秘密の翼
恋とプロデューサー(恋プロ)における秘密の翼の解説と攻略情報です。恋プロの秘密の翼についてぜひ攻略の参考にしてください。
開催期間:4月2日(木)~4月28日(火)23:59
イベントの概要
1 期間中、『秘密の翼』イベント画面で「餌やり」を行うと、累計12日で限定SSR絆「ハク・光の中で」が無料で獲得できます。「餌やり」は1日1回、無料でできます。
2 餌をあげるとコハクはお礼にハクの秘密を教えてくれます。「エサやり日記」を解放し、ハクについての話をたくさん楽しみましょう。
3 「餌やり」と「遊ぶ」を毎日行うことによって親密度をあげることができます。親密度累計に応じてアイテムを獲得できます。
※毎日の「餌やり」は1日に1回のみです。「遊ぶ」は無料で1日に6回まで行えます。(回数ごとに待機時間は長くなります)
また、ダイヤを使用して「遊ぶ」の回数を追加することもできます。
※毎日AM5:00に「餌やり」の回数と「遊ぶ」の無料回数がリセットされます。
餌やり・遊ぶ
餌やり | 1日1回無料(ダイヤにて追加不可) |
---|---|
遊ぶ | 1日6回無料(回数毎に時間が増える) |
遊ぶ回数と時間
親密度報酬
累計ポイント | 報酬内容 |
---|---|
20 | コイン×3000、体力×30 |
70 | コイン×4000、絆の願い×4 |
140 | コイン×5000、体力×50 |
240 | コイン×6000、ブランド経営×2 |
360 | コイン×7500、価値の創造×2 |
505 | コイン×9000、宣伝戦略×2 |
670 | コイン×11000、脚本の書き方×2 |
860 | コイン×13000、告白の願い×2 |
1080 | コイン×15000、ダイヤ×50 |
イベント限定SSR絆
SSR-ハク・光の中で
ストーリー
私「それじゃ、任務中はくれぐれも気を付けて、早く休んでね。おやすみなさい。」
電話を切ろうとしたその時、受話器の向こうから突然奇妙な音が聞こえた。
??「クルックックー。」
クルックックー?
私は呆気に取られてしまい、しばらく反応できなかった。
私「ハク、そこに……鳥がいるの?」
ハク「ハトだ。」
私「えっ、ハト?ハトを飼ってるの!?」
ハク「この前、拾った。翼にひどいケガをしてたから、連れ帰ったんだ。」
私「かわいそうに……」
もしこのハトがハクに出会っていなかったら、今頃どうなっていたことか……
思わずため息が漏れた。と同時に、私はあることに気付いた。
私「でもさっき、明日から任務に就くって言ってたよね?それなら、その間は誰が面倒を見るの?」
ハク「カンヤが後で引き取りにくる。」
カンヤ……その名前を聞いた瞬間、私の脳裏にはある光景が浮かんだ……
うっひゃっひゃっと笑いながらハトを見つめるカンヤと、籠の隅っこでブルブル震える小さくてか弱いハトの姿。
ダメだ……私は頭を横に振り、思い浮かべたその光景を脳裏から追い払おうとした。
私「ねえ……それって、ハトの傷に良くないんじゃないかな?」
私「ハク刑事、□□に頼もうとは思わなかったでありますか!?」
ハク「おまえ……」
私「ハトを飼ったことはないでありますが、育て方はちゃんと調べるであります!」
ハク「……おまえに頼もうかとも思ったんだが、育て方はちゃんと調べるであります!」
ハク「……おまえに頼もうかと思ったんだが、迷惑かと思って。」
私「迷惑だなんて!それにここ数日、そんなに忙しくないから大丈夫よ。」
ハク「じゃあ、後でこいつを連れて行くよ。」
私「うん。それなら今日は徹夜で鳥の飼い方を覚えなくちゃね。ふふっ。」
ハク「俺も付き合うよ。」
私「大丈夫だよ。ハクはゆっくり休んで。明日から任務なんだから。」
私「ハトのお世話より、仕事の方が大事だよ。くれぐれも気を付けてね……」
ハク「ああ、わかったよ。心配するな。」
私「そうだ。ハトに名前は付けたの?ずっとハトって呼ぶのも何だか変だし……」
ハク「いや、まだなんだ。おまえが付けてくれるか?」
私「私が?うん……でもハクが拾ったんだから、ハクが付けた方がいいと思うけど……」
ハク「俺はそういうのは苦手なんだ。」
私「それでもやっぱり、命の恩人が名前を付けた方がいいよ。」
私「簡単な名前でいいから。」
私「ふふっ、それって小さいハクってこと?それとも色が白いの?」
ハク「そんなに変か?」
私「ううん、親しみやすくて可愛いと思う!クロとも対になる名前だから、いいと思うな。」
ハク「おまえが気に入ったのならよかった。」
コハク「クルックー!」
ちょうどいいタイミングで鳴き声が聞こえて、私は思わず吹き出してしまった。期待と不安もあるけど、コハクに会うのが楽しみになってきた。
私「うん……コハクが私のこと、好きになってくれたらいいんだけど……」
ハク「その心配はいらない。」
受話器の向こうから、ハクの吐息混じりの笑い声が聞こえた。私を励ますような優しい目をした彼が、すぐそばで見つめているような気がした。
ハク「こいつは絶対、おまえを好きになるよ。」
餌やり日記
高校生活には、非論理的だかロマンティックな噂がつきものだ。例えば、校舎3階の角にある階段の7段目で告白すると成功するとか、裏庭の6本目の木に二人の名前を刻むと誤解が解けるとか、卒業式の日に男子が制服の第二ボタンを好きな女子に上げると二人は幸せになれるとか。
大抵、男子たちはこういった噂は信じないふりをしているが、内心では密かに期待しているものだ。
しかし、ハクは完全に馬鹿にしきっていた。
ある日の昼休み、彼の耳に女子たちの会話が入ってきた。
「第二ボタンの話ってロマンティックだよね。貰えたら、きっと幸せなんだろうな~!」
その中には、聞き覚えのある声が混じっていた。ふと視線をやると、憧れに満ちた少女の顔が目に飛び込んでくる。
「・・・・・・卒業式か」
彼は顔を上げたまま考えた。急に卒業式が待ち遠しくなってくる。
しかし彼が、引きちぎった第二ボタンを彼女に渡すことはなかった。
そのボタンは清々しい空気と共に、大切にケースの中に保管されていたのだった。
太陽に照らされた琥珀。澄んだ波を映したその姿は、冷たさの中に優しさを秘めている。
彼女はふと、この琥珀があの瞳にそっくりだと思った。
それはある晩秋のこと。
高学年のクラスの前の廊下を歩いていた時、彼女は無意識にある教室に目を止めた。
質の悪いカーテンがそよ風に吹かれる中、少年が窓辺に立って空を眺めている。
その顔に鋭さはなかったが、人を寄せつけない気ままさと冷淡さが垣間見えた。
両目は光と影を映している。綺麗に澄んだ瞳は光を反射させ、まるで旅人を忘却の終着点である深海へといざなっているかのようだ。
その瞳は、この琥珀よりも遥かに輝いていた。
ハクは任務に出る前、自分のブレスレットを彼女に託した。彼女はブレスレットを握りしめ、笑顔で彼の無事を祈った。
そんな彼女を見た彼は、1回、また1回と、同じ言葉を繰り返した。
「心配するな。すぐに帰ってくる」
任務が終わり、彼は携帯に着信とメッセージが来ていることに気付いた。
明け方の街は、まだどことなく物寂しい。
彼はメッセージに返信しようとしたが、以前のように、かける言葉を見つけることができなくなっていた。
夜の風が吹く。彼は風に促されるがまま、何かにとりつかれたように彼女の部屋の窓の前にやって来た。
おぼろげな月明りに照らされ、彼女の目じりに光る物がはっきりと見えた。悪夢にうなされているのか、眉をひそめている。
その手には、彼のブレスレットがしっかりと握られていた。
ハクはあの弱々しい着信履歴とメッセージを思い出し、彼女の横に立った。そして、そっと彼女の目に浮かんだ涙を手で拭ってやった。
「悪かった・・・・・・帰ってきたぞ」
誰もいない深夜、星のカーテンが遠くに掛かる。風がけたたましい音を立てながら吹き抜けていく。
背中に触れるもののせいで、鼓動は加速を続けている。
この世界に響く唯一の音が胸から全身へと広がり、体中を巡っていた。
柔らかい日差しの中、優しい風がカーテンを揺らす。
ハクはギターを持って机に向かっていた。紙に鉛筆で何かを無造作に書きつけては、眉をひそめている。
ギターの澄んだ音色が途切れ途切れに響き渡る。カリカリという鉛筆の音が、そのメロディーを優しい音符へと変えていった。
彼は書き起こした不慣れな歌詞を、小さな声で口ずさんだ。その姿は、たどたどしくも真剣だ。
外が暗くなった頃、彼はヘッドホンをつけてパソコンの前に座った。何度も練り直したメロディーを、手振りを交えて録音していく。
しかし、どうしてもノイズが入ってしまう。ハクは悔しそうに髪の毛をかきむしると、横にあったCDの録音機に目を向けた。
結局そのCDは、本に挟んで部屋の隅に投げ捨てられることになったのだった。そのまま、誰も知らない記憶の中に埋もれていった。
誰も想像していなかっただろう。
何年も経って、この懐かしいメロディーが彼女の家で再び響き渡ることを・・・・・・
男子はこぞってバスケット選手に憧れ、女子たちはどのバスケット選手がカッコいいかについて議論をしていた。
ハクはふと、自分もバスケットボールに興味が湧いてきたことに気付いた。
白熱する試合を見た後、彼はコートに行き、何百回もシュートの練習をした。
そしてバスケット選手のポスターを壁に貼り、冷静な自分と熱い自分に向かい合いながら「おまえを倒してみせる!」と書いた。
この「おまえ」が何を指すのか、彼にははっきりと説明できなかった。
彼を見捨てた世界なのか、心の奥深くに封じ込めることしかできない過去なのか・・・・・・
頭に怪我をして血を流した時、彼はようやくわかった。バスケットボールは自分が守りたいものを守ってくれるものではない。そして彼が倒そうとしているものは、自分自身だということに・・・・・・
ハクは教室の隅に座っていた。その顔に、図書館で見た時のような気迫はない。
彼は困り果てたように髪の毛をかきむしり、先ほど図書館の入り口で顔を合わせた少女のことを思い返していた。彼女の驚き慌てた顔が脳裏に浮かぶ。
「・・・・・・俺はまた彼女をビビらせてしまったのか」
しばらくすると、カンヤがバタバタと駆け込んできた。
彼は興奮したように、手に持ったピンクの絆創膏を振って見せた。
「これ・・・・・・貼ってください!」
ハクは全く取り合わない。
「あのコがくれたんですよ!!」
その言葉を聞いてピクリとしたハクは、呆然とカンヤの持つ絆創膏を見つめた。口元の怪我は、突き刺すように神経を刺激している。指も少し痺れてきた。
彼は慎重にその絆創膏を手に取った。まるで、世界で一番大切な宝物を扱うかのように・・・・・・
それからそのピンクの絆創膏は常に彼の心に貼られ、泥沼のような夜の闇に入り込むたびに、ほのかに熱を発していたのだった。
彼女の正体を知ってから、ハクは自ら彼女の保護を買って出た。
彼は、彼女を守る方法を必死で考えていた。
ふと目の前に落ちるイチョウの葉を見た時、彼の脳裏にある記憶が蘇ってきた。彼女の奏でる旋律に導かれ、風に吹かれたあの時の記憶・・・・・・
もしかすると、その時から彼らは見えない糸できつく結ばれていたのかもしれない。
彼は彼女にイチョウのブレスレットを作ると決め、日々制作に励んだ。
小さな金属のイチョウの葉は彼を困らせた。最初に作った3つは、どれも傷がついて欠けてしまった。4つ目でようやく、完璧なブレスレットを作ることができた。
太陽は既に姿を隠し、月が現れている。月明りの下でおぼろげな光を放つブレスレットを見て、彼は満足そうに笑みを浮かべた。
彼女は、きっと気に入ってくれるはずだ。
校内新聞のようなものを真面目に読む人は少ない。校内での出来事や部活の表彰に関する記事が大げさに書かれた紙面は、裏紙としてメモ帳にされ、散々書きなぐられた後はゴミ箱に捨てられる運命だ。
ハクもまた、校内新聞にはそれほど興味を持っていなかった。
屋上でカンヤがパンをかじりながら、先ほどたまたま買った校内新聞の1ページを見ながらつぶやいた。
「優等生ねぇ……ハクさん、オレだって品行方正で、健康優良児で、成績だって悪くないですよ。もしかして、2番目の優等生になれたりして……」
ハクはそれに返事はせず、紙面の写真にチラリと視線をやった。そこには、壇上ではにかみながら賞状を持ち、嬉しそうな笑顔を見せる彼女がいた。
「優等生」……心の中でその言葉を噛みしめると、彼は立ち上がって扉の方へ向かった。
「ハクさん、ハクさん!ケンカですか!?オレも連れてってくださいよ!」
「授業だ」
「……えっ?」