中し二人は流れの急な滝の下へ落ちていった） | |
| オーランド | |
| 今回はやってやったぞ……。 | |
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