ムロボ斎藤さんにトーナメントについてインタビューしてみた!
ムロボ斎藤さんの紹介
ーキングトーナメントで4戦連続本戦かつ、第12回キングトーナメント本戦チケット3枚も獲得の実績を残しているムロボ斎藤さん
また、フレンドMTTでも最難関のけーみつ杯に4度優勝、そしてその他のフレンドMTTでも優勝などの好成績を出していて、ムロボ斎藤さんに弱点はないのか、そう考えてしまうほどです(笑)
そのようなムロボ斎藤さんにインタビューをするのですが、トーナメントの話もそうですが、トーナメント以外で得た経験によって得た知識や、成長したなと思うところなどを掘り下げていきます。
ムロボ斎藤さんのTwitter
質問
①
ーポカチェを古くからやっていたムロボ斎藤さんですが、ここまで強くなれた要因や原動力はありますか?
ムロボ斎藤さん
今までの多くの試合数の経験による経験則、そしてYouTubeでのポーカーチェイスフレンドマッチ参加型の経験や解説などの視聴です。
経験は見聞だけでは得られないものがありますし、実際に経験しないとわからない部分があります。
その上で、違う環境下で経験することや熟練者の解説を聞くことで、基本力だけでなく応用力も身につけることができます。
それによって、正しいアクションの判断や自信を持った判断ができるようになったと思っています。
②
ートーナメントで目標設定はなされると思いますが、その目標のために参加するトーナメントは選り好みしますか? それとも参加できるトーナメントすべてに参加するタイプですか?
ムロボ斎藤さん
自分はよくキングトーナメント予選に参加していますが、参加できるものには全て参加していますね。 正しいプレイングや冷静な判断をしていても、運によって結果が左右されやすいので、負けるときは負けます。
結局、数をこなすのが目標達成の近道だと思いますね。
*キングトーナメント‥年に4回あるポーカーチェイス内で1番熱い大会。予選10位以内入れば本戦に出場ができて、本戦優勝することができれば唯一称号が獲得することができる。
③
ートーナメント中はどのような気持ちで臨みますか?また、心掛けていることはありますか?
ムロボ斎藤さん
平常心で臨みます。 トーナメント中ではなるべく平常心でいるよう心がけています。 理由は、落ち着いていつも通りの立ち回りをすることで、ミスが許されない局面のときに冷静な判断ができるからです。
そして、心がけていることは、バットビートを食らったときやミスプレイをしたときこそ、自分に落ち着いてプレーするように言い聞かせることです。
*バッドビート‥非常に有利なハンドを持っているプレイヤーが、あり得ないような成り行きで負けてしまうこと。
④
ートーナメントで飛んでリバイする目安の時間はありますか?
ムロボ斎藤さん
リバイ締め切りの5分前ぐらいになってリバイするかどうかの判断をします。
自分のスタックが少なければリバイ前提のオールインを積極的に仕掛けにいき、スタックが多ければ無理なプレイはしません。
また、トーナメントで飛んでしまったら時間に関わらずすぐにリバイするように心掛けています。理由は、時間を空けてリバイしてしまうとブラインド上昇時間は待ってくれないので、スタックがより少なくなるためです。スタックが少なくなるということは戦うための選択肢がオールインのみとなり、オールインに勝たなければ生き残れなくなります。
だから、運要素が強くなるブラインドの前にはリバイはなるべく早く判断することを意識しています。
*リバイ‥1回チップを全て失った場合でも、トーナメントで参加した最初のチップをもう一度買うこと
*スタック‥各プレイヤーの手持ちのチップ
*ブラインド‥ポーカーにおける強制ベット
⑤
ートーナメントのブレイク(休憩)時間中はどのように過ごしていますか? また、心掛けていることはありますか?
ムロボ斎藤さん
トイレには必ず行き、水を飲んで必ずリラックスしています。トーナメント中は集中したいので、休憩時間でなるべくトーナメントへの集中力を高めることを意識しています。
必ずしも俺みたいにしてくださいとは言いません。 ただ、ルーティンを持つということは集中力を高めて不安を抑える効果が期待されています。 それによりパフォーマンスの向上が期待できるため、ルーティンは持っていて損はないと思います。
*ルーティン‥一連の動作を繰り返して、パターン化された行動
⑥
ートーナメントをしていると、1回ビッグポットを失うとティルトや感情に振り回されるケースがありますが、そのような感情への向き合い方はありますか?
ムロボ斎藤さん
やはりビッグポットを失うと焦りは生まれますね。
でも、焦っていたところで、時間や対戦相手は待っていてくれません。
なので、そういう時こそ「今自分が何位になってチップをどれだけ持っているのか?」や「卓の状況はどんな感じなのか?」を改めて確認して、その後どうするべきなのかを冷静に考えるようにしていますね。感情に振り回されている時間はないので、ここで状況確認することで少し冷静になれると思います。
*ポット‥現在各プレイヤーが賭けているチップの総額がポット
⑦
ーキングトーナメントはトップ10争いで約3時間かかりますが、その3時間の間に集中力を持続させるコツのようなものはありますか?
ムロボ斎藤さん
基本ハンドが入らないとフォールドするしかないので、ずっと集中するのではなく、適度に力を抜くのがいいと思いますね。
集中力を持続させようとすると、序盤や中盤に体力を使いすぎて、1番重要な終盤でガス欠を起こしてしまい、そこで冷静な判断ができなくなるためです。
なので、音楽を聞きながらや、お菓子を食べながらやるといいと思います。ライブポーカーだとお菓子を食べながらやるとトランプが汚れるので怒られてしまいますが(笑)
ただ、ポーカーチェイスでは実際にトランプを触ってポーカーをするわけではないので、試合中に糖分や水分を確保していても問題ないと思います。
集中するのは、自分がハンドが入って相手とぶつかったときだけでいいと思います。
*ライブポーカー‥カジノディーラーは勝負せず、各プレイヤー同士で対戦するタイプのポーカーを指してこう呼ぶ。
⑧
ートーナメントやフレンドMTTの終盤のバブルラインでは、卓のチップの動きとボーダーラインのチップの動きのどちらを注視しますか?
ムロボ斎藤さん
どちらも注視していますが、どちらかと言えばボーダーラインのチップの動きですね。キングトーナメント予選でいうならば、10位から本戦チケットが手に入るので、その付近になると10位付近のチップの動きは常に確認しています。理由としては、10位以内が目的なので、自分がどの辺の順位で、どのくらいチップ差があってというのを確認して、自分の取るべきアクションを考えないといけないからですね。
*ボーダーライン‥境界線
⑨
ーけーみつ杯ではバウンティ対象になったり、トーナメントでは警戒対象に挙げられたりと追うよりも追われる立場にある印象ですが、追われる立場のプレッシャーはありますか?
ムロボ斎藤さん
けーみつ杯ではバウンティ対象になったときはさすがにプレッシャーを感じました(笑)
バウンティ対象になったことがなかったし、狙われるのが分かっていたので、どのようなプレイングで追い詰められるのか予想できないため怖かったです。 実際、トーナメント中は明らかにいつもより3betがきて、狙われていることを実感させられました。
普段のトーナメントではバウンティなどはないので、警戒されているなどのプレッシャーは感じませんね。
*バウンティ‥相手を倒すと賞金がもらえること(ムロボ斎藤さんの場合はバウンティ対象として狙われる側の方です。)
⑩
ー最後に、トーナメントは楽しいですか?また、トーナメントを楽しむ秘訣を教えてください!
ムロボ斎藤さん
楽しいですね!!トーナメントでは基本何百人もの人が参加しているので、それで上位に入ったときの喜びは何にも代えがたいです。
楽しむ秘訣と言われるとなかなか難しいですが、いろいろなランクの人と一度に何人もの人に当たれて、その中で勝ち上がっていくのはとても楽しいものだと思います。
トーナメントはやったことないよって人も一度トーナメントに出て勝ち上がっていけば、その喜びがわかるんじゃないかなと思います。
終わりに
ームロボ斎藤さんありがとうございました。
いつも通りのプレイングをするようにするために何をすべきか、気持ちを切らさないためにどのような行動をすべきかよく考えられていて、いつも通りのことをすることの難しさを痛感しました。トーナメントという戦略を考え直すいい機会となりました。
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読んでいただきありがとうございました。
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