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暗黒街の怪物「3話」

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作成者: 空箱の中身
最終更新者: 空箱の中身
ー翌日・町の警察署
チビ太:スーツ
 ダヨーン捜査官は怪我で済んだそうだが、
 後から来た何者かは、
 身元もわからない状態らしい。
チビ太:スーツ
 しかもこの所何度か同じ界隈で、
 似たような惨殺事件が起きているそうだな。
チビ太:スーツ
 ダヨーン捜査官の代わりに配属になった
 チビタだ。引き続き地元警察の協力が必要だ。
 今日から、よろしくな。
ハタ坊:サラリーマン
 (パチパチパチパチ)
デカパン:伝奇ミステリ
 (パチパチパチパチ)
 ホエホエ、それではチビタ捜査官、
 こちらのデスクにどうぞだス。
チビ太:スーツ
 うむ。我々が目指すのは、
 この街の界隈の密造酒の製造と、
 恐らくそれに関係した殺人事件の解決!
チビ太:スーツ
 幸い命は取りとめたが、
 こちら側にも犠牲者が出ている。
 一刻の猶予もない状況だ!
チビ太:スーツ
 これまでの捜査の経過について
 教えてくれ。
デカパン:伝奇ミステリ
 ホエホエ~。さっそく説明するだスよ。
 ハタボー捜査官。補足をたのむだス。
ハタ坊:サラリーマン
 わかったじょ。
デカパン:伝奇ミステリ
 まず、ここの管轄である街の外れの森で
 身元不明者の惨殺事件が起きただス。
 犯罪組織の仲間割れと判断されただス。
ハタ坊:サラリーマン
 あまりに酷い殺され方だったので、
 最初は見せしめの為の制裁だと
 思われてたじょ。これが資料だじょ。
チビ太:スーツ
 なる程な。(ペラッ・・・)
 ・・・ふう!
チビ太:スーツ
 人間を材木か何かと間違えてらあ。
 見せしめか、身元を隠す為と判断するな。
 それで?
デカパン:伝奇ミステリ
 しばらくして、また近い場所で
 遺体が見つかったんだス。
 これがターニングポイントだっただス。
ハタ坊:サラリーマン
 とても人間の仕業とは思えない状態
 だったんだじょ。・・・(バサッ)
 これだじょ。
チビ太:スーツ
 うぇ!?なんでえコリャ!?
 サメか恐竜でも出やがったかっ!?
 どうなってやがるんだ!なんの噛み痕だ?
ハタ坊:サラリーマン
 犬の噛み痕に近いらしいじょ。
 ただし大きさが非現実的なんだじょ。
デカパン:伝奇ミステリ
 その後も、次々と見つかったんだス。
 人間かすらわからない肉や骨・・・
 何かの糞もだス。
チビ太:スーツ
 ひゃー・・・!
 ランチ前に中々な話だな!?
 で、まだこの件は何もわからないのか?
チビ太:スーツ
 つまりだ。犯罪組織の証拠隠滅に
 動物に食わせてるふてえヤツらが
 いるかもしれねえって事なのか?
デカパン:伝奇ミステリ
 動物に詳しい先生の話では
 犬と近い動物で、体格の割に
 歯や頭が大きい動物に、狼がいるだス。
チビ太:スーツ
 オオカミ?デカい犬だとしたって・・・
 噛み痕の大きさが全く合わねえぞ。
 どう見たってコリャ恐竜かサメみたいだ。
ハタ坊:サラリーマン
 そうなんだじょ。大きさも合わないし、
 昔ならともかく、この辺りの森には
 もう狼なんていないハズなんだじょ。
ハタ坊:サラリーマン
 でも、盛りには絶対何かがいたんだじょ。
 それに、助けてもらった6つ子の富豪の家で
 何かの獣の毛を拾ったんだじょ。
チビ太:スーツ
 へえ。実はおいらが借りた家、近くなんだ。
 どんな連中か気になってたんだ。
 ちょっと紹介してもらって、話が出来ないかな。
コメント (大富豪「3話」)
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