イベント【寒霜の旅路】 悪い報せ
最終更新日時 :
1人が閲覧中
(黒水城、国王執政の間、午後5時) | |
騎士 | |
>アガータ様、こんなことをいつまでも隠し通すことはできません。 | |
アガータ | |
待ちなさい、考えがある……。 | |
(執政の間は薄暗く、国王ライアンは机の前に倒れ、既に心臓が止まっていた) (騎士長として、アガータは本来誰より先に王室のメンバーに伝えなければならない。だがこの時、彼女の心には微かな迷いがあった) | |
アガータ | |
国王が病気で崩御した、遺言もない。我々がこのことを公表すれば、ノーザンはどんな動乱に巻き込まれるか。 | |
(アガータの視線の先には、机の上の巨大な地図。広い国土には旗がそこかしこに立てられており、その一本一本が燃え盛る野心を表していた) | |
騎士 | |
遺言がない、つまり軍閥数名が平等に継承権を持つということです。 | |
アガータ | |
ああ。 真っ先に駆けつけるのは、黒水城から一番近いナタリアかも知れない。数年前のような戦いが黒水城で繰り広げられることは、誰も望まないであろう。 | |
騎士 | |
だがメルドーサではナタリア将軍は反乱制定のために……もしや王位簒奪のために、将軍は戦争を起こしたと? | |
アガータ | |
あいつの権力に対する野心からして、我々は最悪の状況を想定しなければならぬ。 スノウイーグル軍の勢力も侮れぬ。フヴィートステイン城にはここへ直通の列車が通っているから、彼らは程なくここへ駆けつけるであろう。 | |
騎士 | |
今や国内の鉄道の大部分はテュール連合軍の制御下にあります。スノウイーグル軍をそう簡単には通さないかもしれませんよ。 | |
アガータ | |
その通り、それにテュール連合軍は公然と王室に歯向かって久しい。この機会にひと騒ぎ起こすかもしれぬ。 これほどの人間が王位を虎視眈々と狙っている。王の死を公表したら、鮫の群れに餌を投げ込むようなもの、ノーザン中に血の嵐が起きるぞ。 | |
騎士 | |
ですが我々は王城の騎士、王位争奪に首を突っ込むわけにはいきません。 | |
(アガータはやるせないため息をついた。ノーザンが内戦に陥っていくのをただ見守るしかないのか?) (窓の外に舞う雪が、アガータの思いを彼方に乗せていく。遠くに高くそびえる雪山では、寒さのあまり土地を耕すのも難しい) | |
アガータ | |
待て、もしかするとまだ機会はあるかも知れぬ……。 |
コメント (イベント【寒霜の旅路】 悪い報せ)
新着スレッド(【速報】ミラクルニキ攻略アンテナ)