お盆は『星をみるひと』スイッチ版を遊ぼう! 新機能を踏まえて星をみるひとの魅力を解説!
Switch版星をみるひとが20207月30日にリリースされ、8月7日現在ニンテンドーeショップのダウンロードランキングで19位という大健闘!星をみるひとってそもそも何?新機能はどう使う?そんな疑問を解決します!
星をみるひととは?
星をみるひととは、ホット・ビィが1987年10月27日に発売したファミコン用のゲームソフトです。
発売当初は初代ドラクエに端を発したRPGブームの勃興期、SF調のRPGとして登場しました。
しかしその非常に厳しいゲームバランスと数々の奇妙な仕様からクリア出来た人自体が極めて少なく、クリアしただけでファミ通のやり込み特集に掲載されてしまう程の高難易度となっていました。
発売から時間を経て情報が充実してくると新たに評価出来る点も発見され、ハードなストーリーや癖になるBGMからファンがじわじわと増加。現在ではファンアートや本作を題材とした同人ゲームなどもリリースされるなど、カルト的な人気を誇るゲームとして一部で知られています。
製作会社の倒産もあり再販は絶望的と思われていましたが、株式会社シティコネクションが2016年に星をみるひとのライセンスを獲得。それから4年の時を経てついに配信されたファン待望のタイトルです。
発売から1週間、実際に遊んで今こそ間違いなく星をみるひとを遊ぶ価値がある。そう思わせるだけの移植に仕上がっていたので、今回はSwitch版星をみるひとの新機能を通して本作をご紹介します。
初見で困らされる様々な仕様に関しても新機能を活用する事である程度困った要素を軽減する事が出来るので、新機能である程度解決できる仕様についても注目してみてください。
星をみるひとスイッチ版の新機能紹介
新機能その1:さいこうぉーく
ZRボタンを押している間、キャラクターの移動速度が2倍になります。
そもそもゲームを開始すると、いきなり何も無い平原から始まり、移動速度は異様に遅く、最初から敵に最強のESP(星をみるひとで言う特技)を撃たれてタイトル画面に直行
……というお決まりの流れがあります。
特に移動速度の遅さは当時からしてもストレスの溜まる出来だったらしく、しばしば当時のゲーマーの間で語り草になっています。
ですがSwitch版ではさいこうぉーくによって、移動面に関するストレスはかなり改善されています。移動速度を2倍にする事でようやく真っ当な移動速度という点でその遅さを察してください。
その上ゲームを進めれば「じゃんぷ」というESPで登録した地点に即座に移動出来るので、これも活用すると移動面ではほぼ困りませんでした。
新機能その2:さいこりばーす
ZLボタンで直前のやり直したい場面まで巻き戻すことができます。
使用すると画面下に「REW 8×」という表示が出て少し前の場面までやり直せるのですが、この機能が特に便利です。
本作での有名な詰みとしてカギと同じ扱うアイテムであるIDカードを1枚しか持っていなかったせいで外に出られなくなってしまったという詰みがあります。
星をみるひとでは入る為のIDカードと出る為のIDカード2枚が必要という仕様を知らないとこの状況に陥りがちですが、もし詰んでもその直後であれば巻き戻しで対処が出来ます。
戦闘では一度コマンドを決定してしまうと後の画面に戻れないという仕様もあるので、もし戦闘中にコマンドをミスしてしまった場合はこれでやり直す事も出来ます。
最序盤では敵から逃げられないのも仕様なので、巻き戻しを活用する事で疑似的に戦闘から逃げる事が可能です。
その気になれば敵と出会った所から巻き戻す事で戦闘を避ける事も可能です。
イベント進行に集中したい時はこの様な使い方も出来るので、スムーズに進めたい時は活用してみましょう。
それ以外にも当時パスワード制だったセーブを改善したクイックセーブや、最初からある程度レベルが上がった状態、10000ごーるどを持ってゲームを始められるニューゲーム+など、当時折れた人でも、初めて星をみるひとをプレイする人でもゲームを進めやすくなっています。
星をみるひとの見どころ
ここまで便利な機能があってもなお、完全に遊びつくそうとするとかなり難しいタイトルです。
3人目の仲間はどこにいるのか? あの重要アイテムの場所はどこなのか? というストーリー的な面はもちろん、巻き戻しが効かない場所まで戦闘が長引いた末にかりうを投げられて行動不能、勝てない状況を作られる事もあります。
少なくとも新機能が入った事によってぬるいゲームになったかと言えばそんな事はありません。
超能力者らしい動きが出来る
あらゆる問題点を差し引いても「てれぱし」のESPで人の内面を覗き、会話を行う事で星をみるひと世界の不条理さを体験し、謎を解明していく面白さは唯一無二の物です。
「ぶれいく」でマップの壁を破壊して移動するというファミコンどころか後世のRPGでも中々採用されたことの無い前衛的なシステムも面白く、「じゃんぷ」すなわちテレポートを用いて壁の中だろうと縦横無尽に移動する事も出来るので、超能力者らしい振る舞いが出来るのは大きな魅力になっています。
戦闘システムも前衛的
木の実3種類を組み合わせて薬を調合し戦闘で使用出来るシステムや、戦闘中にESPの強弱を4段階で設定できる設定も相まって、バトル自体もレベルが上がり仲間が増えるとかなり面白いです。
「みらーしーるど」という敵の攻撃を全て跳ね返す技や、「でふまいんど」という実質的にもう一回自分のターンが行えるというとんでもない超能力も使える様になります。
ファミコンでありながらここまでの挑戦を行っているからこそ、プレイが辛くなるほどの粗さがあっても後世まで語り継がれているのだと思います。
おまけの説明書も必ず読もう
おまけで付属している説明書を読めばこれらの仕様もある程度は分かる様になっているので、詰まったら息抜きがてら説明書を読むのも攻略には重要なポイントになります。
当時を思わせる個性的な表現を楽しむことはもちろん、一部の薬の配合レシピやESPの効果、操作説明もここを読めば大体分かる様になっているので、一度は目を通しておきましょう。
この夏はお盆休みという休暇期間を活かして、最後に待ち受けるマルチエンディングまで星をみるひとをやり込んでみてはいかがでしょうか?
画像引用元
Nintendo store「星を見るひと」販売ページ:https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000029615
その他の画像は実際のプレイ画面より引用
【ゲームの基本情報】
タイトル | 星をみるひと |
価格 | 990円 |
ジャンル | ロールプレイング |
メーカー | シティコネクション |
©2020 CITY CONNECTION CO., LTD.
コメント (お盆は『星をみるひと』スイッチ版を遊ぼう! 新機能を踏まえて星をみるひとの魅力を解説!)
最新トピックス