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灼夏の歌姫ルルカ

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7/31~8/13

曲の元ネタは、ポケナイライブのページを参考にしてください。


激唄ガール★ルルカ

うっうわあ!!だ、誰!!??

あーびっくりした。どうしたのあんた、なんで控室にいるの?メイクさん?ガードマン?

え?「迷った」!?あはは、あんた才能あるよ!ここに来たのも何かの縁かもな、せっかくだからちょっと休んでいきなよ。

そういえばさ、あんたオモテのステージ見てた?・・・「ステージって何」だって?そこからかよ!

今さ、この会場で夏フェスやってるんだよ。あたしはそこに呼ばれて1ステージやってきたってわけ。今は休憩中。



・・・でもさ、何だかイマイチ調子が出なくなって・・・それに、今年はお客さんもちょっとだけ少なくなったみたいでさ。ほら、「噛み付きジャック」の影響で。

「噛み付きジャック」、知らない?シーツを被った小柄の怪人。夜な夜な人気のない路地に現れては、通りすがりの人に飛びかかって噛み付こうとするんだってさ。

幸い、襲われた人達はみんなうまく逃げきって、怪我人もまだ出てないらしいけどな。

・・・っていうか、「噛み付きジャック」の方が、いざ噛み付く前になるとなぜか怯えて引っ込むらしいぜ。変な話だよな!

とにかく、今はそのブッソウな事件のせいで誰も外に出たがらないんだよ。勿体無いよな、せっかく夏が来てるってのに!



ん?「それよりどんな曲をやってるか聞いてみたい」って?そうだな、せっかくだから一曲やってやるよ!

どれにする?最近のだと・・・「影とハサミとゴシックロリータ」、「バタフライインザミュージアム」、「あなたに薔薇とハナコトバ」、「泣き虫ホクロの色男」・・・

定番の曲なら「さびしがり屋の留守番娘」「あんみつ好きの下マツゲ」「お狐サマのいたずらボディ」なんかもあるぜ・・・ん?もう決めた?

いいぜ、わかったよ。それじゃ、聞いてくれ!「あんみつ好きの下マツゲ」!

・・・はあ、はあ、どうだった?・・・あはは、ありがと!



うーん・・・あんたにそう言ってもらえるのは嬉しいけどさ、もっとできる気がするんだよな。パフォーマンスも、演奏も。

何かがたりねえんだよ。何かが。・・・こう・・・ロック的な何かがさ・・・

ロック・・・ロックって何だ?分かんなくなっちゃったよ・・・歯でギターとか弾いた方がよいのかな・・・コウモリ食べるのはちょっとムリっぽいけどさ・・・

困ったなぁ。観客のみんなを楽しませられないと、あたし消えちゃうんだよね。違う違う、「あのバンド消えたな」とかじゃなくて、物理的に!

マジだよ!観客から歓声がもらえなくなったら、ご飯が食べられなくなっちゃうんだって!違うって、「ロックで食っていけなくなる」とかじゃなくて!本当にマジ!



・・・仕方ないな、あんたにはもう話しちゃうか。あのさ、あたし「吸血鬼」なんだよ。

あはは、イイ感じにクエスチョンマークだらけになってんね!そりゃびっくりするよなぁ。

「まさか君が」・・・だって?おいおいやめてくれよ、さっきの「噛み付きジャック」は関係ないよ!

大体、吸血鬼のみんながみんな「首に噛み付いて血を吸う」生き物ってわけじゃないぜ?

・・・あたしらは”血を吸わない吸血鬼”。「人間の歓声」が食べ物なんだ。



元々さあ、吸血鬼って血じゃなくて、エナジーを吸って生きてたんだよ。

種族によって違うのかもしんないけどさ!ともかく、血を吸いながら、その中にあるエナジーを吸収するのがあたし達の先祖だったんだ。

でもさ、よく考えたら毎回わざわざ血を吸うなんてアナログじゃない?ロックじゃなくない?それで思ったの。「エナジーさえ吸えたら何でも良いんじゃね?」って。

で、それをルルナ・・・あ、ルルナってあたしの妹なんだけど・・・に言ってみたらさ、「アネキ天才じゃね?」なんて大賛成でさ!それから2人で方法考えて・・・

思いついたのがフェスだんたんだ。あんなに大勢の人間が来て、大量のエネルギーを使う場所って他にないからさ。



それであたしらは、2人でライブをやって、会場を沸かせて、溢れたエネルギーを吸収することで、血を吸わなくても生きていけるようになったってわけ。

だってその方が血を吸うよりも断然コスパ良いじゃんか。1人あたりの負担も少ないしさ。・・・え?吸血鬼がコスパとか言うなって?あはは、言えてる。

「太陽の光は大丈夫なの」だって?うーん、あたしは日焼け止め塗ればヘーキ!フェスなんかじゃ、太陽より照明の方がキッツいし!

へへっ、案外普通の人間と変わんないだろ?食べ物も、オヤツくらいにはつまめるしな!・・・あんまり腹の足しにはなんないけど。

だからさ、もしお前がフェスやライブの帰り道に「なんか今日すげぇ疲れたな・・・」って思う日があったなら、バントメンバーに吸血鬼が混ざってるかもしれないぜ?



まあ、吸血鬼なんてそうそう居やしないけどね。あたしだって、あたしとルルナ以外の吸血鬼なんか見たことないもん。

・・・ルルナか・・・あいつどこに行っちゃったんだろうな・・・

ルルナはあたしと瓜二つの妹なんだ。あたしと二人で「マジョルカマジョルナ」っていうバンドで活動してたんだけどさぁ、

音楽性の違い?でちょっとケンカになっちゃってさ、怒ったルルナがスタジオを出て行って・・・それからどこを探しても、見つからないんだ。

ケンカっつっても、可愛いもんだぜ?新曲のタイトルを「ケーキみたいに甘くない」にするか、「コーヒーみたいに苦くてイイ」にするかって話でさ。



あたしはコーヒー派、ルルナはケーキ派だったんだよ。お互いになかなか譲らなくて、だんだんムキになってきちゃって・・・

ちょうどその時だったかな。次の練習入れてたバンドが大勢で入ってきてさ。そしたら急にアイツの顔色が変わって・・・

「もういい!!」なんて叫んで、スタジオを飛び出してっちゃったんだよ。

な、変だよな?でもアイツ、夏になると毎年ちょっとヘンになるんだよな。すぐ休みたがったり、妙にイラついたり・・・

・・・でも、やっぱりいてくれなきゃ困るんだよ。あたしのバンドは、ルルナのベースがなくっちゃ始まらないもん。



ファンの皆は裏切れないから、仕方なくソロで出ることにしたけどさ。やっぱりダメなんだよ。何を演ってても物足りねぇんだ。

本当は分かってた。あたしの調子がイマイチなのは、パフォーマンスがマンネリだからでも、曲がスランプだからでもなくて、ルルナがいないからだって。

アイツ、何してんだろうなぁ。そりゃ家出したことだってあったけど、ここまで長くはなかったもん。腹減ってないかなぁ?姉ちゃん心配だよ。

お前もどこかで見かけたら教えてくれないか・銀の髪に紅い目、ベースの巧い、あたしにそっくりな女の子だよ。

・・・うわっまずい!スタッフに呼ばれてる!ごめん今日はここまでな!それじゃ!



よう、嬉しいな。二日目も来てくれたのか。相変わらず、ルルナはまだ見つかんないけどさ・・・

・・・!?「ルルナを見つけた」?マジかよ!今すぐ会っ・・・え?

「ルルナに会う前に来てほしいことがある」・・・?・・・分ったよ、何だ?

・・・ ・・・どういう・・・ことだよ・・・

あたしが、「純潔の吸血鬼じゃない」って・・・ルルナとあたしが、「本物の姉妹じゃない」って・・・



・・・ルルナが、「噛みつきジャックの正体」だって・・・

・・・なるほど、ありがと。つまり、あんたがルルナから聞いた話はこうか。 

元々、吸血鬼はルルナ一人だった。あたしが生まれるずっと前からルルナは生きていて、ルルナが旅の途中で見つけた赤ん坊があたしだった。

空き家に親の姿はなく、泣き声も次第に弱々しくなっていく赤ん坊を前に、ルルナは困り果てた。

純血の吸血鬼だったルルナは教会に赤ん坊を預けに行くわけにもいかず、苦し紛れに吸血鬼としての魔力を赤ん坊に分け与えた。



半分吸血鬼になったあたしは無事に生き延び、ルルナに連れられて少しずつ成長した。やがてあたしに物心がつき、言葉を話し始める頃になると・・・

ルルナはふと「家族」というものを知りたくなって、自分の姿をあたしそっくりに作り替え、あたしの妹になりきった。

それは気まぐれに始めたごっこ遊びだったけれど、ルルナは妙な居心地の良さに、ついつい元の姿に戻る事を忘れた。

そうしているうちにあたしはすっかりルルナを妹だと思い込み、純血のルルナとハーフのあたしが姉妹として暮らすようになった。・・・そういうことだな?

・・・知らなかったよ。あたしが純血じゃなかったのも、ルルナとあたしが実の妹じゃなかったことも。・・・なあ、じゃあ「噛みつきジャック」ってどういうことだ?



・・・そっか。あたしは元々人間だから、太陽も平気だったし、エナジーもそんなに沢山必要なかったんだね。吸血衝動だって、ルルナに比べたらずっと弱かった。

だから血を吸わなくたって歓声に含まれるエナジーだけで生きてこられたんだ。人間の食べ物も、少しぐらいはエネルギーに変わってた。

だけどルルナは違った。純血の吸血鬼には太陽の光は天敵だった。太陽の下を平気な顔で歩くためには、あたしと比べて何倍もエナジーが必要だった。

そして何より、純血の吸血鬼には強すぎる「吸血行動」があった。・・・ルルナはそれをずっと、魔力と理性だけで抑え続けてきたんたね。

・・・あたしと「姉妹」で居続けるために、遠い昔にあたしが言った「人間の血を吸いたくない」って願いをずっと叶え続けるために・・・



・・・アイツ、ずっと無理してきたんだな。・・・それで、とうとう夏の日差しを前にして限界が来ちまった。

人間を襲おうとする衝動に日増しにブレーキが利かなくなって、けれどもその姿をあたしにだけは見られたくなくて・・・

アイツはシーツをかぶってさ迷ってたんだな。時々我慢できずに人間に飛び掛かっては、すんでのところで思いとどめて、それを何度も繰り返して・・・

・・・。・・・どうして、気付いてやれなかったんだろうな。たった一人の妹なのに。

なぁ、あんた、約束通り話は全部聞いたぜ。今度はルルナと話をさせてくれよ。



いるんだろ、そこに?・・・シーツの端が見えてるよ。

久しぶりだな、ルルナ。話は全部聞いたよ。

・・・ごめんな、お前にばっかり辛い思いさせて。こんなに近くにいたのに、姉ちゃんバカだから気付かなかったよ。

怒ってないのかって?・・・怒るわけないだろ。「嫌いにも」?なってないよ。お前があたしと違う生き物でも、生まれが全然違っていても・・・

妹ってことに変わりはないよ。お前が苦しんでいるのなら、あたしはそれを失くしてやりたい。失くせないのなら、半分でも良いから代わってやりたい。



なぁ、だから被ってるシーツを上げて、顔を見せてくれよ。それから、一緒にお前が苦しまない道を考えよう。

・・・はは、ひどい顔。せっかくの化粧がグチャグチャじゃん。「そっちこそ」?うるせえよ。

あたしさ、考えたんだ。・・・お前、一度死にかけの赤ん坊に魔力を分けて生き延びさせたんだよなぁ?

吸血鬼の「魔力」を人間に分けてやれるんなら、その逆もできるって思わないか?あたしの人間としての「生命力」を、お前に半分分けるんだよ。

うまくいけば、お前の半分が「人間」になって、今までみたいに苦しい思いをしないで済むかもしれないぜ?



・・・「うまくいかなかったら」?さぁ、分かんない。だけどどうなったって、お前の辛そうな顔をずっと見てるよりは全然マシだよ。

いいから。顔のシールを剥がして、契約印を見せな。お前が教えてくれただろ、吸血鬼同士の力のやり取りはこの場所を通すって。

こうしてお互いの契約印に手をあてて、それから・・・んー、よく分かんねえな。あとは、勘で何とかするわ!

はは、お前の呆れた顔もなんだか懐かしいよ。・・・やべ、意識が遠くなってきた・・・あのさ、お前にこれだけは絶対言っておきたかったんだけど・・・

やっぱり新曲は・・・「コーヒー」の方が・・・良いと思う・・・ぜ・・・



・・・ううん・・・よく寝た・・・

あれ・・・?お前、フェスの・・・それに、ルルナも・・・ルルナ!!!??

思い出した、お前、大丈夫か!?具合はどうだ?気持ち悪くないか?・・・どうした、契約印を指差して?

・・・ほんとだ・・・前よりずっと、薄くなってる・・・ってことは・・・

成功したってことか!!わあーー!!やった!!!やったぁ・・・



ははは、思いっきり喜んだらちょっと力が抜けちゃって・・・そりゃフラフラもするか、生命力が半分になったんだからな。

なぁ、ルルナをあたしのところに連れてきてくれて本当にありがとう。あんたがいなきゃ、きっとあたしあのままルルナのことを苦しめてた。

あんたはルルナとあたしの命の恩人だよ。本当なら、今すぐにでもお礼のライブを開きたいところだけど・・・

あたしもルルナもヘトヘトだから、また今度・・・な・・・



よう、元気してたか!?「マジョルカマジョルナ」超復活ライブ!はっじめちゃうぜ~~!?まずは、一曲目!?「本名の長いお姫サマ」

次は「鳥目のアイツと夜散歩」「メガネ割らせろ」、二曲続けていっちゃうぞぜ~!

次の曲いっくぜー!「短パンガーターおでこっつん」!

次の曲は「ふるゆわミステリ召喚師」だぜ!ちゃんとついてこいよー!

次は三曲連続だぜっ!「ラビリンス・ミラールーム」「肋骨チラ見せニヒルな彼」「閉ざされし闇のヒッキー美女」!



ルルナ、お前バテてないか?どんどんいくぜ!「森とリンゴと黒いツノ」「唸れブランコ森アリス」!

もっと熱くなれよ!!次の曲は「炎の獅子と、冷たいヘビ」!!

この曲は知ってるか?「メロメロ海の人魚姫」♪

次は二曲続けていくぜ!「魔眼の彼女に捕まりたい」!「白蛇お嬢と真っ黒執事」!

この曲を知ってる奴がいたら嬉しいな!「愛の数だけUFO墜落」「いけない絵本の赤ずきん」!



そろそろ終わりも近づいてきたな。次の曲は「天上照らす国盗り美人」!

まだまだいくぜ~!「ハロウィン薔薇のイカれたパーティー★」!!!

最後はお待ちかねの新曲だぜっ!タイトルは長くなっちまったけどな!「ケーキみたいに甘くはないけどコーヒーみたいな苦さがイイ」!

アンコール曲いっくぜー!「吸血ガールと愛しの騎士」!



絶奏ガール☆ルルナ

わあ、びっくりした。誰キミ?

このライブハウス、今は誰も使ってないと思ったんだけど。こんな廃墟に何の用?

・・・え?「迷った」?あはは、ガチで言ってんの?キミ、超面白いね!

そういえばさ、さっきの音聞こえてた?・・・ん?「全然」?あはは、ならいいや。

今さ、ベースの練習してたんだ。歌も、ちょっとだけ。・・・でも、歌の方はまだまだヘタだから、もし聞かれてたらはずかしいなーって。



・・・いやあ、最近までアタシもちゃんとしたバンドに入ってたんだけどさ。・・・ちょっと色々あって、これからはソロでやっていかなきゃいけなくなったんだ。

「練習はいいけど、女の子がこんなところに一人でいて大丈夫?」って?あはは、優しいなあキミは。

もしかして「噛み付きジャック」のニュースでも見た?・・・そうそう、その噛み付きジャック。

てっきりその話をしてるのかと思ったよ。シーツを被った女の子の化け物だっけ。夜な夜な通りすがりの人に飛びかかって、首筋に噛み付こうとするんだよね。

とにかく、今は街中その話で持ちきりらしいね。ここに来るまでに、あんまり人に会わなかっただろ?すっかり、人通りも減っちゃったんだ。



まぁ、まだ被害者はいないらしいけどね。、みんな、噛み付かれる直前で何とか逃げ切るんだってさ。・・・それが、せめてもの救いだよね。

そうだ、そんなことより歌の練習付き合って!この際恥は捨てることにするよ!早く上手くなんないと、アタシの生活に関わるしさ・・・

ん?何でもない!こっちの話!・・・いい?じゃあ歌うよ?

~♪「あんみつ好きの~♪アイツの~~♪」~♪~♪・・・え?何の曲だって?

「あんみつ好きの下マツゲ」だよ。知らない?えー、結構人気あったんだけどなぁ。



「あんみつ」知らないなら、「さびしがり屋の留守番娘」とか「お狐サマのいたずらボディ」とかはどう?・・・えーっ?どれも知らないの!?

キミ、さてはモグリだね?「マジョルカマジョルナ」の曲を一曲も知らないなんて!

・・・なーんてね。そっか、アタシ達もまだまだ修行が足りなかったんだなぁ。

そうなの。あのね。「マジョルカマジョルナ」は、アタシとアネキでやってたバンドなの。・・・まぁ、今はアタシが抜けてアネキ一人になっちゃったけど。

アネキはね、「ルルカ」っていうんだ。見た目はアタシと双子みたいにそっくりで、ちょっとおバカで、だけど優しい私の姉。



大好きだったよ。でもね、きっともう二度と会えないの。だってアタシは・・・

・・・ねえ、お話聞いてもらってもいい?

あのね、アネキとアタシは人間じゃないんだ。「吸血鬼」って言ったら分かるかな?人間の血液を通して、エナジーを吸収することで生きるモンスター。

吸血鬼にもいろいろいてね。生まれた時から吸血鬼だった「純血」と、その純血の魔力を分けてもらった「従者」っていうのの、2種類がいるんだ。

純血の吸血鬼は魔力が強いけど、代わりに太陽の光とか、教会とか、命に関わるような弱点が沢山あるんだ。



力をつけた吸血鬼は、魔力で自分を守りながら太陽の下を歩いたりするけどね。でもエナジーの消費が激しいから、あんまりやると危ないんだ。

一方「従者」は、元々の生き物の力も残ってるから、そういう弱点の影響もあんまり受けないの。吸収するエナジーも、純血よりずっと少なくて済むんだよ。

代わりに、「従者」の魔力は純血の半分もないけどね。とにかくそれぐらい、「純血」と「従者」て違う生き物なんだ。

アネキには、「アタシ達は2人とも純血種。生まれた時から吸血鬼だったんだよ」って・・・ずっと嘘をついてた。

ホントは違うんだ。純血なのはアタシ一人だけ。・・・アネキは、アタシが魔力を分けた「従者」なの。



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コメント (灼夏の歌姫ルルカ)
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  • 最終投稿日時 2015年08月18日 13:55
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