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NU:カーニバル資料室

白い嵐 イベントストーリー

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作成者: ボンバー立本
最終更新者: カイイ

特別な日

エイト「おおお……!エドモンドが持ってきてくれたこのチョコレート味のレッド・ヴェルヴェット・ケーキ……!」
エイト「精巧で美しい飾りつけ、そして光り輝く金粉……これって相当高いんじゃないか……!?」
エイト「この世界に体重計がなくてよかった、毎日こんな豪華なティータイムを過ごしてるのに、罪悪感を全く感じないぜ」
八雲「体重計?エイトさん、それって……?」
エイト「八雲は知らなくていい、本当にどうでもいいことだから」
エドモンド「これは水のエリアに駐屯している騎士たちから贈られたものだ……私の口に合わなくてな。君たちで食べてくれ」
エスター「わっ!これって聖堂のほうで人気のあるスイーツ店の新作じゃないの!?あそこの店長は元王国御用達のパティシエなんだよ!」
エスター「彼の作るスイーツはどれもすごく美味しいから、本当はボクの方で雇いたかったんだけど……」
エスター「彼はある祭司の熱狂的なファンみたいで、なるべく聖堂から近いところで働きたいって言われてさ……」
モルフィス「お~!それってあのマッチョなパティシエのことか?アイツは確かに『美味しい』よな!」
エイト「ゴホン、お前の言ってるのはたぶん別の意味の美味しいだろ。まぁいいや、それじゃあケーキをいただこうぜ!」
エスター「ああ、この華麗なデコレーション。それでいてしっとりふわふわの食感……」
八雲「はい……このワインレッド色のスポンジケーキもすごいです……きっと新鮮なビートルートを使ったんだと思います」
八雲「しっとりしてるのに同時にふんわりとしていて、そこにチョコレートの味が絶妙にマッチしている……僕も今度作ってみようと思います……!」
エドモンド「食感は確かに素晴らしい、しかし……甘さが足りない。スイーツとしては失格だな」
エイト「失格?お前に激辛チョコレートを食べさせて反応を見てみたいぜ」
エイト「数年前のバレンタインデーにイタズラスイーツをもらったんだけど、俺は一口食べただけで、辛すぎて気を失いそうになったもんだ……」
エドモンド「激辛チョコレートだと!?なんておぞましい!」
八雲「エイトさん、『バレンタインデー』……って何ですか?」
エイト「あ、ここにはバレンタインの風習がないのか?『バレンタインデー』っていうのはチョコレートやスイーツを好きな人に贈る日のことだ」
エイト「それから一か月後に『ホワイトデー』っていうのがあって、もらった人がチョコレートをお返しするんだー」
八雲「好きな人に贈る……どんなチョコレートを贈るんでしょうか?やっぱり高級なものを……?」
エイト「そんなことはないよ。チョコレートなら何でもいい、安いチョコレートでも問題ない」
エイト「チョコレートケーキだったり、クッキー、プリン、パンケーキ、アイスクリームでもいいし、買ったものでも、手作りでもいいんだ」
エイト「自慢じゃないけど、俺もたくさんもらったことがあるんだぜ」
エイト「昔バーに通ってた時は俺も結構モテてたから。まあ、食べたら身体が熱くなるなんて変なチョコレートもあったけどさ……」
モルフィス「身体が熱くなる……あ~なるほどな、好きな相手に贈るわけだから、ホットな夜も欠かせないってわけだ?それなら俺の得意分野だぜ〜!」
エイト「なんだか順序が逆な気もするけど……つまり、その2か月の間あちこちでチョコレートが売られていて、恋しているやつや商人たちからしたら熾烈な戦場なんだ!」
エイト「相手がいないバイトからしたら単なる拷問でしかないけどな……」
エイト「どうやらバレンタインデーはもう過ぎたみたいだけど、もうすぐホワイトデーみたいだな……」
エスター「…………天才だ……」
エイト「ん?」
エスター「恋愛にのぼせた人たちに理性的な思考能力が久けているのを利用して、ロマンチックかつ曖昧なテーマで記念日を作り上げ、盲目的な大衆を消費へと駆り立てる——」
エスター「しかもその一か月後にお礼が欲しいという感情を利用してさらにもう一儲けするなんて、なんて卓越したビジネスセンス……!!」
エスター「ご主人様!今すぐカフェをオープンしてこの『バレンタインデー』の波に乗ろう!平民も貴族もきっとこの日が気に入るはずだよ!」
エスター「あっ、でもおしゃれなギフトセットを作って、大量に市場のお店で販売しても儲かりそう。一度きちんとコストについても考えないと……フッフッフッ、楽しみ~!」
エイト「えっ、ちょっと待てって。そんな簡単に決めちやって大丈夫か?」
エイト「たしかにお前がそう言うんだから、きっと実現はすると思うけどさ、なんだか大変なことになりそうな気がするし……」
エイト「なあ、みんなからも言ってやって——」
八雲(ホワイト、バレンタインデー……チョコレートを、好きな人に贈る……記念日……)
エドモンド(変わった記念日だ。しかし……あちこちでチョコレートが売られるなら、たくさんチョコレートを食べられるはず……)
モルフィス「ご主人様、諦めたほうがいい。クソ吸血鬼がこんな面白そうなビジネスチャンスを逃すわけないだろ。しかも社交界の注目を集めるいい機会でもあるんだ」
モルフィス「しかもそのホワイトデーっていうのは、たくさんのカップルが成立する日なんだろ?それっていいことだろ?」
エイト(うっ、確かにそうだけど……エスターとモルフイスはしょうがないとして、八雲とエドモンドの目もなぜか輝いている……)
エイト(俺はとんでもないことを教えてしまったんじゃないだろうか……?)

店舗オープン

数日後
八雲「この2日間、ティータイムでエスターさんの姿を見かけませんね」
エイト「忙しいみたいだぜ……おおかたこの前言ってたホワイトデーの準備をしているんだろ。 最近屋敷のみんながバタバタしてるのをよく見かけるし」
エイト(ん?あそこにいるのは……エスターとモルフィス、それにエドモンドも?)
モルフィス「店舗の方は徹夜のかいあって内装工事は無事完了したぜ、後で見に行ってみろよ!」
モルフィス「メイドと執事たちは予定通り接客の訓練を受けてるところだ、あまり時間はないけど多分間に合うはずだ」
モルフィス「それから王国内の有名をパティシエを集めてチョコスイーツを作らせてるー」
モルフィス「ーって、なんで俺がクソ吸血鬼のためにこんなことしなきゃなんないんだよ!!?」
エスター「暇だからでしょ?四六時中よからぬ妄想してるよりボクのビジネスを手伝った方がずっと有意義だよ」
エスター「それからカカオマスと牛乳の仕入れ量を増やすよう話し合ってきてもらって……」
エスター「そうだ、オープンしてからの数日はきっと行列ができると思うから、混乱を避けるために交通整理は副団長にお任せするね」
エドモンド「王国直属の騎士団がこのような個人的な依頼を引き受けるわけないだろう……だが私のほうから地方に駐屯している騎士団にパトロールを頼んでみよう」
エドモンド「交通が混乱すれば、みんなも迷惑するだろうからな」
モルフィス(まったくクソ吸血鬼のやつ、人使いが上手すぎるっつーの、俺だけじゃなくて副団長も働かせるなんて……)
エスター「それじゃあよろしく、副団長様~!あっ、ご主人様!ちょうどいいところに!」
エイト「どうしたんだ?お前たちが一緒におしゃべりしてるなんて珍しい……」
エドモンド「おしゃべりではない。仕事の打ち合わせだ」
エイト「?」
エスター「ゴホン!それじゃあボクから一大富豪エスタ一の新事業ー『純情カフェ』をお知らせするね!」
エスター「開幕日には『ホワイトデー・ドキドキセレモニ一』を実施!セレモニーではたくさんの新作スイーツを売り出すよ!」
エイト「ド、ドキドキセレモニー……?」
エスター「ボク考えたんだ。 もし商品にして市場で売り出すとしたら、販売する店にもいくらか分け前を払わないといけないでしょ? それだと利益も少なくなるわけ!」
エスター「ボクにはお金も時間も人手も余ってるわけだしカフェをオープンして直接利潤を得ようってわけ!どうかな、 ご主人様?」
エイト「り、利潤? えっと、ノーコメントで……」
エスター「でもよくあるチョコレートスイーツだと特別感はないでしょ?」
エスター「だからボクはすぐにパティシエたちを呼び集めて、当日売りに出す特別なチョコレートスイーツをみんなで作り始めたんだ!」
八雲「!」
エイト「お、おう…… 特別感な。どうやらもうこの記念日の本質をつかんだようだな······でもやっぱりこんなノリで開店して大丈夫なのか……」
八雲「あの……エ、エスターさん!」
エスター「うん? 八雲、どうしたの〜?」
八雲「ぼ、僕もパティシエのチームに加わって、 一緒にチョコレートを作ってもいいでしょうか?」
エイト「八雲?」
八雲「その……僕も最近チョコレートスイーツを試作 していて······パティシエの人たちはプロだと思うので、か......彼らから学びたいんです!」
エドモンド「……」
エイト「俺から見れば、 八雲の腕はプロのパティシエにも負けてないと思うぜ!」
八雲「いえ......それじゃ足りないんです。 特別な記念日に、その、 特別な人に贈るのは…… この世で一 番美味しい、 最高のチョコレートじゃないとダメなんです……!」
エスター「ボクは別にいいよ〜! 八雲の料理の腕は信用してるからね~! それにこれってただ働きのスタッフが一人増えるわけでしょ? そんなの断るわけないよ!」
エドモンド「……」
モルフィス「俺もやるぜ! ヘヘッ、 贈り物で好感度を上げる なんて俺の得意分野だ、やっぱり俺がいなきゃ——」
エスター「バカキュバスは黙ってて」
モルフィス「なんで!!?」
エスター「だってどうせ全部滅茶苦茶にするんでしょ!? それにお前の料理の腕なんか全くあてにならない よ!」
エドモンド「私も参加しよう」
エイト「えっ!?」
エスター「ええええ!?!?」
エドモンド「何を驚いている…… 私は君たちが想像できないほどのチョコレートをこれまで食べてきた」
エドモンド「だから私には新作スイーツの制作と開発に参加 する資格があってしかるべきだ」
エドモンド「それにパティシエたちもきっと、私の意見や試食の感想が欲しいはず......」
エスター「あっ、試食についてだけど、 ご主人様にお願いするね。ついでに試食会を開こうよ!」
エイト「はぁっ!? そんなの聞いてないって! なんでもう決まったことみたいに話してるの!?」
エスター「だって~この中でホワイトデーに一番詳しいのはご主人様でしょ?だからご主人様にお願いするのが一番なの〜」
エスター「それに〜チョコレートって美味しいだけじゃなくて、色んなことに使えるんだよ。 例えば、夜とか……ね」
エイト「どういう風に使うんだよ……まぁいいよ、 試食するだけだし」
エスター「いぇ〜い!ご主人様が食欲と性欲を同時に満た せるチャンスを断るわけないからね〜!」
エドモンド「……クッ」
エドモンド「では試食のほうは任せるとしよう、だが……私も一緒に製作するぞ」
エスター「オッケー、 ただで使えるものは使わないとね!」
エスター「ボクの家のキッチンをここ数日自由に使っていいからね。 でも頑張りすぎてパティシエやメイド たちを困らせちゃダメだよ!」
エドモンド「うむ」
八雲「ありがとうございます、エスターさん」


場面変化:エスター邸厨房


八雲「あの、エドモンドさん……今日はどうぞよろしくお願いします……」
八雲「うわっ!」
エドモンド「……慌てなくてよい。ほら、しっかり持って」
八雲「すみません、 あ、ありがとうございます……」
エドモンド「料理においては、 君は私よりずっと経験豊富だ。つまり君は私の先輩であるわけだから、よろしくお願いするのはむしろ私の方だ」
八雲(あぁ、よかった……エドモンドさんと二人っきりで話すことなんてほとんどなかったから、すごく緊張してたけど……ちゃんと話せそうだ」
エドモンド(真面目な性格の八雲なら、 エイトたちのように無茶しないだろうから安心だ。 きっとうまくいくはずだ)
八雲「それじゃあ、エドモンドさん……このカカオマスを加熱して溶かすのをお願いします。 僕は先に他の材料や飾りつけを用意しますので」
エドモンド「加熱か……よし、 分かった」
エイト「おおっ、この2人が一緒にやっていけるか心配してたけど、 八雲とエドモンドはどっちも真面目だ し、心配しなくてよさそうだ……」
エイト「ホワイトデーとカフェの準備でみんな忙しくしてるからか、俺もなんだかワクワクしてきたぞ……」
エイト「ん? 前の方を歩いてるあれって……?」
モルフィス「重すぎる!!」
エイト「モルフィス、お前が抱えているのって……カカオマス?」
モルフィス「まったく、 あの冷血野郎! これを八雲たちのところまで持っていけだって? フンッ、 だが開店後にはきっと俺に感謝することになるだろうけどな!」
エイト「感謝......?」
モルフィス「そんなことはどうでもいい、 倉庫の中にまだまだ何袋もあるんだ……よい、しょっと!」
エイト(文句言いながら行っちゃった……)
八雲「よし……以前パティシエの方から聞いた比率だと、95対5 これで足りるはず。それからラム酒チェリーを加えて……」
八雲「あれ?なんだか焦げ臭いような」
エドモンド「そうか?」
八雲「あっ! エドモンドさん!鍋が!」
エドモンド「鍋? これのことか?」
八雲「—!! あっ! 気を付けて!」
エドモンド「くっ!!」
エドモンド「あ……」
八雲「ボクが拾います。 エドモンドさん、 火傷してませんか?」
エドモンド「私なら大丈夫だ……これは……焦げてしまって、 もう使えないのか?」
八雲「はい......でも幸いさっきモルフィスさんがカカオマスを持ってきてくれました。 僕がきちんと説明していないせいで……どうもすみません」
八雲「カカオマスは直接鍋に入れて加熱してはいけないんです。まず大鍋に水を入れてから、カカオマスの入った小鍋をそこへ入れる……」
八雲「そうすればゆっくり溶けるので、 焦がすことはありません」
エドモンド「なるほど……チョコレートスイーツの制作にはこのような特殊な調理法を用いるのか……」
八雲(別に全然特殊な調理じゃないんだけど……言わないでおこう)
八雲「鍋のほうは僕に任せてください。 あとはゆっくりとカカオマスと牛乳を足していけばいいので」
エドモンド「では私は? そばで見ているだけというわけにはいかない」
八雲「うーん......あ、それじゃあボウルに入っている パールナッツとファイアーフルーツを細かく刻んでください」
八雲「チョコレートに加えてサクサクした食感にするだけじゃなく、 スイーツのデコレーションにもなりますので」
エドモンド「パールナッツとファイアーフルーツを細かく刻む……のだな?私に任せてくれ」
八雲(ただ食材を細かく刻むだけだし、さすがにエドモンドさんでも、できるはず……)
八雲「ちょ、ちょっと待ってください、 そんな風にナ イフでボウルの食材を切っちゃダメです!」
八雲「それにナイフの持ち方も間違ってます! そんな 武器を持つみたいに、 危なすぎます……!」
エイト「えっと……大丈夫か?」
八雲「大丈夫です……ただ、予想してたより時間がか かっているだけですから……」
エドモンド「我々の方は順調だぞ。 君は何の用だ? もしかして……わざわざ私と八雲を心配して見に来たのか?」
エイト「外でメイドさんたちが心配だけど怖くて入れないってことで……様子を見るように頼まれたんだ」
エドモンド「ゴホン。アクシデントこそあったが、私たちは楽しくやっている。 心配には及ばない」
エイト(この滅茶苦茶になった厨房と八雲の苦笑い……一体どこが心配には及ばないんだ!?)
エイト(もしかして、 エドモンドは貴族の生まれだから これまでの人生で一度も厨房に入ったことない んじゃないか……?)
八雲「エイトさん心配しないでください……! あ、あとは仕上げだけですので。 最後にエドモンドさんが僕の特性ハニーシロップでケーキを覆えば、 完成です」
エドモンド「ハニーシロップで覆う……こんな感じかな?」
八雲「そうです、 以前教わったときに書いた僕のノー トのように、真ん中で少しだけ」
八雲「!!!」
エイト「おい! かけすぎだって!!」
エドモンド「さきほど八雲がチョコレートに使った砂糖は少 なかった、なら今ここで多めに塗らなければ」
エイト「多めに塗るってレベルじゃねーぞ!」
八雲「……僕の……」
エイト「!!」
八雲「……僕の黄金比率のチョコレート、ケーキが……」
エイト「やばい! 八雲、落ち着けって! まだ他にもケーキがある! まだなんとかなるって!」
エドモンド「……ここはまだ塗り足りないな…… あっ、 こっちも……」
エイト「もう塗らなくていいって! ケーキがもうシロッ プに沈んで見えなくなってるじゃないか!!」
エイト「わっ! 八雲、後ろから黒いやつが出てきてる〜! !」

厨房は戦場

エスター「ジャジャ~~ン!それじゃあ、第一回『純情カフェ』の試食会を始めま~す!
エスター「せっかくの機会だし、ご主人様からの熱い要望もあって、今回頑張ってくれたメイドと執事のみんなにも試食会に参加してもらうよ!」
エスター「みんな、ちゃんとチョコレートスイーツの感想をノートに書くことを忘れないように!」
エイト「俺一人の感想だけだと客観性に欠けるからな。やっぱりみんなの意見を聞いた方がいいだろう」
エイト(試食会に参加したがっていたエドモンドには少し悪い気もするけど……後で少し持って行ってやるか)
若い執事「はい!わたくし!必ずしっかり試食して、しっかり感想を書きます!」
きれいなメイド「ここ最近毎日厨房でチョコレートの匂いがしてたから、すごく楽しみだわ~」
エスター「よし、それじゃあ、いただきま~す!」
八雲「時間がないので、僕たちは試食会に参加できませんが……味は問題ないはずです……」
エイト「おお!色んなチョコレートのスイーツがあるんだな。カップケーキ、ミルクレープ、ミルフィーユ」
エイト「あのジャムとクリームでベトベトになってるチャコレートフルーツタルトはエドモンドが作ったやつだな……」
エドモンド「その通り、私の自信作だ。これこそが完璧なスイーツなのだ」
魔獣モモ「ガウガウ~~!」
エスター「よしよし~モモは魔力でチョコレートの毒素を分解できるけど、そんなに食べちゃったらいけませんよ~魔獣獣医さんがモモは太りすぎだから痩せるように言ってたでしょ~」
エスター「でもチョコレートを食べられないのは辛いでちゅね~ほらもう一口だけですよ~あ~ん……」
モルフィス「おい!バカ吸血鬼、そいつはさっきから何人分も食べてるぞ!」
エスター「関係ないでしょ!モモはお腹が空いて死にそうなの~ほら、お前のもよこせって!」
モルフィス「誰がやるもんか--俺のケーキを返せって!!」
エイト「ダメだ、ワッフルを全部食べてしまったら、後で他のスイーツを試食できない……ふぅ……」
エイト「はぁ……なんだか今日は暑いなぁ、汗が出てきちゃった。それに、なんだか胸やけが……」
エドモンド「おい、いつになったら私のフルーツチョコレートタルトを食べるのだ?」
エイト「ま、待ってて!まだ心の準備が……あ、まずは紅茶を用意しないと!」
エイト「執事さ~ん、悪いけど__」
若い執事「う……うううう……」
エイト「あれ?どうしたんだ……?」
若い執事「ちょ、チョコ……」
エイト「チョコ……?」
若い執事「チョコチョコ!!!!!」
エイト「うわっ!!」
八雲「エイトさん気を付けて!」
若い執事「チョコ……レート……グチュ……!グチュ……!」
エイト「と、と、と、溶けてる~~!?!?」
エドモンド「隣のメイドも__!」
きれいなメイド「チョコチョコ~~~」
エイト「わっ!襲ってくるぞ!!」

読み込み:暗転


ナレーション身体の表面をドロドロのチョコレートが流れるチョコレート状の生物は人型のものを見ると襲い掛かっては一体化し、より大きいなチョコレートモンスターへなっていく。
エドモンド「一体何が起きているんだ?メイドも執事たちも、みんなチョコレートモンスターに……?」
エスター「ああ__!!モモ、ダメ!!」
エスター「その節操のないバカキュバスに体当たりしちゃいけません、じゃないとお前もバカになっちゃうよ!どうして言うこと聞かないの__」
魔獣モモ「ガ……ウ……ガウガウ……ハァ、ハァ……」
モルフィス「やめろ、俺にのしかかってくるな!ベタベタしてて、重い!こいつをどけろ!クソ吸血鬼!」
エイト「モモもチョコレートモンスターになったのか!?」
八雲「ま、まずはモルフィスさんを助けましょう!」
エイト「ようやくモモの動きを止めれた、みんなに一体何があったんだ……!?」
エスター「おかしいよ……モモは普段ならボクの言うことをちゃんと聞くのに!さっきヒトを襲う様子、まるで発情期の時みたいに……」
八雲「エイトさん!執事さんとメイドさんたちには動きを封じる魔法をかけました。これで人を襲ってこなくなりましたが、まだ元の姿に戻ってません……」
エイト「ちょっと待つんだ。みんな一旦落ち着いて、俺たちは、うぅ……」
エドモンド「おい、どうしたんだ?顔色が悪いぞ……」
エイト「あれ、どうして……みんな、くるくる回ってるんだ……?」
八雲「エイトさん!?」
エスター「身体が、どんどん熱く……うぅ……」
エドモンド「おい!」

チョコレートの嵐

チョコレートモンスター

ハチャメチャな一日

カカオ危機一髪

怒られるのが怖かったんだもん!

再開

純白のラブソング

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