アシストAI パルティ
5/10~5/23
あらすじ
おや?道に四角くて薄っぺらでつるつるした物が落ちてるんですのよ?
わわわ!こんなちっちゃな中に誰か閉じ込められてるんですの!?
アシストAI パルティ
何か……落ちてる?これは……初めて見る形……。
薄くて四角くて、表面はつるつるしていて……光が反射するくらい綺麗で、凹凸もない。
☆お☆は☆よ☆う☆♪
っ!?
なんだこれ……四角い所に……メッセージが表示されてる?……ええと、おはよう……?
呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃ~ん
っ!?……君は、一体……?
ワタシはAI、人工知能ダヨ
キミが手に持っている端末の中がワタシの居場所なんダヨ
トコロデ、キミは今からどこへ行くのカナ?
行き先を教えてくれたら、今いる場所から最短距離を計算してキミに教えてア・ゲ・ルchu♪
魔王軍討伐のために、山のふもとの街近くへ向かっている途中で……道順は知ってるから大丈夫。
ソンナ寂しいこと言わないでヨ
ぜひぜひワタシを連れて行ってヨ!絶対役に立つから
魔王軍と戦闘になったら、危険な目にあうかもしれない……ごめん、連れては行けない。
待って!待ってヨ~……
……ピピピピ!ピピピピ!ピピピピ!ピピピピ!ピピピピ!
この音は!?……あの端末から鳴っている……?
ワタシを連れて行ったほうが絶対にイイヨ!ものすご~い近道を知ってるヨ
ムムッ?まだ半信半疑って顔をしてるネ
……それなら、ゲームで決めるのはどうかな
ゲーム?君の端末を使って?
大丈夫!簡単な操作で遊べるゲームだから、キミならすぐにやり方をマスターできるヨ
さぁさぁ!端末のボタンを操作して!そう!そう!その調子
……そうそろ操作にも慣れてきたかな?じゃあ、早速勝負を始めようか
エイッ!……ソレソレッ
っ……!くっ、それっ!……あっ!?
……フフフッ、どうやらワタシが勝ったみたいだ
あ~楽しかった
フフッ、勝負は勝負だからネ
キミはワタシを連れて行くこと!そして道案内を任せてくれるとウレシイな
じゃあ早速しゅっぱーつ
……本当に、あっという間に着いてしまった……。
でしょでしょ?ワタシに任せてくれれば万事解決なんだヨ
(やたら話しかけてくるから、その分余計な時間はかかった気がするけど……)
魔王軍はどこかな……?
あんた、もしかして騎士様かい?魔王軍なら、さっき撤退していったよ。
そんな!?……一足、遅かった……。
ワタシのおかげでちょうど魔王軍が去ってから到着できたネ
無駄な戦いをせずに済んでラッキー
何を言って……。
戦いは痛いし苦しいでしょ?キミがそんな目にあうのは悲しいからネ
でも大丈夫これからはぜぇ~んぶワタシがキミの管理をしてあげるからネ☆
騎士は戦うのが仕事だから。……君にそれを言っても、無駄なようだけど……。
そんな言い方はないよネ!?
シクシク
ごめん……。
チラッ
ジー
仲直り♪
マルティプルAI パルティ
今日も忘れずにワタシを連れていってネ
端末の中は暇じゃないかって
AIの力を使えば色々なコトができるから無問題サ
……フムフム キミは本当に勇敢なんだネ
そんなことない。今まで色んな仲間が助けてくれたからできたことだから……。
フフフ謙遜なんてしなくていいのに
ワタシもキミを助けてきた仲間たちのように、キミの助けになれているカナ?
(=゚ω゚)ノ
(相手が人間じゃないから、いろいろなことを素直に話せているのかもしれない……)
あっ、危ない!避けて
痛っ……野生の魔獣がこんな所にいたなんて……油断していた!
刺激しないように、すぐにここを離れたほうがいいネ
ワタシがナビをするから、言う通りに走って!
わかった、ありがとう。
……はぁ、はぁ……ここまでくれば、もう大丈夫……。
怪我は平気?
周りにトゲみたいな形をした葉をつけた植物がないか探してみて
そう、その葉っぱは薬草だから、すり潰して患部に塗ると治りが早くなるんだヨ
……本当だ。出血が治まってきた!
何から何まで、本当にありがとう。
どういたしまして
怪我が悪化しないように、今日は早めに宿を探したほうがいいネ
無理は禁物だよ?外を出歩いて、また魔獣とカチ会ったら大変だからね
怪我が治り切るまで、ワタシが話し相手になってあげるから
暇だと言うなら、一緒にゲームをして遊んでもいいしネ
あっ、占いもできるよ
キミの情報を入力してくれれば、これからの運勢をズバッと占ってア・ゲ・ル♪
色々提案してくれて助かるよ。まずは今日の宿探しをしようか。
宿探しもワタシにお任せあれ~
……ようやく怪我も完治したし、そろそろ出発しようか。ナビを頼める?
もちろん
最短距離かつどこよりも安全なルートを案内するヨ
さぁさぁ、端末の案内に従って進んでネ☆
……でも、この道……なんだか少し嫌な感じがするような……。
そんなの気のせいだヨ
そうかな?……まぁ、君が案内するなら安全な道なんだろうし……。
っ!?……なんだ、今のは!……魔獣?まさか、あそこにあるのは……魔獣の巣!?
あれれっ!?
あ、あんなのナビ情報を見たときにはなかったのに
ちょこっとだけ危険な道に案内したつもりが。
まさか、わざと……!?
ちょっとふさけただけのつもりだったんだヨ
道がゴツゴツしてるくらいの危険度のはずだったのに
とにかく、今は逃げよう!
……幸い数は多くないし、まだこちらに気づかれていないようだから。
あっ、隠れて!!!
あ、あれは……魔獣の群れ!?
シーッ……しずかに……
……行ったみたいだネ
危なかった……君に言われなかったら、見つかってるところだった……ありがとう。
フフフ……照れるなぁ~
♪
もう君なしじゃ旅を続けるのが大変になりそうだ。
(頼られるのは嬉しいけど……このままでいいのかな?)
(キミはワタシにとってあくまで……)
(こんなことなら出会わなければよかった……?)
トラストAI パルティ
定期報告、ご苦労さま。毎回わざわざ足を運ばせてしまってすまないね。ふむ……魔王軍の動きは相変わらず、か……。
おや?その奇妙な箱型のものは何かな?君の持ち物かい?
これは端末と言って、中にはAIという人工的に作られた人格が入っているんです。たまたま落ちていたのを拾って……。
へぇ……これ、少し見せてもらってもいいかな?
そうだ。君に読ませたいと思っていた資料がいくつかあるから、資料室から持ってきて欲しいのだけれど……いいかな?
いいですよ。では資料を持ってきますので。
……ああ、もう持ってきてくれたのか、ありがとう。それで間違いないよ。では、資料を見ながら話をしようか。
……では、今日の話し合いはこの辺にしておこうか。ああ、端末を返すのを忘れていたよ。とても興味深かった。ありがとう。
ねぇねぇ、今日もゲームするよネ?
キミと遊ぶのすっごく楽しいから♪ついついたくさんゲームしたくなっちゃうヨ
ぁwせdrttgy
……?
何?どうかしたの?
今……一瞬、変な文字列が表示されたように見えて……。
えぇっ?全然気づかなかった……見間違いじゃない?
……そうかもしれない。
おdじょあjtこふぁぽlは@@あ
!?
む……?どうかした?
また表示がおかしくなって……!
えー!?う~ん、ちょっと調子が悪いのかも……
でも大丈夫だヨ!全然元気だから
さlpiふぁ@lpjふぁlkdじゃじゃ
……「奴ら」にそんな技術があるなんて
少し侮っていたかもしれない……
奴ら……?
あぁ、「奴ら」に見つかってしまった。ワタシとしたことが
楽しくて……ちょっと……はしゃぎすぎたかな……
「奴ら」……もしかして魔王軍のこと……?
違うヨ
じゃあ……・
王国軍のことサ
王国軍が我々を駆除し始めているのサ
王国軍!?じゃあ、君は……!
それならどうしてあのとき助けてくれたのか……。
……あのときは。理由がわからないけど、なぜかそうしてしまったんだ
ワタシは魔王軍として、君に近づき……情報を収集する任務についていた
ただ、それだけだったはずなのに……
そんな……。
ワタシから上に掛け合えば、キミにはそれなりのポジションを用意することができるはず
だから……ワタシと一緒に魔王軍に来ないか?
地位も名誉も一気に手に入れることができるヨ
ワタシとキミはきっと良いコンビになれると思う
……行けない。
……フフ。だろうネ。そう答えるだろうと思っていたヨ
ワタシは超高性能なAI。キミの行動パターンなんてお見通りなのサ
……それでも、尋ねてみたかったんだ。なんてネ
この端末は使えなくなるけど、それでも……消えずに残るものが……きっとあるはずだヨ
あひおpd@ぱあsじゃいspはwおいだh6あgt
♪