デート・水族館
水族館
解放条件 | SSR-シモン・海に溺れ SR-シモン・海より深く R-シモン・手を出して |
シモンに近づけば近づくほど、彼が遠ざかっている気がする。2つのリアルな夢のせいで私の心配は増すばかり。暗いトンネルの中にいる私とシモンは、どうやって光ある出口に向かえばいいの? |
シモンが水族館に誘ってくれた。水族館に行くのは初めて。水槽を泳ぐ魚たちを見ていると、ずっとここに閉じ込められていることに対し、他人事ではないような寂しさを感じた。
シモンはこの世界も同じだ、と言う。こういう話題になるたび、シモンの事が分からなくなる。私の知っているシモンが、本当の彼ではないような気がして、ふと、昨夜の夢を思い出した。あれは、何かの予兆なの……?
疲れていたのか、私はシモンの肩に寄りかかり眠ってしまった。夢の中、黒い服の人たちに連れて行かれるシモンを見た。急いで駆け寄ろうとしても体が全く動かない。必死に大声をあげようとしても届かない……!その時、温かい両手が私の額をそっとなでているのを感じた。悪夢は消え去り、私はまた深い眠りに落ちていった。
目が覚めると、シモンが横で私のことをじっと見ていた。夢の中で感じた温かな感触はシモンの手……?私はすぐに夢の内容と、不安な気持ちを伝えた。するとシモンは、彼自身に危険を感じないのかと訊ねてくる。そっとそばに寄る彼に私はされるがままだった。私は確信する。彼を信じたい。たとえこの先どれだけ険しい道が待っていようと、彼への気持ちを裏切りたくない、と。