ポポ2-5 拷問
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| （ノアは白鳩の羽根を握り締めた。再び手を開くと、それは白いハンカチになっている） （ノアはベンチに座ったポポにハンカチを渡した。ポポはそれを受け取り涙を乱暴に拭ったが、堪えきれず嗚咽が漏れる） | |
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| ノア | |
| わかったから、落ち着いて。今ある手がかりを整理しよう。 | |
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| ポポ | |
| うん……。 | |
| ノア | |
| 部屋が荒らされてたって言ってたけど血痕はあったの？ | |
| ポポ | |
| ……なかった。 | |
| ノア | |
| それから、君が最初に差し出した手紙も含め、お母さんは受け取っていなかったと言ったね。 | |
| ポポ | |
| うん……手紙は全部郵便受けに入ってて、開封されてなかった……。 | |
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| ノア | |
| じゃあ、それほど心配することはないと思うな。ポポのお母さんは今のところ安全だよ。 | |
| （ポポは顔を上げ、ぼんやりとノアを見つめた。彼はなぜそう言いきれるのだろう） | |
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| ノア | |
| 部屋が荒らされてるってことは、誰かがやって来て、お母さんを連れ去ったんだ。だけど血痕がなかったなら、お母さんは怪我はしてないってこと。 手紙は全て未開封、つまり犯人は君が家を離れてからすぐお母さんを連れ去った。しかし君に何の連絡がないということは人質に取ったわけではない。 僕たちはお母さんの消息を全く掴めていないから、犯人の目的が何であるのかわからないけど、それは達成されていないということさ。 犯人は目的を達成するまで、お母さんの身の安全は保証してくれるよ。 | |
| （ノアの話に真剣に聞き入り、ポポは少し考えてから軽く頷いた） | |
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| ポポ | |
| 確かにその通りね……。 | |
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| ノア | |
| だから泣いちゃだめだよ。君らしくない。 | |
| ポポ | |
| だけど、やっぱり心配で……。 | |
| 選択肢１ | 選択肢２ |
| お母さんを連れ去ったのは誰？ | 犯人は何が目的なの？ |
| ポポ | ポポ |
| お母さんを連れ去った犯人は、一体誰なの？ | 犯人はお母さんを連れ去って、どうするつもりなの……。 |
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| ノア | ノア |
| 便りがないのは良い便りって言葉もあるじゃない。でも、相手の正体もわからないからねぇ……。 | 現状では、僕たちに成す術はない。相手が出てこないと、目的すら何かもわらない。 |
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| ポポ | ポポ |
| 正体もわからないのに……お母さんを助け出せるわけない……。 | つまり……お母さんが大変な目に遭っていると知りながら、何もできないってこと？ |
| （椅子から立ち上がり、ポポは泣きながら声を荒げてノアに詰め寄った） | |
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| ノア | |
| 慌てないで。一緒に方法を考えよう。 | |
| ポポ | |
| ご……ごめん……。 | |
| （ポポはうなだれると、泣きたい衝動を抑えた） | |
| ？？？ | |
| 言ったでしょ、お前に誰かを守れるはずないと。 | |
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| ポポ | |
| ……え？ | |
| ？？？ | |
| 父親に続いて、母親までいなくなってしまったじゃない。 | |
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| ポポ | |
| 違うわ！黙って！ | |
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| ノア | |
| ……ポポ？どうしたの？ | |
| ？？？ | |
| 偽りの嘆きで悪人どもの同情を買い、母親を解放してもらおうとでも？ | |
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| ポポ | |
| ち、違う！お母さんを、きっと助け出してみせる！お父さんみたいな目には遭わせないから！ | |
コメント (ポポ2-5 拷問)
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