【月戯】[女王様の戯れ]関 美奈羽
出会い
朝日が昇る街
家畜の分際でこの美奈羽の力を貸せ、と?
貴様のような無礼な奴には躾が必要だな。
親密度Ⅰ
静かな街
貴様、美奈羽を侮っているな?
ヴァンパイアは人間よりもはるかに優れた種族だ。
……子供、だと?愚か者め!!
美奈羽は貴様より数百年は長く生きているぞ。
親密度Ⅱ
にぎやかな街
くははははっ、家畜の分際でヴァンパイアの
未来の救いたい等とぬかすのか。
くく、好きにしろ。貴様に何かできるのか
見届けてやる。それが飼い主の務めでもあるからな。
親密度Ⅲ
夕暮れの街
なんだ、この傷は。
……また他人の為に無茶をしたのか?
クソ虫が、美奈羽の許可なく勝手なことを……
そこに座れ。……傷の手当てをする。
ふん、美奈羽以外につけられた傷など
見たくもない。早く直せ。
覚醒
夜の街
お前は美奈羽の奴隷であり、
その血も肉も心も全て美奈羽のものだ。
誰にも渡さない。
たまには褒美もやらんとな。来い、家畜。
たっぷりと可愛がってやる。
くくく、くはははははっ!
絆ストーリーⅠ
洋館
美奈羽「ーーこの豚がッ!!!!!」
奴隷A「ギィイイイ!!」
美奈羽「美奈羽に跪けッ!!!!!」
奴隷B「ギィイイイイイイ!!!」
美奈羽「……ふぅ。
こいつらの啼き声も聞き飽きたな。
やはり、マスターの啼き声が一番だ。
そうだ……今度、新しい『オモチャ』で可愛がってやろう。
くく、くはははははは!!!」
街
ララ「きゃああ!
何の音かと思ったらマスターさんの
くしゃみの音でしたか!
もう心臓に悪いですよー。
誰か噂してるんじゃないですか?
ふふ、きっと良い噂ですよ♪
私が言うんだから間違いないですって。
あははははは♪」
絆ストーリーⅡ
街
美奈羽「ーーあんの豚めッ!!!
美奈羽がわざわざ遊んでやると言ったのに、
遅れてくるとはいい度胸だ。
何がブラッドマスターだ。
誰が困っていようが関係ない。
あやつは美奈羽だけに仕えていれば良いのだ。
……はあ、ただ待っているの癪だ。
家畜をいたぶる為の道具でも買うとするか。」
雑貨屋エビナ
美奈羽「ふーん、相変らずこの店は面白い品揃えだな。」
Mr.S「ん?
誰かと思ったら女王様ゴッコのオチビちゃんじゃないか。」
美奈羽「エスか。
目障りだ、消えろ。」
Mr.S「あはっ、相変らず口が悪いね。
でもそういう子は嫌いじゃないよ、調教してあげたくなる。」
美奈羽「ふん、貴様のような下衆は美奈羽の奴隷にもなれぬぞ。」
Mr.S「ふふふふふ、……ん?
この匂いは、ブラッドマスター……?」
Mr.S「やっと来たか。
くく、汗だくになって主を探すとは、
なかなか良く出できた家畜だ。
ただし、美奈羽を待たせた罰は重いぞ。」
Mr.「オチビちゃんがブラッドマスターの主?
ふふふ、面白い冗談だね。
ブラッドマスターを解体するのは僕だ。
興味があるんだよ、その血と躯に……ふふふふ。」
美奈羽「残念だが、こいつは美奈羽のものだ。
貴様なんぞに指一本触れさせない。」
Mr.S「ふふ、あはははははは!
じゃあ、前みたいに僕が奪ってあげるよ!!
……ぐちゃぐちゃに解体して、君にも分けてあげる。」
美奈羽「貴様ッ!!!!!!」
Mr.S「あは、やろーよ。」
美奈羽「クソムシが。
そんなに美奈羽に遊んでほしいのか?
なっ、マスター、何をする!!
勝手に美奈羽に触れるな、抱えるなッ!!!
走るなぁーーーーー!!!!!」
Mr.S「面白いなぁ……♪」
路地裏
美奈羽「待て、どこまで走るのだ!!
あやつは美奈羽を侮辱したのだぞ!!??
というか、いい加減降ろせ、豚ァ!!!!!」
絆ストーリーⅢ
路地裏
バシィイイイイイ!!!!
美奈羽「たく、お前には失望したぞ。
そんなにあの外道が怖かったのか?
はあ!?
美奈羽を守る為だと?
……クソ虫が。
美奈羽があやつに負けるはずがないだろう。
美奈羽を見くびるな!!!!」
バシィッ!!!
美奈羽「ふん、美奈羽の命令なしで動く奴隷はお前ぐらいだぞ。
まあ、しかし……
美奈羽を守ろうとした事だけは、褒めてやる。
……何、嬉しそうに笑ってるんだ。
今日、お前には美奈羽を待たせた罰と、
命令に従わなかった罰があるからな。
くく、みっちり躾けてやるからな?
鞭の前には飴をやろう。
美奈羽の買い物に付き合わせてやる。
行くぞ、家畜。
は、デート??
馬鹿め、ただの散歩だ。
なぜ美奈羽が家畜とデートしなければならないのだ。
訳の分からない事を言っていないで、とっとと歩け、豚ッ!」
バシィイイイイイ!!!!
絆ストーリーⅣ
洋館
美奈羽「さあ、躾けの時間だ。
お前の主が美奈羽であること、
その体に刻みこんでやる!!!!
はあ、はあ……
くく、やはり美奈羽を満たすことができるのはお前だけだ。
ああ、気分が良い。
今日は特別に美奈羽と共に眠ることを許してやろう。
ーー……。
っ!
お前、起きていたのか?
……ああ、喉が渇いたのか。
見ての通りこの部屋にはない、出て行け。
場所はそこら辺の奴隷にでも聞け。
美奈羽に触れるなッ!
泣いてなど、いない!!
……はあ、家畜にこんな姿を見られるなんて屈辱だ。
まあ良い。
この部屋にお前が来たのも何かの運命かもしれん。
少しだけ私の話を聞け。
美奈羽はかつて人間として生きていた。
両親はとても弱い人間だったが、
奴らはそれを認めようとはしなかった。
だから己の自尊心を満たす為に、
弱い立場であった美奈羽を傷付けた。
そして、あるヴァンパイアに出逢った。
この屋敷の持ち主だ。
不思議と恐怖なんて感じなかった。
それよりも奴の持つ強大な力に惹かれた。
美奈羽も誰にも傷付けられない強さがほしかった!!
ヴァンパイアに噛まれた人間は
そのまま死んでゆくか、己もヴァンパイアとなるか……
迷いはなかった。
美奈羽はヴァンパイアにこの身を捧げた。
それがこの部屋だ。
美奈羽が力と自由を手に入れた部屋。
大嫌いだった世界を愛せる気がした。
だけど、美奈羽は……
愛する術を知らなかった。
この屋敷にいる奴隷も、お前の事だって
美奈羽にとって大切な存在なんだ!
だけど、大切に思えば思うほど、
鞭を振るう手に力が篭ってしまうんだ……
……!?
おい豚、誰が撫でて良いと言った……
……奴隷たちには美奈羽の愛が伝わっている?
美奈羽はこのままで良いのか……?
そう、か……。
確かに、奴隷たちはみな、美奈羽に虐げられるたびに
嬉しそうに啼いている……。
それはそうと……
いつまでその汚い手で美奈羽に触れている、
家畜が調子に乗るなーーー!!!!!」
バシィッ!!!
美奈羽「くはははははっ!!
美奈羽の愛を感じて、啼け!!
……ん?
この屋敷の主……?
ああ、お前は会ったことがなかったか。
今も美奈羽の奴隷として働いているぞ?」
絆ストーリーⅤ
ララ「あ、マスターさーん!
こんなところで偶然ですね♪
私はシュークリームを買いに来たんですー。
マスターさんもお一つどうですか?
遠慮しないで下さい♪
マスターさんにはいつも助けてもらってますし、
ちゃんとお礼をしておきたいんです。
あ、今、ちゃんとしたお礼がシュークリームかよって
顔しませんでした!?
すっごく美味しいシュークリームなんですからね。
」
美奈羽「プリンセス、豚、何をしている。」
ララ「あ、美奈羽さん、こんにちは♪
もー、マスターさんは豚じゃないですよ。
人間ですよー!
えっと、マスターさんに日頃の感謝の気持ちを込めて、
シュークリームを渡していたんです。」
美奈羽「……ふーん。
まあ良い、行くぞ、豚。」
ララ「マスターさんは人間ですってばー!!!」
美奈羽「……。」
バシッ!!!
美奈羽「お前、美奈羽を怒らせたいのか?
何がって、その口元のクリームだッ!!!
プリンセスからもらったシュークリームを
嬉しそうに食べていたな。
美奈羽以外がお前に悦びを与えるなんて許せん。
理不尽!?
美奈羽に口答えするとは良い度胸だ。
は、美奈羽からも欲しい?
何をだ??」
バシィ!!!!
美奈羽「これか?
……なんだ、違うのか。
……ふん、家畜の分際で、生意気なお願いだな。
まあ、良い。
一度しか言わない、よく聞け。
愛してる、美奈羽にお前の全てを捧げろ。
くくく、お前を最高に悦ばせられるのは美奈羽だけだ。」
絆覚醒
月夜の街
美奈羽がお前を恋人のように扱う事はない。
だが、美奈羽はお前を誰よりも愛している。
……その体に心に美奈羽の愛を刻み、
お前の全てを支配してやろう。
さあ、可愛い奴隷よ。美奈羽の為にもっと啼け。
くく、お前ほど美奈羽を満たす奴隷は他にいない。