6. 行動、処理、効力、効果
目次
- 1. 総則
- 2. カードとトークン
- 3. カードの種類
- 4. 領域
- 5. ターン
- 6. 行動、処理、効力、効果
- 600. 総則
- 600.1
- 600.2
- 601. クロステスト
- 601.1
- 601.2
- 601.3
- 601.4
- 602. 効果
- 602.1
- 602.2
- 603. 起動効果
- 603.1
- 603.2
- 603.3
- 603.4
- 603.5
- 603.6
- 604. 誘発効果
- 604.1
- 604.2
- 604.3
- 604.4
- 604.5
- 605. 常時効果
- 605.1
- 605.2
- 606. 置換効果
- 606.1
- 606.2
- 606.3
- 606.4
- 607. 規約効果
- 607.1
- 607.2
- 607.3
- 607.4
- 607.5
- 607.6
- 607.7
- 607.8
- 608. 継続的効力
- 608.1
- 608.2
- 608.3
- 609. 単発的効力
- 609.1
- 7. 特別な行動とキーワード効果
1. 総則
2. カードとトークン
3. カードの種類
4. 領域
5. ターン
6. 行動、処理、効力、効果
600. 総則
600.1
クロステストを行うこと、オブジェクトや人事の効果を発現させること、Tale や Incident を発現させることを総じて行動を取ると呼ぶ。
600.1a 何らかの効力によって、プレイヤーは一部またはすべての行動を取ることが禁じられることがある。
600.1b すべての行動を取ることが禁じられたプレイヤーも、処理に必要な選択をすることができる。
600.2
効力とは、クロステストや効果の結果生じるイベントのことである。
600.2a 処理は解決されると 1 つまたは複数の単発的効力または継続的効力を発揮す'る。
600.2b 常在効果は1つまたは複数の継続的効力を発揮する。
601. クロステスト
601.1
クロステストは行動の 1 つであり、プレイヤーは自身のメインフェイズ中に、各オブジェクト について最大1回ずつまで行うことができる。
601.1a いずれかまたはすべてのオブジェクトについてクロステストを行わないことは適正である。
601.1b そのターン中にサイト上に配置されたばかりのオブジェクトでクロステストを行うことも可能である。
601.1c クロステストは、特にそうするよう指示がない限り連鎖が空のときにしか行うことができない。
601.2
オブジェクトがクロステストを行うとき、以下の手順に従う。
601.2a クロステストを行うオブジェクトのコントローラーは、そのオブジェクトでクロステストを行うことを宣言 し、対戦相手のいずれかのサンドボックスをクロステストの対象とする。
601.2b そのオブジェクトがクロステストの可否や対象について制限する常時効果を持っていたり継続的効力 を受けていたりする場合、それらについて判断する。制限に当てはまる場合、宣言の前までゲームを巻き戻す。
601.2c そのオブジェクトがクロステストを行う際に何らかのコストを要求する常時効果を持っていたり継続的 効力を受けていたりする場合、コントローラーは効果のコスト (rule 108) に準ずる方法でそれを支 払う。もし支払うことができなかった場合、宣言の前までゲームを巻き戻す。
601.2d 宣言されたクロステストを連鎖に積む。この時点でクロステストの宣言が完了する。
601.2e 「クロステストした時」と指定されている誘発効果が誘発する。それらは rule 104.3 に従って連鎖に積まれる。
601.3
連鎖に積まれたクロステストを解決するとき、以下の手順に従う。
601.3a クロステストを行っているオブジェクトがすでにサイト上に存在しないなら、そのクロステストを連鎖か ら取り除く。
601.3b クロステストを行っているオブジェクトは、自身の確保力に等しい値のダメージを対象となっているサ ンドボックスに与える。
601.3c ダメージを受けたサンドボックスの保護力は、それに等しい値だけ減少する(rule 402.5)。これにより保護力が0以下になった場合、収容違反の処理を行う(rule 402.6 参照)
601.3d この時点でクロステストが完了し、連鎖から取り除かれる。
601.4
連鎖に積まれたクロステストは 1 つの処理として扱われる。
601.4a 他の処理によってクロステストの対象が変更されることがある。対象が変更された場合、解決時には 新たな対象となっているサンドボックスにダメージが与えられる。
601.4b 他の処理によってクロステストが無効にされることがある。クロステストが無効にされるとは、それを 連鎖から取り除くことであり、そのクロステストによってダメージは与えられない。
601.4c 対象を変更されたり、無効にされたりしたクロステストを行ったオブジェクトは、そのターンのクロステ ストを再度行うことはできない。
602. 効果
602.1
効果はカードの文章欄に書かれている一連の文章であり、二重鉤括弧(『』)で囲まれた名前によって始まる。
602.1a 効果の名前は通常ルール上の意味を持たないが、一部の効果は共通する名前によって示される共 通した文章を持つことがある(rule 702 参照)。
602.2
効果の各段落はそれぞれ独立した処理として扱われる。一連の効果の中に、複数の種類 の効果が含まれることもある。
602.2a 一連の効果の中に複数の効果を含むとき、それぞれの効果は関連している。何らかの指示語でカードなどを示している場合、それは一連の効果の中で直前に言及されたものを示すと解釈される。
603. 起動効果
603.1
起動効果とは、任意のタイミングで発現させることができる効果である。
603.1a 起動効果は、オブジェクトや人事、Tale が持つことがある。
603.2
起動効果は、特にそう書かれていない限り自身のターン中にしか発現させられない。
603.3
起動効果を発現させるには、以下の手順に従う。
603.3a 起動効果の発現を宣言する。
603.3b その効果が対象を取る場合、その対象を選ぶ。適正な対象を取れない場合、宣言の前までゲームを 巻き戻す。
603.3c その効果の発現にコストが要求されている場合、そのコストを支払う(rule 107 参照)。もし支払うこと ができなかった場合、宣言の前までゲームを巻き戻す。
603.3d 宣言された起動効果を連鎖に積む。Tale の場合、Tale 自体を連鎖に積む。
603.4
連鎖に積まれた起動効果は 1 つの処理として扱われる。
603.4a 他の処理によって起動効果の対象が変更されることがある。
603.4b 他の処理によって起動効果が無効にされることがある。起動効果が無効にされるとは、それを連鎖から取り除くことである。Tale が連鎖から取り除かれるなら、それを Decommissioned に置く。
603.5
起動効果には発現の回数が制限されているものがある。
603.5a それらの回数は、発現した回数を参照する。たとえ対象が変更されたり無効にされたりした場合であっても回数に含まれる。
603.6
起動効果には、「~の場合に」という記述でその発現さえられるタイミングが制限されてい るものがある。
603.6a これらの制限は、発現させる時点でのみ考慮される。一度効果が連鎖に積まれた後でその制限を満たさなくなっても、連鎖上の処理には効力を及ぼさない。
604. 誘発効果
604.1
誘発効果とは、何らかのゲームのイベントが起きたことで自動的に発現させられる効果である。
604.1a 「~時、」という形で書かれているものは誘発効果であり、その前段が条件である。
604.1b 誘発効果の条件を満たすことを誘発するという。
604.1c 誘発効果は、オブジェクトや人事、Tale、Incident が持つことがある。
604.2
誘発した誘発効果は、以下の手順に従い自動的に連鎖に積まれる。
604.2a 誘発効果の発現を宣言する。Incident の誘発効果が誘発した場合、それを表向きにする。
604.2b その効果が対象を取る場合、その対象を選ぶ。適正な対象を取れない場合、その効果は連鎖に積 まれずに取り除かれる。
604.2c その効果の発現にコストが要求されている場合、そのコストを支払う(rule 107 参照)。もし支払うこと ができなかった場合、その効果は連鎖に積まれずに取り除かれる。
604.2d 宣言された起動効果を連鎖に積む。Incident の場合、Incident 自体を連鎖に積む。
604.3
誘発効果には、「発現させられる」「~してもよい」という任意の選択肢を持つものがある。 これらを任意誘発効果と呼ぶ。
604.3a 任意誘発効果は自動的には連鎖に積まれず、コントローラー(rule 101.3参照)の選択によって扱わ れる。
604.3b Incident 以外の任意誘発効果が誘発した場合rule 604.2aの代わりに、そのコントローラーは誘発 したことを示すとともに、その効果を発現させるか否かを宣言する。
604.3c Incident の任意誘発効果が誘発した場合rule 604.2aの代わりに、そのコントローラーはその効果を発現させるか否かを選択する。発現させることを選んだ場合にのみそれを表向きにし、発現を宣言 する。発現させないことを選んだ場合、誘発したことを含めて一切の宣言をする必要はない。
604.3d 発現させることを宣言した場合、以降の処理は 604.2b-d に従う。
604.3e 発現させないことを宣言した場合、その効果は連鎖に積まれずに取り除かれる。Incident の場合、 Tale 領域に留まる。
604.4
連鎖に積まれた誘発効果は 1 つの処理として扱われる。
604.4a 他の処理によって誘発効果の対象が変更されることがある。
604.4b 他の処理によって誘発効果が無効にされることがある。誘発効果が無効にされるとは、それを連鎖から取り除くことである。Incident が連鎖から取り除かれるなら、それを Decommissioned に置く。
604.5
誘発効果には発現の回数が制限されているものがある。
604.5a それらの回数は、発現させた回数を参照する。たとえ対象が変更されたり無効にされたりした場合で あっても回数に含まれる。
604.6
ある特定のイベントが誘発条件を満たしたかどうかを確認するのは、そのイベントが起こっ た時点の一回限りである。
604.6a 誘発の条件は誘発時にのみ考慮される。一度効果が連鎖に積まれた後でその条件を満たさなくなっ ても、連鎖上の処理には効力を及ぼさない。
604.6b 一度効果を発現させ、または発現させないことが宣言されたら、次にそのイベントが起きるまでは再度発現させるタイミングは訪れない。
605. 常時効果
605.1
常時効果とは、その効果を持つカードが表向きである限り常に効力を及ぼす効果である。
605.1a 常時効果は、オブジェクトや人事が持つことがある。
605.2
常時効果は発現させることも連鎖に積まれることもなく、単に継続的効力を発揮し続ける。
606. 置換効果
606.1
置換効果とは、何らかのゲームのイベントを他のイベントに置き換える効果である。
606.1a 置換効果は「~なら、代わりに~」という形で書かれている。前段のイベントが起きようとするときに、 後段のイベントにそれを置き換える。
606.2
置換効果の効力は連鎖に積まれることなく即座に発揮される。
606.2a もとのイベントが起きようとすると同時に、置き換え先のイベントが起こる。プレイヤーが置き換え先のイベントに対応することを望むなら、もとのイベントが起こる前に対応しなければならない。
606.3
何らかの単発的効力が置換効果を発生させることがある。それらの置換効果は、本のイベントが次に起こる1回にのみ適用される。
606.4
置換効果には、「~てもよい」という任意の選択肢を持つものがある。これらを任意置換効果と呼ぶ。
606.4a 任意置換効果を適用するかどうかを選ぶのは、そのイベントが起きようとする瞬間であり、その選択は連鎖に積まれることなく即座に行われる。
606.4b 適用しないことを選んだ場合、もとのイベントがそのまま起きる。
607. 規約効果
607.1
効果の中には規約効果が存在し、それらは特別なルールに従う。
607.2
規約効果は角括弧([])で囲まれており、通常文章欄の一番上に記される。
607.3
規約効果は盾のアイコンと隅括弧(【】)で囲まれた名前を持つ。
607.3a 同じ名前を持つ規約効果は、すべて同じ文章が書かれているとみなす。一部のカードでは文章を完結にするためにその文章の一部またはすべてが省略されていることがある。
607.4
規約効果は、規約効果以外の効果や処理によって無効になったり失われたり変更されたりすることはない。これは rule 102の例外である。
607.5
【提言】
607.5a 提言は SB 構築のルールを変更する常時効果である。
607.5b 提言効果を持つカードは、その種類やオブジェクト・クラスにかかわらず、SB 全体で 1 枚までしか入れることができない。
607.6
【道具】
607.6a 道具は一部のオブジェクト・カードが持つ、誘発効果および常時効果である。
607.6b 道具効果の誘発効果の部分は、「このオブジェクトが収容違反した時、どちらかのサイト上の、パート ナー・オブジェクトとこのオブジェクト自身以外のオブジェクトを対象とし、それにこのカードをつける。 そうしたなら、このカードはそのオブジェクトが使用しているとして扱う。」を意味する。
607.6c 道具効果の常在効果の部分は、「道具効果を持つカードは、各クラスのサンドボックスごとに 1 枚ま でしかいれることができない」を意味する。
607.6d 通常道具効果を持つオブジェクトは、使用しているオブジェクトを参照する、関連した効果を持つ。
607.7
【neutralized object】
607.7a neutralized object はオブジェクトのクラスを定義する常時効果である。この効果を持つオ ブジェクトには、Safe、Euclid、Keter いずれか(または複数)のクラスが併記されている。
607.7b neutralized object を持つオブジェクト・カードは、併記されたクラスオブジェクトとして扱い (rule 100.2c )、ゲーム開始時には該当するサンドボックスに配置される(rule 103.1)。
607.7c neutralized object を持つサイト上のオブジェクトは、併記されたクラスとしても扱う。
607.8
【Thaumiel object】
607.8a Thaumiel object はオブジェクトのクラスを定義する常時効果である。この効果を持つオブジ ェクトには、Safe、Euclid、Keter いずれか(または複数)のクラスが併記されている。
607.8b Thaumiel object を持つオブジェクト・カードは、併記されたクラスオブジェクトとして扱い (rule 100.2c )、ゲーム開始時には該当するサンドボックスに配置される(rule 103.1)。
607.8c Thaumiel object を持つサイト上のオブジェクトは、併記されたクラスとしても扱う。
608. 継続的効力
608.1
継続的効力とは、効果によって生じる効力のうち、即座に終わらないもののことである。
608.2
一部の継続的効力にはその期限が定められている。
608.2a 期限にはターンの進行に関連した一定の期限のものと、何らかのイベントに関連した不定の期限のものがある。
608.2b 継続的効力の期限を満たした場合、その効力は終わる。これは連鎖に積まれることなく即座に解決される。
608.3
特に期限の定められていない継続的効力は、その効力を受けるカードやプレイヤーが存在する限り永続的に発揮し続ける。
609. 単発的効力
609.1
単発的効力は、何かを1回だけ起こし、すぐに終わる。