デート・夢叶う
夢叶う
ハクの誕生日当日。理由をこじつけてなんとかハクを空港に呼ぶことができたけれど、下手な嘘はとっくに見透かされていた。それでもハクはお願いした通り荷物をもって来てくれた。
無事にロサンゼルスに到着した私たち。けれど、私のミスでハクと同室になってしまい……
バスケの試合の入場待ち列で、ハクは嬉しさのあまり私に抱きついてきた。このサプライズを気に入ってくれたみたいで、私も最高に嬉しい!ハクは憧れの選手や、昔シュート練習をしていたことを話してくれた。そして、すれ違っていた学生時代にも、彼の中に私の記憶があることを知る。
試合終了後、ハクがバスケのシュートを見せてくれた。きっとそのカッコいい姿を忘れることはない。そしてホテルに戻った私たちは、誕生日を二人っきりでお祝いした。二度目の誕生日のお願いをした後、小さなプレゼントも渡した。気に入ってくれるといいな。