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【かくりよ朧】七章 奈落ノ城【物語】

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作成者: ああ
最終更新者: ああ

七章 序節「式姫武器」

クリアー報酬経験値×1
クリアー解放一節 奈落ノ城
マップ祭儀の間
戦闘回数0回
一戦目
推奨属性
説明澪を失い、緊張が走る坤の衆。黒田官兵衛を追い詰めるため、上級陰陽師の指南を受けよ。

七章 一節「奈落ノ城」

クリアー報酬経験値×5
クリアー解放二節 奈落ノ城の人々
旧き聖道の探索
マップ旧き聖道
戦闘回数1回
一戦目超不落不落×1
推奨属性
説明攫われた澪を追い、奈落ノ城へ来た一行。妖に追い込まれ逃げ場を失ったその時、何処からか少女の声が聞こえる。

七章 二節「奈落ノ城の人々」

クリアー報酬経験値×5
クリアー解放三節 言霊の玉
マップ旧き聖道
戦闘回数2回
一戦目
推奨属性
説明式姫かるらに、民が集う場所へ案内してもらう。そこでかるらの事情を耳にする。

七章 三節「言霊の玉」

クリアー報酬経験値×5
クリアー解放四節 澪の手掛かり
不在の聖河の探索
マップ不在の聖河
戦闘回数2回
一戦目1WAVE煙々羅×3
2WAVE陰火×1
煙々羅×2
3WAVE煙々羅×3
陰火×2
4WAVE大煙々羅×1
陰火×2
二戦目1WAVE陰火×3
2WAVE陰火×2
煙々羅×1
3WAVE煙々羅×2
陰火×3
4WAVE煙々羅×2
大陰火×1
推奨属性
説明澪の帯紐が光だし、反応を追う一行。そこでみたものは、ここにはないはずのものであった。

七章 四節「不在の聖河」

クリアー報酬経験値×5
クリアー解放五節 将軍
マップ不在の聖河
戦闘回数1回
一戦目1WAVE超煙々羅×1
推奨属性
説明黒田の家臣達を討つと、再び澪の帯紐が光り出す。その先には澪の手掛かりが隠されていた。

七章 五節「将軍」

クリアー報酬経験値×5
クリアー解放六節 忘信の回廊
忘信の回廊の探索
マップ忘信の回廊
戦闘回数2回
一戦目1WAVE不落不落×3
2WAVE奪衣婆×3
3WAVE不落不落×3
奪衣婆×2
4WAVE大不落不落×1
大奪衣婆×1
二戦目1WAVE大蜘蛛×1
推奨属性
説明澪の言霊に耳にし、先を急ぐ一行。道中かるらから「将軍」について聞くと緋桐はあることに気が付く。

七章 六節「忘信の回廊」

クリアー報酬経験値×5
クリアー解放七節 澪の帯紐
一節 討伐依頼
一節 採集依頼
マップ不在の聖河
戦闘回数1回
一戦目1WAVE超奪衣婆
推奨属性
説明かつて「将軍が来たという場所には禍々しい気配が漂っていた。そしてついにかるらの招待が明かされる。」

七章 七節「澪の帯紐」

クリアー報酬経験値×5
クリアー解放八節 薬草を探せ!
寂れた霊場の探索
マップ寂れた霊場
戦闘回数2回
一戦目1WAVE三つ目入道×1
不落不落×1
2WAVE不落不落×1
片車輪×2
3WAVE三つ目入道×1
片車輪×2
不落不落×2
4WAVE不落不落×2
大片車輪×1
二戦目1WAVE片車輪×1
不落不落×1
2WAVE片車輪×1
三つ目入道×2
3WAVE不落不落×2
三つ目入道×2
片車輪×1
4WAVE片車輪×2
大三つ目入道×1
推奨属性
説明澪の帯紐に稲妻が走る。なにかあったのではと先を急ぐ一行を次々と妖が襲いかかる。

七章 八節「薬草を探せ!」

クリアー報酬経験値×5
クリアー解放
マップ
戦闘回数
一戦目1WAVE
2WAVE
3WAVE
4WAVE
推奨属性
説明

七章 九節「霞の衆」

クリアー報酬経験値×5
クリアー解放十節 突破
マップ寂れた霊場
戦闘回数2回
一戦目1WAVE不落不落×1
奪衣婆×1
2WAVE奪衣婆×3
3WAVE奪衣婆×2
不落不落×2
4WAVE大不落不落×1
大奪衣婆×1
二戦目1WAVE長舌×1
推奨属性
説明かるらに主人公の家族について話し、この戦いが終わった後も、互いの陰陽団で協力し合うことを誓う。

七章 十節「突破」

クリアー報酬経験値×5
クリアー解放十一節 黒田官兵衛
神代の祭儀場の探索
マップ神代の祭儀場
戦闘回数2回
一戦目1WAVE超袮々×1
二戦目1WAVE超狼男×1
推奨属性
説明澪の帯紐が再び反応し、先を急ぐが妖に行く手を阻まれる。対峙する妖に澪のことを問うが……

七章 十一節「黒田官兵衛」

クリアー報酬経験値×5
クリアー解放十二節 安息
マップ神代の祭儀場
戦闘回数1回
一戦目1WAVE黒田官兵衛×1
推奨属性
説明澪に迫る恐ろしい呪術……この地の最後の敵、黒田官兵衛が一行を待ち受ける。

七章 十二節「安息」

クリアー報酬経験値×5
クリアー解放十三節 団長報告
マップ神代の祭儀場
戦闘回数0回
一戦目1WAVE
推奨属性
説明妖大名、黒田を討ち、澪を救出した一行。黒田が最後に語った『将軍』の情報……それは主人公たちの今後の指針となる。

七章 十三節「団長報告」

クリアー報酬経験値×5
クリアー解放なだらかな道(夜)の探索
滝の山道(夜)
滅んだ村(夜)
絆の丘(夜)
一節 調査依頼 初級
マップ西国鎮守府
戦闘回数0回
一戦目1WAVE
推奨属性
説明将軍、霞の衆、幽世の門……そして主人公の家族や澪の秘密……すべての謎が繋がろうとしている。

掛け合い

序節「式姫武器」

ネタバレ注意

アカザ「来たか。」

緋桐「アカザ、教えて下さい。」

緋桐「どうすればあいつに……黒田官兵衛に勝てますか?」

アカザ「お前も式姫ならわかるだろう。勝つためには強くなる、それだけだ。」

緋桐「そんなことは分かっています!どうやって強くなるかが知りたいんです……」

アカザ「『式姫武器』を使え。」

緋桐「『式姫武器』……?」

アカザ「そうだ。闇式姫の祠は知っているな?」

緋桐「……はい。各地に点々と存在する祠のことですよね。」

緋桐「印章を捧げ、闇堕ちした式姫に勝利すれば特別な報酬を入手できる……」

アカザ「その通り。その特別な報酬の一つに『式姫武器』というものがある。」

緋桐「『式姫武器』……一体どんなものですか?」

アカザ「まず『式姫武器』はその造形が特徴的だ。」

アカザ「『式姫武器』を装備した式姫は、持っている武器にその造形が反映される。」

アカザ「もちろん、その性能も一級品だ。」

アカザ「強力であるが故に、鍛錬した式姫でないとこの武器は扱えないだろう。」

緋桐「なるほど……」

アカザ「最後に、これが最大の特徴だがーー」

アカザ「『式姫武器』は、生産釜で精錬することで武器性能を向上させることができる。」

緋桐「……!」

アカザ「高い性能を更に引き出した『式姫武器』の性能は計り知れない……」

緋桐「なるほど……黒田官兵衛相手でも『式姫武器』を使えばあるいは……」

アカザ「うむ。有効な手立てのひとつだろう。」

アカザ「ああ、緋桐焦る気持ちもわかるがーー」

アカザ「ここは我慢して、入念に準備を進めるべきだ。」

緋桐「……はい。準備をして……澪さんを取り戻します!」

アカザ「健闘を祈る。」


一節「奈落ノ城」

ネタバレ注意

緋桐「ーー奈落ノ城……ここに澪さんが囚われているのですね。」

緋桐「……!澪さんの帯紐が反応しています……!」

緋桐「ひとまずこれで地形や気配を読み取ることはできるようです。」

緋桐「これは……近くに何かがあります!」

緋桐「澪さんを探す手掛かりが見つかるかもしれません!行きましょう!」


妖「ーーこの神聖なる奈落ノ城に踏み入るとは……!」

妖「ここは官兵衛様の城……邪魔する者は排除する!」

緋桐「主くん、戦闘の準備を!」


緋桐「澪さんの手掛かりは見つかりませんでしたが……」

緋桐「でも……先程の妖ーー」

緋桐「『官兵衛様の城』と言っていました。」

緋桐「この城のどこかに、澪さんが捕われているはずです。」

緋桐「……!これは……!」

緋桐「澪さんの帯紐が強く反応している……妖の群れが近づいています!」

緋桐「数が……多すぎる……」

緋桐「この状況で戦うには不利です。どこかに避難しないとーー」

??「ーーこっちです!早く!」

緋桐「え……?」


??「よかった……間一髪でしたね。」

緋桐「助けていただきありがとうございます!……ん?」

緋桐「あなたはもしや……!」

かるら「式姫のかるらと申します!あなたも……式姫ですよね。」

緋桐「僕は緋桐と言います。こっちは陰陽師の○○くんです。」

緋桐「かるらさんは、どうしてここに……?」

かるら「話せば長くなるんです……」

かるら「ひとまず集落へ案内します!」


二節「奈落ノ城の人々」

ネタバレ注意

緋桐「ここが……集落、ですか?」

かるら「集落と言っても、妖大名に無理やりこの城に連れてこられただけでーー」

かるら「住居と呼べるものはないんです……」

緋桐「連れてこられたって……そうだったんですね。」

緋桐「いろいろ聞きたいことがあるんです。妖大名やこの国のこと……」

かるら「それでしたら、かるらよりも集落の皆さんに聞いた方が良いかもしれません。」

かるら「一緒に行ってみましょう。」


村人「ーーお嬢さんがかるら様と同じ式姫とは驚いた……」

村人「ああ、知っているよ。妖大名、黒田官兵衛(くろだかんべえ)ーー」

村人「巨大で恐ろしい龍……ここにいる者は皆、あいつに連れてこられたんだ。」

緋桐「かるらさんもそう言っていましたね。」

かるら「はい……」

村人「この奈落ノ城は神聖な場所らしくてね。」

村人「美しく保つために掃除や雑用要員としてここに捕われているんだ。」

村人「だけど、見ての通り生活する場所もなく、食べ物もほとんどない……」

村人「妖大名は、無暗に俺達を殺しはしないけれど……皆飢えや病気ですぐ死んでしまうのさ。」


老爺「この奈落ノ城は、妖大名の根城でもある。日の光も入らず、食べ物もない……」

老爺「まさに奈落の底のようなところじゃ。」

老爺「そのせいで、病が蔓延していてな……わしももう長くないようじゃ……」

緋桐「そんな……」

かるら「お爺さん、また諦めないで下さい。」

かるら「かるらが必ず、皆さんを救い出して見せますから……!」

老爺「かるら様、よいのじゃよ。」

老爺「こうして人として生きられるだけでも幸せと思わねば。」

老爺「じゃが……せめて死ぬ前に、外に出て太陽を拝みたいものじゃ……」


村娘「え……!あなた、かるら様と同じ式姫なの?」

緋桐「はい、そうです。」

村娘「すごい……!これで私達、ここから出られるかもしれないわ!」

緋桐「はい。何としてでも、妖大名を討ってーー」

緋桐「そして皆さんを開放します。」

村娘「よかった……今まではかるら様一人で私達が守ってくれていたから……」

かるら「かるらだって皆さんに支えられているんです。一人だなんて思ったことありませんよ。」

緋桐「かるらさん……」

村娘「かるら様は……本当はこんな所に閉じ込められなくてもいいのに……」

緋桐「え……?」

村娘「○○様、どうかかるら様をお願いします。」


緋桐「かるらさん、あなたは……妖大名につれてこられたのではないんですか?」

かるら「かるらはここにいる人々を救うためーー」

かるら「霞の衆(かすみのしゅう)という陰陽団の任務でここに来たんです。」

緋桐「え……!?陰陽団って……」

かるら「陰陽師や式姫が集い、妖討伐や情報収集をしています。」

緋桐「驚きました……」

緋桐「僕達「坤の衆(こんのしゅう)」以外にもあったなんて……」

かるら「〇〇さん達も、陰陽団に?」

緋桐「はい。世が分断されてからは、近隣の情報しか入ってこなかったのでーー」

緋桐「何も知りませんでした……」

かるら「こうして他にも生き残っている陰陽師や式姫がいるということはーー」

かるら「大きな希望になります。」

かるら「これまでここで捕われてきた人々となんとか支え合ってきました。」

かるら「〇〇さん達も、民を助けてに来てくれたのですか?」

緋桐「僕達は、妖大名を討ちに来たのです。」

緋桐「民を解放するため、そして……大切な仲間を救い出すため。」

かるら「仲間を……?」

緋桐「これまで一緒に旅をしてきた女の子が、妖大名にさらわれてしまったのです。」

かるら「女の子……!そういえば妖達がそんな話をしていました。」

かるら「『龍の姫』がどうだとか……」

緋桐「その子です……!」

緋桐「かるらさん、その女の子の居場所に心当たりはありませんか?」

かるら「それなら恐らく祭壇にいるのではないかと……」

かるら「この奈落ノ城の最深部で、人は立ち入ることのできない領域です。」

緋桐「その祭壇までの道を教えていただけませんか?」

緋桐「道さえわかれば、あとは僕達でーー」

かるら「緋桐さん、何を言っているんですか。かるらも一緒に戦わせてください。」

かるら「共に妖大名を討ち、皆でお仲間を取り戻しましょう!」

緋桐「……!」

かるら「緋桐さん、その光っている帯紐は何ですか……?」

緋桐「その女の子から預かったものなんですが……何かに強く反応しているようです。」


三節「言霊の玉」

ネタバレ注意

かるら「ーーすごい……その帯紐があればあらゆるものの気配を読み取れるんですね!」

緋桐「ええ。たけどこの反応……これまでのものとは違います。」

緋桐「この先に何かあるようですね。」

かるら「もしかすると、その子……澪さんの居場所を指しているのかもしれません。」

緋桐「行ってみましょう。」


かるら「これは何でしょう……?白く光っています……」

緋桐「これは……言霊の術……!」

かるら「言霊って、言葉を玉を籠めておくものですよね?」

緋桐「はい。陰陽師の間では伝言や連絡に使われるものですがーー」

緋桐「同じ術でも、人によってわずかに形が違うんです。」

緋桐「この術式はーー」

緋桐「え……?どうしてこんなところに……」

緋桐「そんなはずない……でもこの術式は……間違いなくーー」

緋桐「主くんの母上のもの……!」

かるら「〇〇さんの!?どうしてこんなところに……」

緋桐「わりません。伝言を確認してみます。」

??「ーーない……で……あ……い……から……」

かるら「言葉が聞き取りづらいですね……」

緋桐「完全には作れなかったみたいです……でもこの声は……澪さんの声!」

緋桐「どうして主くんの母上の術式を澪さんが……?」

かるら「あ……!帯紐がまた反応していますよ!」

緋桐「この反応は……妖です!」


妖「貴様ら、官兵衛様が連れてきた人間ではないな!?」

妖「妖しい奴らめ……喰い殺してくれる!」

緋桐「行きますよ、主くん!」


緋桐「僕達の存在が知られていましたね……追手がかかるかもしれません。」

かるら「かるらも共に戦います!」


妖「見つけたぞ……!お前達一体どこから侵入したのだ!」

緋桐「早速追手が……!」

妖「まさか……火山ノ国の島津を討ったという輩であるまいな?」

緋桐「へえ、島津が討たれたこと、知っているんですね。」

妖「ふん。ひ弱な分際で生意気な……!すぐに捕らえてやるから覚悟しろ!」

緋桐「いきますよ、主くん!」


緋桐「あの妖、島津のことを知っていましたね。」

かるら「妖大名が家臣たちに知らせたのでしょう。」

緋桐「黒田に僕たちがここへ来たことが伝わるのも時間の問題ということですね。」

かるら「あ……!帯紐が光っています……!」

緋桐「言霊の時と同じ反応……他にも伝言が残されているのかもしれません。」


四節「不在の聖河」

ネタバレ注意

かるら「ーーでは、澪さんに〇〇さんと同じ「印」があったのですね。」

緋桐「はい。澪さんの背中にある印も、主くんの母上がかけた術に違いないのです。」

緋桐「それに加え、あの言霊の術式……」

かるら「澪さんは○○さんのお母様を知っているのかもしれませんね。」

緋桐「紐帯の反応が強くなっている……向こうです!」


かるら「ありました……!さっきの言霊と似ています!」

緋桐「……術式も同じですね。澪さんの物で間違いないでしょう。」

緋桐「伝言を聞いてみます。」

??「ーーだめ……来ないで……」

??「澪を……追ってきちゃだめ……!あぶない……!」

緋桐「……!」

かるら「追って来ちゃだめ、危ないって……」

緋桐「澪さん……僕達の身を案じて伝言を残したんですね……」

緋桐「危機が迫る仲間に来てはいけないと言われて引き下がる者がいるもんですか。」

かるら「緋桐さん……」

緋桐「黒田が何を企んでいるのか知りませんが……」

緋桐「どんな手を使ってでも澪さんを取り返しますよ!」

かるら「この地響き……!妖が現れたようです!」


妖「不届き者を見つけたぞ!」

妖「お前達を捕まえて、黒田様に褒美をもらうんだ!」

緋桐「僕達は今急いでいるんです。邪魔しないで下さい。」

妖「なんと生意気な!覚悟しろ、薄汚い人間め!」

緋桐「さっさと倒して進みますよ!」


緋桐「余計な時間を使ってしましました。」

かるら「妖が寄ってくる前に進みましょう。」

緋桐「かるらさん、この奈落ノ城の深層部への案内をお願いできますか?」

かるら「はい。行きましょう。」


五節「将軍」

ネタバレ注意

緋桐「かるらさんは、『将軍』について何かご存知ではありませんか?」

かるら「『将軍』……確か『上様』とも呼ばれていますよね?」

緋桐「はい。僕達も詳しい情報はわからないのですがーー」

緋桐「妖大名達の頭だとか。」

かるら「妖大名、黒田官兵衛は、その『将軍』の参謀のような存在なんです。」

緋桐「え……!」

かるら「姿こそ見たことはありませんが、黒田が『将軍』と呼ぶその存在についてーー」

かるら「よく話しているのを耳にします。」

緋桐「黒田なら『将軍』について詳しく知っているということですよね。」

かるら「この妖の世を終わらせるためにも、『将軍』について情報を知る必要があります。」

緋桐「一緒に探してみましょう。」


緋桐「ーーこれは一体……?」

かるら「これは『星砕けの石』と呼ばれています。」

緋桐「星砕け……?」

かるら「『将軍』と呼ばれる存在が、膨大な妖力を得た時ーー」

かるら「これよりもさらに大きな『星砕けの石』を持っていたらしいと、妖たちが噂していました。」

緋桐「つまり、力の源みたいなものってことですか?

かるら「詳しくは分かりませんが……妖達がその小石をめぐって争っていたのでーー」

かるら「そうなのかもしれません。」

緋桐「あ……!あの石碑……もしかして!」

かるら「石碑……?」

緋桐「火山ノ国で謎の石碑を見つけたんです。そこに似たようなことが書いてあって……」

緋桐「そこにいた妖が、石碑には『将軍』のことが記されていると……」


妖「ーーいたぞ!黒田様に仇なす不届き者だ!」

緋桐「不届き者はそちらですよ!僕達の仲間を返してください。」

妖「偉そうな口をきくな!下等な生き物め!」

緋桐「話なんて通じないようですね。」

緋桐「主くん、とっとと討伐しましょう。」


妖「ーーぐっ……」

緋桐「待ってください。消滅する前に聞きたいことがあるんです。」

妖「ぐぐ……」

緋桐「僕達の仲間……澪さんは無事ですよね?」

妖「ふん……我が……主が……姫の……」

妖「真の……力を……」

緋桐「え?」

妖「ックックック……貴様ら……おわ……だ……」

かるら「あ……!」

緋桐「どういうことなんでしょう?真の力って……」

かるら「わかりませんが……妖大名が澪さんに何かする気なのかもしれません。」

かるら「急いで探し出してーー」

緋桐「……!待って……!」

緋桐「近くにまた妖が……!今回のは少々強敵なようです。」

かるら「行きましょう!」


妖「グオオオオ……!」

緋桐「これは……これまでの妖とは格が違うようです。」

妖「ここまで来たのは運が良かっただけだ。」

妖「これより先は一歩たりとも官兵衛様の元へは行かせぬ!」

緋桐「こっちだって負けるわけにはいかないんですよ!主くん、準備はいいですか?」

緋桐「行きますよ!」


緋桐「なんとか討伐出来ましたね。」

かるら「この先もまだまだ家臣達が潜んでいると思います。」

緋桐「油断なりませんね……先を急ぎましょう。」


六節「忘信の回廊」

ネタバレ注意

緋桐「え!?かるらさんは、海を越えてここへ来たんですか……?

かるら「……かるらが所属する『霞の衆(かすみのしゅう)』はーー」

かるら「ここから少し離れた、海を渡った先に本拠地を構えていてーー」

かるら「大禍刻から辛うじて生き残った者たちで、構成されています。」

緋桐「僕達『坤の衆』と同じですね。でも、なぜわざわざこの地まで……?」

かるら「霞の衆には他にも式姫いてーー」

かるら「各々が、式姫がいなくて苦しんでいる国へ行くように命じられたんです。」

かるら「それでかるらは、この『奈落ノ城』へ入り込み、捕われた民と共に暮らしてきました。」

緋桐「そういうことだったんですね……」

かるら「ここへ来たのはいいものの、かるら一人で妖大名を討つほどの力はなくて……」

かるら「ですからみなさんが来て下さって、安心しました……」

緋桐「僕達もかるらさんなしでは厳しい状況でした。共に戦えて心強いです。」

緋桐「……!」

緋桐「妖が出たようですね!行きましょう。」


妖「おお、うまそうな人間だ……」

妖「若くて力のある人間を喰らうと、その力を我がものに出来るらしい……」

妖「お前も喰わせろ。」

緋桐「主くん、討伐の準備を!」


緋桐「黒田の家臣達、だいぶ討伐出来ましたね。」

緋桐「黒田がいるという最深部までは、あとどのくらいですか?」

かるら「やっと半分を過ぎたくらいです!」

緋桐「げっ……まだ半分ですか……」

かるら「道のりは長いですが……かるらは、今まで一人で戦っていたので……」

かるら「○○さんや緋桐さんがいてくれるだけで歩みが軽くなります!」

緋桐「かるらさん……」

かるら「さあ、進みましょう。」

【奈落ノ城・旧き聖道】

澪「ーーうぅ……」

澪「ここ……どこ……?」

黒田官兵衛「気付いたか、龍の姫よ。」

黒田官兵衛「ここは我が城、もうあなたを惑わす人間はいない。」

澪「〇〇……緋桐……皆のところに……返して……!」

黒田官兵衛「哀れな……記憶を失い、自分を善なる民だと思っているようだ……」

黒田官兵衛「私が思い出させてやろう。」

澪「……!」

黒田官兵衛「さあ、真の力を解き放つのだ。」

澪「うっ……!いや……だ……!」

黒田官兵衛「なに……!?」

澪「さわらないで……!」

黒田官兵衛「……なるほど。『加護の印』か。厄介な……」

黒田官兵衛「まあよい。いずれはその姿を捨て、真の姿となるのだからな。」

澪「……〇〇……緋桐……たす……けて……」


七節「澪の帯紐」

ネタバレ注意

緋桐「ーーあれ……?澪さんから預かった帯紐……」

緋桐「反応が弱くなっているような……」

かるら「え……?」

緋桐「徐々に効果が薄れているのでしょうか……?」

緋桐「わっ……帯紐から雷のようなものが……!」

かるら「い、今のは一体……?」

緋桐「分かりません……いきなりしびれて……」

緋桐「まさか、澪さんに何かあったんじゃ……」

かるら「……!帯紐が反応しています!」

緋桐「この反応は……妖がいるようですね。行きましょう。」


妖「ーーどこへ行く、下等な人間どもよ!」

緋桐「僕達の仲間の所に決まっているじゃないですか!」

妖「仲間だと?ああ、龍の姫か……」

妖「馬鹿なやつらめ。お前達が行ったところでーー」

妖「もうお前達のことなど覚えてはおるまい。」

緋桐「え……一体どういうことですか!?」

妖「さあ、ここで大人しくくたばるが良い。」


緋桐「ーー主くん、どういうことでしょう……」

緋桐「澪さんが僕達のことを……もう覚えていないって……」

緋桐「さっき僕が感じた帯紐の異変……やっぱりあの時澪さんに何かあったんだ……」

緋桐「澪さんにもしものことがあったらーー」

かるら「緋桐さん、○○さん、落ち着いてください。」

かるら「あの妖は、澪さんの命に関わるようなことは言っていませんでした。」

かるら「大丈夫、澪さんは生きています。」

かるら「生きている限り、絶対にあきらめないで……かるらたちで助け出しましょう。」

緋桐「そう……ですね。取り乱してしまい、すみません。」

緋桐「進みましょう。」


かるら「ーー妖です……!」

妖「グオオオ……!」

緋桐「え……!?澪さんの帯紐は反応しなかったのに……!」

かるら「やはり力が弱っているのかもしれません。妖を討ちましょう。」

かるら「ーー緋桐さん……!」

かるら「大変です……!○○さんが今の戦闘で怪我を……」

緋桐「ど……どうして……?こんなこと、ありえません。」

緋桐「『加護の印』を持つ主くんが傷を追うなんて……」

かるら「とにかく今は、○○さんの止血が先です!」


八節「薬草を探せ!」


九節「霞の衆」

ネタバレ注意

妖「まさかここまで来るとは……」

妖「官兵衛様の仰る通り、油断ならん相手のようじゃやな……」

緋桐「そうですよ。あなたを倒して、黒田も討って見せます。」

妖「なにを生意気な……!」

妖「貴様らの運命もここまでじゃ!」


緋桐「ーー口ほどにもありませんね。」

緋桐「あ……!帯紐が反応しています!」

かるら「この先にも、まだ妖が潜んでいるようですね。」

緋桐「ええ。先を急ぎましょう。」


緋桐「……!」

かるら「瘴気が濃い……ああさん、気を付けてください!」

妖「……そうか。おぬし達が我が主、官兵衛様が言っていた輩か。」

妖「哀れなおぬし達に、ひとつ助言をしておこう。」

緋桐「助言……?」

妖「……あの『龍の姫』のことは諦めよ。おぬし達とは住む世が違うのだ。」

緋桐「一体どういうことですか?」

妖「あの娘は本来、おぬし達と共にいてはいけぬ存在。」

妖「双方が望もうと、いずれは必ず別れが来る。」

緋桐「え……」

妖「今のうちに大人しく引き下がるのだ。」

緋桐「嫌です、絶対に。」

緋桐「住む世界が違うだとか、別れが来るとか……そんな知りません。」

緋桐「僕達はただ、これまで一緒に旅してきた澪さんに会いたいだけなんです。」

緋桐「もしお別れしなきゃいけないんだったら、本人の口から言われるまでーー」

緋桐「この戦い、絶対に諦めません。」

妖「……そうか。ならばよかろう。」

妖「その哀れな考えをワシが真正面から砕いてやる!」

妖「さあ、行くぞ。」


緋桐「な、なかなかの強者でしたね。」

緋桐「くっ……いたた……」

かるら「緋桐さん、大丈夫ですか!?」

緋桐「このくらい、なんともありませんよ。」

緋桐「黒田のいる場所まで、あとどのくらいでしょう?」

かるら「間もなくですよ!」

緋桐「もうひと踏ん張り、行きますか。」

十節「突破」

ネタバレ注意

緋桐「ーー澪さんの気配を感じます……!」

かるら「澪さんの帯紐、まだ持ち堪えたんですね!」

緋桐「はい、なんとか。」

緋桐「ですがその前に、何体か妖が待ち構えているようです。」

かるら「ここを突破できれば、黒田まではすぐです。」

緋桐「進みましょう。」


緋桐「妖……!」

妖「お前達、陰陽師か!?」

妖「おのれ、ここまでくるとは……官兵衛様には指一本触れさせません!」

緋桐「行きますよ、主くん。」


緋桐「先程戦った妖に比べれば、どうってことありませんでしたね。」

かるら「ええ。先を急ぎましょう。」


妖「ーーほう、お前達が例の陰陽師か。」

緋桐「そうですよ。さっさとケリをつけましょう。」

妖「まあ待て、そう急ぐなよ。」

妖「お前達が倒れる前に、聞いておきたいことがある。」

かるら「聞いておきたいこと?」

妖「お前達『加護の印』を知っているのか?」

妖「その解き方を聞かせろ。」

緋桐「なぜ『加護の印』を……まさか……!」

緋桐「あなた達……澪さんに何をしたんです!?」

妖「官兵衛様はただ、あの姫に真の姿を思い出させようとしているだけだ。」

緋桐「真の姿……?」

妖「さあ、早く解き方を言え。」

緋桐「誰が言うものですか!」

妖「ならいい、すぐにあの世へ送ってやる。」

緋桐「主くん、行きますよ!」

かるら「妖達が言っている、『本当の姿』とはどういうことなんでしょう?」

緋桐「真意はわかりませんが……嫌な予感がします。」

緋桐「手遅れになる前に急ぎましょう。」


十一節「黒田官兵衛」

ネタバレ注意

かるら「ーーここが黒田がいる、『神代の祭儀場」です。」

緋桐「澪さんの帯紐に反応がない……ついに効力が切れてしまったようです。」

緋桐「澪さんもきっと近くにいるはず……探しましょう。」

緋桐「澪さん……!」

緋桐「澪さんしっかりしてください……!」

澪「……うぅ……」

澪「ひ……ぎり……?それに……〇〇と……あなたは……?」

かるら「かるらと言います。ここ『奈落ノ城』の民を守る式姫です。」

澪「かる……ら……」

緋桐「澪さん、大丈夫ですか!?怪我は……?」

澪「なんとも……」

澪「でも……でもね……澪、もしかしたら悪い子なのかもしれない……」

緋桐「え……?」

澪「ごめんなさい……ごめん……なさい……」

緋桐「何を言っているんですか。もう大丈夫ですよ。」

緋桐「僕達が助けにきましたからね。」

澪「だめなの……逃げて……!」

澪「おねがい……」

緋桐「澪さん……」

『ーーそうもういかぬぞ、姫よ。』

緋桐「お前は……」

黒田官兵衛「小賢い陰陽師どもめ……これ以上はワシの邪魔をすると言うのならーー」

黒田官兵衛「お前達にはここで屍となってもらおう。」

緋桐「屍になるのはあなたの方です。」

黒田官兵衛「ほう、威勢の良い式姫だ。」

黒田官兵衛「ちょうどよい、お前達にも見せてやろう。」

黒田官兵衛「さあ、龍の姫よ。今こそ真の力を呼び覚ますのだ……!」

澪「うっ……」

緋桐「澪さん……!」

緋桐「澪さん……?」

澪「…………」

黒田官兵衛「この者達は姫の一族を脅かす存在……」

黒田官兵衛「ここで塵にしてやろうぞ。」

澪「一族の……敵……」

かるら「○○さん、危ない……!」

緋桐「澪さん……!どうして僕達に攻撃を……?もしやーー」

緋桐「これが妖達が言っていた『真の姿』……?」

黒田官兵衛「そうだ。お前達が『澪』と呼ぶこの少女はーー」

黒田「幽世でも最大の力を持つ我ら龍の一族の姫なのだ。」

黒田官兵衛「その名は……龍姫の『蜃(しん)』。まあ、母親は人間だがな。」

緋桐「妖と人間の子……?」

黒田官兵衛「そうだ。だからこそ、ワシ達には無い力を秘めている。」

黒田官兵衛「話はここまでだ。」

黒田官兵衛「蜃姫の父君の命により、姫の覚醒を邪魔する者は排除する。」

黒田官兵衛「大人しく蜃姫の妖力の糧となるがいい。」

緋桐「澪さん……!目を覚ましてください……!」

緋桐「声が届いていない……このままじゃ僕達……澪さんを……」

選択肢『澪……!』『目を覚ませ……!」

澪「うっ……この……声……は……」

黒田官兵衛「さあ、姫……!上様に仇成す者どもに龍の裁きを!」

緋桐「澪さん……!」

澪「……い……」

澪「いや……だ……」

黒田官兵衛「なに……!?」

澪「いやだ……!」

黒田官兵衛「これは……おのれ、また『封印の印』が発動したか……!」

黒田官兵衛「わが呪術で抑えたと思ったが……厄介な……!」

澪「くっ……」

緋桐「澪さん……!」

澪「緋桐……?」

緋桐「よかった……!気が付いたんですね!」

黒田官兵衛「おのれ……仕方あるまい、ワシと戦う覚悟が出来たら登って来るがいい。」

緋桐「待て……!何処へ行くんです……!」

かるら「澪さんはかるらが見ています。」

かるら「○○さん達は黒田を追いかけてください。」

緋桐「ありがとうございます。行きましょう、主くん。」


緋桐「もう逃げられませんよ。」

黒田官兵衛「……くくく。面白い、やはりただの陰陽師ではないようだ。」

黒田官兵衛「いいだろう。このワシが直々に相手をしてやる。」

緋桐「主くん、覚悟はいいですか?」

緋桐「……もうとっくにできているようですね。」

緋桐「さあ、この地方最後の妖大名、黒田官兵衛を討ちますよ……!」


緋桐「やりましたよ……!妖大名、黒田を討ちました……!」

黒田官兵衛「くっ……」

緋桐「まだ息がありましたか……」

黒田官兵衛「たかが陰陽師の小童に敗れるとは……ワシも弱くなったものだ……」

黒田官兵衛「だが……これでいい……これでああーー」

黒田官兵衛「お前の一族の存在が……上様に伝わるはずだ……」

緋桐「消滅する前に教えてください……その『上様』とは誰なんです?」

黒田官兵衛「上様の存在も……知っていたか……」

黒田官兵衛「そうだな……貴様達も遠からず対峙するだろう。」

黒田官兵衛「上様とは……我ら妖さえもその存在を恐れる……将軍様だ。」

黒田官兵衛「幽世の門を開き、現世を妖の世とした偉大なお方……」

緋桐「え……!?幽世の門を開いたって……」

緋桐「主くん、坤の衆で学んだことを覚えていますか?」

緋桐「幽世の門とは、現世と幽世の境目にある門……」

緋桐「本来決して聞くことのない、開かずの扉……それが世の理でした。」

緋桐「まさか『将軍』が幽世の門を開き、大禍刻を起こしただなんて……」

黒田官兵衛「ぐっ……」

緋桐「消滅しかけている……」

黒田官兵衛「あの方の……夢を叶える為、遥々現世へやってきたたが……」

黒田官兵衛『最早……ここまで……」

黒田官兵衛「悔いはない。上様が必ず……」

黒田官兵衛「妖の世をお創りに……」

緋桐「……消滅しましたね。」

緋桐「いろいろと謎が多いですが、今の澪さんの元へ戻りましょう。」


十二節「安息」

ネタバレ注意

緋桐「ーー澪さん、体調はどうです?まだ頭痛がしますか?」

澪「ううん。もう……大丈夫!」

澪「何があったか……あまり覚えてない……ごめんなさい……」

澪「でも澪、悪いことしちゃったような……」

緋桐「……大丈夫ですよ。澪さんはとっても良い子です。」

緋桐「僕も主くんもピンピンしてますから、今は安心して休んでください。」

澪「あり……がとう……」

緋桐「○○くん、澪さんは僕達が待ちに戻るまで少し休ませましょうか。」


かるら「ーー澪さん、元に戻ってよかったです……」

緋桐「記憶は曖昧なようですが、大きなけがもなく安心しました……」

緋桐「かるらさんは、この後、霞の衆

かるら「はい、ここでの一連の出来事を報告しに行こうと思います。」

緋桐『その前に話しておきたい情報が……妖大名、黒田が消滅前に話したことです。」

かるら「ーー妖大名を統べる『将軍』こそが幽世の門を開けた張本人……」

緋桐「そうです。そしてこの先、必ずや僕達と対峙するだろうと……」

かるら「……教えていただき、ありがとうございます。霞の衆の皆にも必ず伝えます。」

かるら「……なんだか夢みたいです。まだ信じられません。」

かるら「○○さんは本当に……あの黒田官兵衛を討ったんですね。」

かるら「改めて〇〇さん、緋桐さんーー」

かるら「捕われた民を解放してくださって、本当にありがとうございました。」

かるら「この地方すべての妖大名が討たれーー」

かるら「障壁も崩れ、自由に行き来できるようになった……」

かるら「もちろん、妖が完全にいなくなったわけではありませんが……」

かるら「それでも……大きな希望の光が見えてきました。」

かるら「皆さんはこれからも旅を続けていると思いますがーー」

かるら「かるらを始め霞の衆の者達も共に戦います。」

かるら「いつか必ず、人の世を取り戻しましょう。」


十三節「団長報告」

ネタバレ注意

アカザ「ーーああ、緋桐、澪……よくぞ無事に戻ってくれた。」

アカザ「お前たちには、妖大名を討つだけでなく、情報を多く入手してもらった。

アカザ「これは人の世への大いなる貢献だ。」

緋桐「ふふふ。やりましたね、主くん!」

アカザ「しかし……大禍刻を起こしたのが『将軍』だったとはな……」

緋桐「はい。『将軍』が……世の理に反して『幽世の門』を開きーー」

緋桐「現世に多くの妖を招き入れたのが、大禍刻の始まりだったんです。」

アカザ「かるらや石碑の情報でーー」

アカザ「『将軍』は『星砕けの石』から力を得たのだと予測できるな。」

緋桐「大禍刻の日、空から多くの星が落ちるのを見ました。」

緋桐「あれが……『将軍』が力を得るきっかけだったのかもしれません……」

アカザ「そういえば、澪が『言霊』を使っていたらしいな。」

緋桐「ええ。あれは間違いなく、主くんの母上の術式……」

緋桐「澪さんは、やはり主くんの母上と関わりがあるようです。」

アカザ「ふむ……本人に聞いてみる他ないな。」

緋桐「……そういえば、澪さんはどこに……?」

アカザ「ああ、ゼッピンの所で休ませている。迎えに行ってやってくれ。」


ゼッピン「--おお、お前達か。」

緋桐「澪さん、大丈夫ですか?」

澪「……うん。ごめん……なさい……」

澪「たくさん……迷惑かけた……よね?」

緋桐「迷惑だなんて思っていませんよ。」

緋桐「僕達だって澪さんにたくさん助けてもらっているんですから。」

ゼッピン「だいたいの話はアカザや調査員から聞いた。」

ゼッピン「澪は龍の一族の姫であり、真の名は『蜃(しん)』じゃとな……」

ゼッピン「昔、龍が人間と番(つがい)になったという話を耳にしたことがある。」

緋桐「それって澪さんのご両親のことでは……」

ゼッピン「うむだが詳しくはワシも分からぬのじゃ。」

ゼッピン「これは澪の意思で自ら真実を探すべきじゃろうな。」

澪「うん……家族のこと……まだ分からない。」

澪「でも、〇〇のお母さん……思い出したの……」

緋桐「え……!」

澪「全部じゃ……ないけど……少しだけ……」

澪「あの人は、澪をたくさん……助けてくれた。この『加護の印』で……守ってくれたの……」

澪「言霊のやり方……教えてくれた……優しくて……暖かい人……」

緋桐「そうでしたか……ということは、母上は生きているんですね!」

澪(コクリ……)

澪「でも……どうしてあの人の元を離れたのか……わからない……」

緋桐「何か目的があって江戸を離れたのでしょうか……?」

ゼッピン「〇〇と共に旅をする中で、自然と思い出すかもしれんな。」

ゼッピン「さあ、今はアカザの元でゆっくり休むが良い。」


アカザ「ーー元気を取り戻したようだな。安心したぞ。」

澪「うん、もう大丈夫……」

アカザ「この十五年間、決して知られることのなかった事実が次々と判明して……」

アカザ「おかげで坤の衆は大混乱だ。」

緋桐「少しは『人の世を取り戻す』という目標に近づけたのでしょうか?」

アカザ「そうだな。」

アカザ「ひとまずこの地方を支配していた妖大名は全て討ち取ることが出来た。」

アカザ「だが、これで終わりではない。」

アカザ「黒田官兵衛を討ち、新たな道が開けたのだ。」

緋桐「新たな道?」

アカザ「ああ。黒田の消滅で広範囲の障壁が消滅した。」

アカザ「それによって、ついに海を渡れるようになったのだ。」

アカザ「今度向かうのは海を越えた先、本州。」

緋桐「おお、少しだけ江戸に近づきましたね!」

アカザ「もちろん、そこでも妖大名が民を支配している。厳しい戦いが待ち受けているだろう。」

アカザ「次なる地へ旅の準備が整うまで、しばしの休息をとるがいい。」

緋桐「休息といっても、陰陽師に修業は欠かせませんからね……」

緋桐「実質休みなんてないようなもの……」

アカザ「それが陰陽師の定というものだ。」

アカザ「だが……まずはお前達の活躍を称えよう。これまでの戦い、見事であった。」

アカザ「お前は式姫達と力を合わせて妖大名を討ち、多くの民を救った……」

アカザ「坤の衆が結成されて以来……いやーー」

アカザ「大禍刻以来、ここまで成長を遂げた陰陽師はいないだろう。」

アカザ「この世は今、お前達に託されていると言っても過言ではない。」

アカザ「人の世を取り戻すため……これからも頼んだぞ。」

緋桐「はい!僕達にばっちり任せてください!」

アカザ「うむ。広間で小さな宴を催している。」

アカザ「お前たちは先に向かってくれ。」

緋桐「分かりました。アカザも早く来てくださいね!」

緋桐「主くん、澪さん、行きましょう!」

アカザ「ーーそうか……あいつ、生きていたか……」

アカザ「大禍刻よりも前に道を違えて以来だが……」

アカザ「結局、同じ道をたどることになりそうだ。」

アカザ「『霞の衆』……いずれ必ず相まみえるだろう。」

アカザ「……ん?なんだああ、まだいたのか。」

アカザ「いや、なんでもない。さあ、宴へ向かうぞ。」

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