極狼たちの子守唄「7話」
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| ー呉松市内 繁華街・夜 おでん屋 |
| （ガラッ・・・） |
| カラ松:極狼 おう。元気かいの。 |
| チビ太:おでん屋 あ、兄貴ぃ！？ |
| カラ松:極狼 大したもんじゃのう？ これ、お前の店かいね。 |
| チビ太:おでん屋 まあ、なんとかやってるよ。 座ってくださいよ。 |
| カラ松:極狼 おう、なんかくれえや。 |
| カラ松:極狼 ・・・ほいじゃが、 チビなんに、あんたはエライのう。 |
| カラ松:極狼 東の方から流れてきてムショ暮らし。 じゃが、そっから こがーな店やるようなって。 |
| チビ太:おでん屋 ・・・。 |
| カラ松:極狼 こっちの稼業も窮屈になってきちょるけえ、 カタギんなったら・・・ フッ。おでん屋、やろうかのう。 |
| チビ太:おでん屋 やればいいじゃねえか。 兄貴なら、いい店作れるぜ。 いや？てことは同業者はちと困るな？ |
| （ガラッ・・・！） |
| カラ松:極狼 ・・・どこの組のもんじゃ。 |
| チビ太:おでん屋 ・・・あ、兄貴！？ |
| カラ松:極狼 ここいらは弱居組のシマじゃ。 ・・・大人しゅう、帰りんさい。 |
| 「・・・・・・。」 （ガラッ！ビシャッ！）ドアの閉まる音 |
| チビ太:おでん屋 兄貴、ありがとう。 あいつら最近、時々来ては 暴れ散らしていくんで参ってたんだ。 |
| カラ松:極狼 また来たら、言ええや。 |
| チビ太:おでん屋 兄貴、これ。 |
| カラ松:極狼 なんじゃ？この封筒は。 |
| チビ太:おでん屋 ・・・。 |
| カラ松:極狼 金なんかいらんわい。 またなんかあったら言ええや。 |
| チビ太:おでん屋 すまねえ・・・。 |
| カラ松:極狼 ん～？ |
| チビ太:おでん屋 兄貴、おいらもう あんたにウソつくの 嫌なんだ。 |
| カラ松:極狼 なんなら急に？ |
| チビ太:おでん屋 おいら・・・警察なんだ。 |
| カラ松:極狼 ええーッ！？ |
| チビ太:おでん屋 どうしてもあんたにだけは、 ウソはつきたくなくて。 |
| カラ松:極狼 ・・・フッ！ そがーな気はしとったわ。 |
| カラ松:極狼 あんたもなんか、事情があるんじゃろ。 |
| カラ松:極狼 心配するなや。 誰にも言やあせんよ。 |
| カラ松:極狼 これからもよろしゅうのう、 おまわりさん。 |
| チビ太:おでん屋 兄貴・・・。 |
| カラ松:極狼 この大根、うまいのう。 |
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