日本代表TS低すぎる問題について
調査/編集担当:KuroShiba
日本代表はTSがとても低い
ナショナルチャレンジの類で使用できる日本代表チームのスターティングメンバーのTS(チームスピリット)は6月のアップデートで追加されたナショナルチーム(以下代表チーム)48カ国中47位となる80しかありません。
これについて「KONAMIがJFAのゴタゴタを揶揄している」「コミュニケーション不足がTSに表れている」「ケイスケホンダが悪い」等と色々な解釈がされていますが、空気を読まずに3つの理由から説明していきます。
理由その1:準適正の選手が2人いる
これは日本に限ったことではないので日本のTSだけが極端に低い直接的な原因にはなりませんが、酒井高と久保の2選手が本適性ではないので、適正に従って入れ替えることでTSを僅かだが上昇させることができます。
理由その2:未所属の選手が多い
選手の初期戦術理解度は所属しているチーム(ナショナル&クラブ)のオフェンシブ戦術と一致する戦術値が+69、ディフェンシブ戦術と一致する戦術値が+29されることで決まります。
※戦術理解度に関して詳しくはこちらから
そのため、未所属または代表チームに属していない(つまり1クラブにしか籍がない)選手はクラブと代表の両方に所属している選手に比べて初期戦術理解度が低くなります。
例えば日本代表ガチャで出てくる選手で比較すると
川島選手(メッス所属)→武藤選手(未所属)
攻撃タイプ | カウンター 99→29 ポゼッション 69→69 |
---|---|
ビルドアップ | ロングパス 99→0 ショートパス 99→99 |
攻撃エリア | サイド 99→29 センター 69→69 |
ポジショニング | フォーメーション重視 59→29 流動的 99→69 |
守備タイプ | フォアチェック 69→69 リトリート 99→29 |
追い込みエリア | センター 59→29 サイド 99→69 |
プレッシング | アグレッシブ 0→0 セーフティ 99→99 |
※赤字が比較して低かった数値
このようにかなり大きな差になります。
日本代表の初期スカッドには戦術理解度が劣る未所属の選手が11名*1いる点が他国とは異なるTSが低くなりやすい要因です。
理由その3:監督の戦術の一致度が低い
ただ未所属の選手が多ければTSが必ずしも低くなるというわけではありません。というのもTSの計算の元となる戦術適合率は「監督の志向する戦術*2と一致する戦術値の平均値+1」で求まるので、所属チームが1チームしかなくても、オフェンシブ戦術(以下OF戦術)とディフェンシブ戦術(以下DF戦術)が一致していれば100%にすることができるからです。
※こちらも詳しくはこちらから
例えばオーストラリア代表の場合、代表監督のOF戦術とDF戦術の戦術志向が全く同じなので未所属選手の戦術値の分配は以下のようになり、
攻撃タイプ | カウンター 0 ポゼッション 99 |
---|---|
ビルドアップ | ロングパス 0 ショートパス 99 |
攻撃エリア | サイド 99 センター 0 |
ポジショニング | フォーメーション重視 99 流動的 0 |
守備タイプ | フォアチェック 99 リトリート 0 |
追い込みエリア | センター 0 サイド 99 |
プレッシング | アグレッシブ 0 セーフティ 99 |
※橙色が監督と一致する戦術
OF戦術・DF戦術どちらを選択していても
(99+99+99+99+99+99+99)/7+1=100%
となるため戦術適合率は100%になります。
一方で、日本代表の監督であるジヤフ トゥリコヴィッチの戦術はOF戦術とDF戦術が大きく異なるため日本代表所属の未所属選手の戦術値分配は以下のように散ってしまいます。
攻撃タイプ | カウンター 29 ポゼッション 69 |
---|---|
ビルドアップ | ロングパス 0 ショートパス 99 |
攻撃エリア | サイド 29 センター 69 |
ポジショニング | フォーメーション重視 29 流動的 69 |
守備タイプ | フォアチェック 69 リトリート 29 |
追い込みエリア | センター 29 サイド 69 |
プレッシング | アグレッシブ 0 セーフティ 99 |
※橙色が監督のOF戦術と一致する戦術
その結果、OF戦術を選択した場合の戦術適合率は
(69+99+69+69+69+69+99)/7+1=78.5714…≒78.6%
DF戦術を選択した場合の戦術適合率は
(29+99+29+29+29+29+99)/7+1=50%
と低くなってしまいます。
これらの要素が合わさり日本代表はチームパワーだけでなくTSでも現状ハンデを背負っている状態です。
特殊な選手を活かす
それでも日本を使って世界の強豪を倒したい!という方はクラブチームにも代表チームにも所属していない*3「特殊な選手」を活かしてチーム構成をすることをおすすめしたいです。
というのも彼らの戦術値を見てみると
攻撃タイプ | カウンター 59 ポゼッション 99 |
---|---|
ビルドアップ | ロングパス 0 ショートパス 99 |
攻撃エリア | サイド 59 センター 99 |
ポジショニング | フォーメーション重視 59 流動的 99 |
守備タイプ | フォアチェック 99 リトリート 59 |
追い込みエリア | センター 59 サイド 99 |
プレッシング | アグレッシブ 0 セーフティ 99 |
※橙色が監督のOF戦術と一致する戦術
となぜか代表監督の戦術値分配が二重に行われ、代表メンバー23人に含まれている未所属選手の2倍の戦術値になっています。これらの選手はOF戦術であれば戦術適合率が100%になるので活用していきたいところ。
構成例)
(このスカッドでは長谷部、大迫、武藤、今野、東口が特殊な選手)
一方で代表メンバー23人に含まれず、クラブ所属のある選手はやっかい。代表監督の戦術志向を全く引き継がないため極端に適合率が低くなるので注意が必要です。
(井手口、乾選手もそれにあたる)