サムライ奇譚 怨の九十九「1話」
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ー幕末の頃・江戸の外れ赤塚ヶ原 |
(ゴオオオオオオオォオオ・・・) (ゴロゴロ・・・) |
ダヨーン:虚無僧 雲行きが怪しくなってきたんだヨーン・・・ この葛籠(つづら)が濡れないように 雨宿りする場所を探さなきゃいけないヨーン! |
(ゴオオオオオオオォオオ・・・) (ゴロゴロゴロゴロ・・・) (ポツ・・・ポツ・・・) |
ダヨーン:虚無僧 寺が見えるんだヨーン! あそこで雨宿りするんだヨーン! (ザザザザザッザッ・・・) |
(ギッギ、・・・ギギ~ッ・・・) |
ダヨーン:虚無僧 壊れて傾いてるんだヨーン・・・ |
(ゴソ・・・) |
イヤミ:用心棒 これは、和尚。 長旅からお戻りざんすか? |
イヤミ:用心棒 拙者は剣を生業(なりわい)とする 伊矢見(いやみ)と申すざんす。 留守の間に、失礼しているざんす。 |
イヤミ:用心棒 赤塚ヶ原の手前の鬼首坂にて雲行きが怪しいと こちらへ立ち寄ってみれば案の定、 急な、この雨。命拾いしたざんす。 |
ダヨーン:虚無僧 ・・・先客がいたのかヨーン。 |
ダヨーン:虚無僧 拙僧は、ここの寺の和尚じゃないんだヨーン。 雨宿りをしようと思っただけなんだヨーン。 ふう、重かったヨーン。(・・・ドサッ!) |
イヤミ:用心棒 そうであったざんすか。 ・・・大層な大荷物ではないざんすか。 |
ダヨーン:虚無僧 お遣いの物なんだヨーン。 ・・・何が入っているかは、知らないヨーン。 (ガサゴソ・・・) |
ダヨーン:虚無僧 荷物を広げて、 濡れた葛籠を、乾かすんだヨーン。 (ガサッ) |
イヤミ:用心棒 手を貸すざんす。 入れ子の葛籠が6つ・・・ これは奇遇ざんす。 |
イヤミ:用心棒 ・・・「6つ」といえば、この辺りに、 6つ子の剣士がいるそうざんす。 最近、「6つ」に縁があるざんすね。 |
ダヨーン:虚無僧 ・・・6つ子? |
イヤミ:用心棒 その6つ子、見た目は特に普通の人間と 変わった風ではないざんすが、 何やらよくわからない力(ちから)を使うとか。 |
ダヨーン:虚無僧 ・・・力? |
ダヨーン:虚無僧 ・・・どんな、力だヨーン・・・? |
(ゴオオオオオオオォオオ・・・) |
おそ松:異能サムライ ・・・。 |
コメント (異能サムライ「1話」)
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