《ストーリーセットコーデ》君偲ぶ玉笛
君偲ぶ玉笛
完成報酬 | 【ドレス】君偲ぶ玉笛 |
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シリーズ1 | シリーズ2 |
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収穫祭が近づくと、硯之は旅立ちの準備に追われ灯音と過ごす時間が少なくなっていった。何日も泣き暮らした灯音は、母親に自分の気持ちを相談した。たとえ上手くいかなくても、お別れ前の最後のチャンスを逃したくはなかったのだ。母親の力添えもあり彼女はその願い通り普通の女の子として硯之と祭りの夜を迎えることができた。
硯之と賑やかなお昼の祭りに出かけた灯音は、迷子になりたくないと言い訳をして思い切って彼の腕をとった。赤く染まるその頬には隠しきれない喜びが溢れていた。
鈍感!いつになったらこの気持ちに気づいてくれるの?そう考えながら綿菓子を食べる灯音は、唇の端に砂糖がついたことに気づかなかった。耳元でくすっと笑う声がして一瞬動きを止めた彼女の目に、硯之の暖かな笑みが映った。「お前は笑ってるのが一番。しかめっ面は似合わないよ」彼女が胸を熱くするのと同時に、硯之の顔も赤く染まった。
夕暮れ時、山上の美しい夕焼けが村を染める頃、2人は村外れの草原の丘へとやって来た。夏の花々の間を蝶が舞い、山から吹き抜ける夜風をホタルが揺らしていた。
灯音は筆をとり、縁結びの灯に思いを込めた詩句を書いた。彼女の筆が止まったその時、硯之も動きを止めた。驚きと納得の表情を見せた彼を見て、微笑む灯音…2人の心が通じ合った瞬間だった。
想いは縁結びの灯に乗り空へとゆっくり飛び立って行った。柔らかな夜風、幽玄たる月、穏やかな語らいのが、愛し合う二人の心を結びつけた。
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