デート・バレンタイン
灼熱
ハクはずっと前からオフィスビルの下で待っていたようで、それを見た私はイタズラ心をくすぐられて、後ろから忍び寄ることにした。けれどバランスを崩してしまい、ハクに抱き止められてしまう。そしてハクは薄着だった私を、温かいジャケットの中に入れてくれた。
ハクと手を繋いで街を歩いている時に、彼の手の傷に触れてしまった。ハクは気にしていない様子だったけれど、私は彼に手袋を買ってあげることを思い付いた。すると、手袋をはめたハクは私を強く抱きしめてきた。手袋を大事そうに見つめる彼に、私の心も満たされていった。
ショップで見つけたワンピースを気に入った私に、それを買ってくれるとハクは言ってくれた。けれど値段を見てびっくり。高額な服をハクに買わせるわけにはいかないと、理由をつけてその場を離れて、私たちはカフェへとやって来た。バレンタイン限定ドリンクを注文したものの、___