イベント【星空の世界 思い出の扉】 序章
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| （680年、リリス、ファラウェイ） （満天の星空には時折流れ星が光り、まるで大海原に落ちていくようだ） | |
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| モモ | |
| わ！また流れ星！ | |
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| ニキ | |
| …………。 | |
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| モモ | |
| ニキ？ | |
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| ニキ | |
| え？どうしたの？ | |
| モモ | |
| 何ぼーっとしてるのさ？さっきまた流れ星が見えたのに！願い事をしそびれちゃったよ！？ | |
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| ニキ | |
| 考えてたの……前に流れ星を見たのはいつだったかなって。 | |
| モモ | |
| いつ……えーっと、確か……オーストリアでかな？ | |
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| ニキ | |
| うん、あの時は私とモモ、それにお姉ちゃんで、ウィーンのスターガーデンで流星群を見たのよね。なんだか凄く昔のことみたい。 | |
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| モモ | |
| ボクも、ぐっすり寝てたところを叩き起こされたのを覚えてるよ。でも流星群は本当に綺麗だったなあ！ | |
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| ニキ | |
| ええ、今夜と同じようにね。 | |
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| モモ | |
| 急に昔の話をするなんてどうしたの？またホームシック？ | |
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| ニキ | |
| うん、ちょっとね。 | |
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| モモ | |
| 召喚されたばかりの頃は、よくホームシックで眠れなくなってたよね……。 | |
| ニキ | |
| マーベル大陸の生活にも慣れてきたけど、やっぱり時々、パパやママやお姉ちゃん、それに友達が恋しくなるなあ……。 | |
| （ニキの声は小さくなり、最後は波音にかき消されてしまった） （モモも爪を出して、目尻の涙を一滴拭った） | |
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| モモ | |
| うん、ボクもみんなに会いたい……。 | |
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| ニキ | |
| みんなといた頃が本当に懐かしいね。 | |
| モモ | |
| ニキ、悲しまないで？ボクがいるよ！ | |
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| ニキ | |
| うん、モモが一緒にいてくれるから、そんなに寂しくないよ。 | |
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| モモ | |
| フフ、ニキがどこに行っても、ボクは一緒だよ！ | |
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| ニキ | |
| ありがとう、モモ。 | |
| （流れ星の銀白の尾が、夜空を、そして海辺の小さな二つの影を照らした） （その流れ星が地平線へ落ちる瞬間、全ての星が瞬きを止めたことに二人は気付かなかった） | |
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