《ストーリーセットコーデ》朱雀
朱雀
完成報酬 | コーデギフトBOX (【背景】雲海の朝焼、40ダイヤ) |
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ページ名 | カテゴリ | 部位 | 入手方法 |
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亭畔柳 | ヘアスタイル | - | イベント【雲上絶景 四神降臨】 |
雲中鳳凰笛 | ドレス | - | イベント【雲上絶景 四神降臨】 |
踏歌 | コート | - | イベント【雲上絶景 四神降臨】 |
雲外 | 靴下 | +α | イベント【雲上絶景 四神降臨】 |
鳳凰涅槃 | アクセサリー | 前景 | イベント【雲上絶景 四神降臨】 |
牡丹詩 | アクセサリー | 床 | イベント【雲上絶景 四神降臨】 |
鈴玉石 | アクセサリー | 頭 | イベント【雲上絶景 四神降臨】 |
宝玉傘 | アクセサリー | 両手 | イベント【雲上絶景 四神降臨】 |
花露 | アクセサリー | 首 | イベント【雲上絶景 四神降臨】 |
凰羽簪 | アクセサリー | 頭+2 | イベント【雲上絶景 四神降臨】 |
神来筆 | アクセサリー | 左腕 | イベント【雲上絶景 四神降臨】 |
雲南少女 | メイク | - | イベント【雲上絶景 四神降臨】 |
シリーズ1 | シリーズ2 |
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シリーズ3 | シリーズ4 |
祝羽弦が一番嫌いな言葉は「運命」。
祝家滅亡かと囁かれたその時、絶対にそうさせてたまるかと決意したものだ。
当時の祝羽弦は十歳だった。両親を一晩にして失い、無邪気な少年時代は終わりを告げる。そんな彼は涙を流す暇もなく家長の座に据えられ、足元から虎視眈々とその身を狙われることになるのだった。
四神一族は雲上国の四方を治めているが、各々が牽制し合っている。
西極の白虎が雲上を守っている以外は、どこかの力が弱まろうものなら、すぐに他の四神一族がその隙に入り込もうとするだろう。
朝廷で大きな権力を握る青龍一族や、南方の辺境で力を蓄えている朱雀一族の祝家は、きっと窮地に必ずつけ入るに違いない。
そして朱雀一族内には、幼子い祝羽弦が家長になったことにより。良からぬことを企む者も少なくなかった。
そんな祝羽弦が信用できるのは、傍仕えの執事だけだった。
激動の渦中、祝家滅亡が囁かれる。人々は幼い家長である祝羽弦について「いずれ殺されるか、家長の座から引きずり下ろされるに決まっている」と噂したのだ。
だがこの十歳の少年はその予想を裏切った。
祝羽弦は一族のならず者を粛正し、家長の座を堅固なものにしたのである。そしてわずか数年で祝家の隆盛を取り戻すどころか、父親が家長であった頃の栄華を凌駕するほどに、一族を繁栄させたのだった。
「祝家の新家長は恐ろしい、へらへらと笑い優男を気取りながら、その本性は冷酷無比。一瞬で敵を斬り捨てる男だ」
人々はまた噂した。
時は流れ、祝羽弦が十六歳の頃。祝家は宝物庫である明月楼を建てることになった。
それに対し、四神一族の中では最も歴史の浅い玄武一族から、冥水苑という少女が遣わされてやって来た。建築を口実に、朱雀に対する牽制の意味合いも含んでいただろう。
「羽弦様」
執事が音もなく近づいてくると、祝羽弦に訊ねた。
「冥水苑ですが、身辺調査をいたしますか」
「いや、かまわないさ」
祝羽弦は興味なさげに答えた。
執事は立ち去ると、祝羽弦は遠くを見やった。
そこには水色の衣を纏った少女がただ一人、生い茂る草の中で真剣に建築のための測量を行っている。彼女の頭は未来の明月楼のことでいっぱいらしく、祝羽弦の方を見向きもしない。
さすが玄武一族、やることが違う。
祝羽弦はにやりとした。
玄武がそうくるなら、こちらもそれなりの対応をしなければ。冥水苑はまだ十五六歳の小娘だ、宝石の類をいくつかやれば機嫌も取れよう。だがそれは祝羽弦の見込み違いであった。冥水苑は心血の全てを明月楼の設計と建築に傾け、彼の方にはまったく振り向かなかったのである。
冥水苑は一心不乱に建築作業にあたった。一方の祝羽弦は浮ついている。彼はまだ何が本当に大切なのかわかっていないのである。
祝羽弦は冥水苑の心の中を覗いてみたいと思った。この世にここまで一途な人間がいるものかどうか、この目で確かめたい。
彼は手を変え品を変えて、冥水苑に美しい景色を見せたり、珍しい宝石を与えたりもした。だが彼女が笑顔を見せたのは時間と方位を示すことができる羅針盤だけだった。
その時から、祝羽弦は本気で願うようになった。
「彼女の心に寄り添いたい」と。
やがて明月楼が完成すると、冥家家長は冥水苑を次期家長の座に迎えることに決め、彼女は故郷に帰ることになった。
出発前夜、祝羽弦は母が好きだった曲を冥水苑のために奏でた。母は古琴が好きで、幼い日には子守歌代わりに奏でくれたことがあった。月明かりの下、祝羽弦は夢見心地で母親の琴を聴いたものだ。祝羽弦が奏でる琴の音には、何ともいえない哀愁が漂っていた。
冥水苑と過ごしたあの夜。話すことも笑うこともしなかった自分――もともと、話したり笑ったりするのが好きではなかった本当の自分を思い出す。
祝羽弦が考えるべきことは沢山ある。祝家の未来、四神一族の牽制、雲上天子の血脈の呪い……。
その中に冥水苑も含まれていた。
それから五年後。
冥水苑は正式に冥家家長となり、四神一族の家長は式典に招かれることになった。
古くから仕える執事が、祝羽弦からの贈り物として珍しい宝石を選ぼうとした時、祝羽弦は首を横に振った。彼の宝物は、すでに美しい錦の箱にあるのだから。
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