乙第210号証:旗「10話」
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| ー赤塚裁判所 第1法廷・証人喚問 |
| おそ松:弁護士 甲6号証の625番の旗だけどさ？ これ本当にハタ坊の会社の旗ですかね？ 押収したものに間違いない？本当にっ？ |
| 証人A 「間違いありません。」 |
| 一松:弁護士 別の民事訴訟で鑑定された、 ハタ坊氏の所有していた旗のDNA鑑定を、 新たな証拠品として提出します。 |
| チョロ松:弁護士 甲6号証625番の旗と同じものについての、 DNA鑑定です。（パラッ） コピーです。どうぞ。 |
| イヤミ:検事 シェエエエ？「乙210号証」？ 今回の検察側から出した書証には、 こんな番号は無かったハズざんす！ |
| おそ松:弁護士 その今ついている書類の番号は、 鑑定結果を別件裁判の乙号証として、 提出した時の書類番号なんです。 |
| 一松:弁護士 例の『1万本の旗棒鑑定』の内の一つです。 これを本件裁判の、 弁号証書証として提出します。 |
| イヤミ:検事 シェエエエエ！？ そんな不意打ちは認めないざんす！ 不同意！不同意ざんす！ |
| カラ松:弁護士 イヤミ検事。そう言うと思って、 鑑定をした本人を証人として、 前もって申請していたんだ！ははーッ！ |
| 十四松:弁護士 正しい手続きの上で、 鑑定機関から証人も呼んでいます。 お願いします。裁判長！！ |
| イヤミ:検事 キィ～～ッ！！ ミーだって新米なんざんす！？ 少しはお手柔らかにするざんすッ！！ |
| カラ松:弁護士 俺のターンだ！！これこそ！！ リーガル・イリュージョン・オブ・カラ松ッ！ 参ったか！イヤミ検事っ！ |
| （つるッ） （ずでーーーんっ！！） |
| カラ松:弁護士 いでーーーーッ！？ 誰だーーっ！？ バナナの皮！捨てたヤツッ！？ |
| デカパン:裁判長 あ～、さっき書記官がおやつに食べただス。 弁護人は落ち着くだス。 頭は大丈夫だスか？ |
| カラ松:弁護士 はい・・・。 大丈夫でーす・・・。 ・・・フッ、さすが裁判長、動じないな？ |
| 一松:弁護士 黙れ、クソ松っ！ 静かにしないと、 法廷侮辱罪で流刑を求刑すんぞ！？ |
| トド松:弁護士 カラ松兄さん、落ち着いて？ 作戦はちゃんとしてるんだからさ？ ちょっと！？血が出てるしっ！？ |
| カラ松:弁護士 フッ！最前列で見てろ。ブラザー！ |
| カラ松:弁護士 ・・・では。証人に質問をします。 証人は例の別の民事裁判で、 『1万本の旗棒鑑定』を担当されました。 |
| カラ松:弁護士 今回の裁判で、 検察側から提出されている旗は、 全てこの1万本に含まれているー |
| カラ松:弁護士 間違いないですね？ |
| 証人B 「はい。間違いありません。」 |
| カラ松:弁護士 そして、旗にDNAの痕跡を残した人物で、 生きている人間がいるという事でー 間違いないですね？ |
| （ざわざわ・・・） |
| 証人B 「この旗から採取したDNAを鑑定した結果、 そのDNAの持ち主は生きています。」 |
| イヤミ:検事 シェエエエエ！？ 誰ざんす！？誰が生き商人ざんすか？ そんな不意打ちは認めないざんす！ |
| おそ松:弁護士 俺達だよ？イヤミ！！ほれっ！！ 松野家6つ子のDNAとの一致についても、 弁号証にて、説明がされてるからな！？ |
| チョロ松:弁護士 今、目の前にいる、 僕達6つ子のDNAが、残ってたんだよ。 どうだ！グウの音も出ないだろ！ |
| イヤミ:検事 99パーセント以上の一致・・・！ 6つ子に行方不明者は一人もいない・・・！ シェエエエエエ！！ |
| カラ松:弁護士 つまり、検察側の主張内容の根拠に、 絶対の効力が無い事が証明されたわけだ。 疑わしきは被告人の利益に、だよな？ |
| イヤミ:検事 シェエエエエエエ！！ ミーがそう教えたざんすーっ！！ |
| 一松:弁護士 裁判長。以上の事から弁護人は、 被告人の無罪を主張します。 弁護人から証人への質問を終わります。 |
| デカパン:裁判長 ホエホエ。 検察側からは、何か質問はあるだスか？ |
| イヤミ:検事 な、ないざんすっ。 |
| トド松:弁護士 はーいっ！裁判長！ この件の勾留(こうりゅう)によって、 被告人が負った損害の賠償請求もします！ |
| 十四松:弁護士 スピード裁判で、判決お願いしまーす！！ |
| デカパン:裁判長 ホエホエ。 被告人は無罪！損害賠償は勝訴！！ 閉廷！！ |
| ハタ坊:被告人 やったじょー！！ ありがとうだじょー！！ また儲かったんだじょー！！ |
| イヤミ:検事 金持ちにまた、 ボロ儲けさせてしまったざんすーッ！！ シェエエエエエエーーーーッ！！ |
| ー赤塚裁判所前 |
| チビ太:おでん屋 チッ、あいつらの勇姿を一目見ようと思ったけどよ。 傍聴券も外れちまった・・・。ふう。 |
| （ガヤガヤガヤ・・・） |
| チビ太:おでん屋 ん？なんか騒がしいな？判決が出たか？ 無罪か・・・？ |
| （どどどどどどど・・・） |
| お父さん:いつもの 勝訴～～～～っ！！ 父さんはこれが一回やってみたかったんだ。 勝訴～～～～っ！！ |
| チョロ松:弁護士 無罪だし、勝訴～～～～ッ！！ やっぱり？わかる。 無罪で、勝訴～～～～ッ！！ |
| チビ太:おでん屋 無罪で勝訴って・・・？ まあつまり、あいつらやったんだな！ クソッ！こっちまでうれしくなってくらあ！ |
| チビ太:おでん屋 てやんでぇバーローちくしょー！！ おでんでお祝いでえいっ！ |
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