《十二月劇団》白き鸚鵡の願い
白き鸚鵡の願い
完成報酬 | 35ダイヤ |
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2018年6月29日(金)0:00~5:00終了 アップデート後、スターショップに追加
《十二月劇団》白き鸚鵡の願い | イベント【偽りの鳥籠】 |
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関連ストーリー | 妹:《十二月劇団》黒き鸚鵡の想い |
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「今日は、『自由な空の歌』を歌ってもらえるかな?」「『自由な空の歌』……」「嫌かい?久しぶりに聞きたくなったんだ。歌ってくれるよね?」「はい……」私はこくんと頷き、歌い始めた。王子様にリクエストされた歌を歌う。それが私の日課であり、仕事だった。
この歌は……私と妹があの森で過ごしていた頃の、懐かしき歌。そして王子様と出会ったあの日も私たちはこの歌を歌っていた。
私には、双子の妹がいる。彼女は私の自慢の妹だった。真っ白な羽は私なんかと比べ物にならないくらい美しく彼女の歌は森の鳥たちの中で一番上手かった。
ある日私たちの暮らしていた森に王子様がやってきた。私たち2人は王子様とすぐに仲良くなった。森に通う様になってからしばらくして、彼は妹にある提案をした。
「僕の国へおいで。女王として迎えるよ」
幸せそうに浮かれる妹を見て、私も嬉しかった。彼女が王子様に恋していたのは知っていたから応援してあげようと思っていた。
けれど、私は見てしまったのだ。王子様が使いの人に金の鳥籠を渡しているところを。もし彼について行ったら一生鳥龍の中で過ごすことになるだろう。だからあの時言ったの。「王子様について行ってはダメよ」と。でも妹は聞く耳を持たなかった。だからあんなことをしてしまったの。
ごめんなさい。きっと貴女は、私を恨んでいるわよね。でも後悔はしていない。今、貴女があの森で幸せに自由に暮らせていますように。
囚われたこの籠の中で私は歌う。楽しかった日々を思い出しながら。自由な空を見上げて。