《十二月劇団》黒き鸚鵡の想い
黒き鸚鵡の想い
完成報酬 | 35ダイヤ |
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《十二月劇団》黒き鸚鵡の想い | イベント【偽りの鳥籠】 |
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関連ストーリー | 姉:《十二月劇団》白き鸚鵡の願い |
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王子様が私に「僕の国へおいで」と言ったあの日。姉様に「行ってはダメ」だと言われた。姉様は小さい頃から一緒に過ごした、たった一人の家族だった。姉様を説得するために私は一日だけ王子様に待ってもらった。
その晩、私は姉様をなんとか説得した。安心して眠りについていた時、身体に違和感を覚え目を覚ますと姉様が私の身体を真っ黒に染めていた。「やめて!」と抵抗したけれど、その時にはもう遅かった。
王子様が騒ぎを聞きつけて私たちのもとへやってきた。「僕の美しき鸚鵡は……」「私はここよ!姉様にこんな姿に」「美しくない君に興味はない」そしてそのまま私の横をすり抜け姉様を鳥籠に入れ、城へ連れて行ったのだった。
姉様はきっと自分が王子様に愛されるために私を黒くしたんだ。あの日からずっと、2人のことを恨んでいる。そして今日、城に向かい復讐をする。
夜になり、城の近くまで行くとどこからか懐かしい歌が聞こえてきた。これは……小さい頃に私たちが歌っていた歌?声のする方に向かってみると錆びた鳥籠に閉じ込められた姉様の姿があった。「姉様!?」ボロボロな羽に、やせ細った身体。その姿はあまりにも悲惨だった。
その姿を見て私はハッとした。もしかして姉様があの日私のことを真っ黒にしたのは私のことを助ける為だったの?本来ならば、私がこうなっていたのだ。
「元気だったのね」姉様は優しく微笑んだ。「姉様、今助けるね」私は鳥籠を掴み、森へと持ち帰った。そして古くなった鳥籠の鍵を外し、姉様を外に出した。
それから私たちは子供の頃のようにいつまでも仲良く森で暮らした。