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2015Loveキャンペーン_デート(ララ)

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前編


ララ「わざわざ迎えに来てくださり、ありがとうございますっ!今日は宜しくお願いします!

…改まって二人でどこかに出掛けるというのは少し照れますね。……まずはどこに行きましょうか♪

貴方が普段からよく行く場所に行きたいです!…精霊の森って…それじゃいつもと一緒です!

温泉、ですか?良いですね、最近ばたばたしていましたし、癒しの旅に…」


ドラキュラ「温泉とかありえないでしょ。また幽霊旅館でもしらないよ?」


ロイ「貴様がララをエスコートできるとは思えんな。」


クラリス「温泉なんて絶対だめだよっ!!」


ララ「ひゃああ!…ドラキュラさん、ロイお兄ちゃん、クラリス!?なんでここにいるんですか!」


ロイ「ドラキュラがララとその人間とのデートが気になるというのでな…。」


ドラキュラ「はぁ!?僕はクラリスがそわそわして気になってるみたいだから、付き添いで来ただけだ。」


クラリス「ドラキュラさんの裏切り者ぉ!というか、ロイお兄ちゃんだってすごく気にしてたし…」


ロイ「私が何を気にするというのだ?ララとそこの人間がどうなろうと全く興味ないな。」


クラリス「じゃあロイお兄ちゃんは帰って。」


ロイ「クラリス…お前は昔はあんなに素直で可愛らしく、私の後をついてきてたというのに…」


クラリス「いつの話をしてるのよっ!」


ララ「わぁあ!もう喧嘩は止めてください!!」


ドラキュラ「元はといえばララがその人間とデートするとか訳の分からないことをいうからだろ。」


ララ「えぇっ!?ドラキュラさんには言われたくないです…。」


ロイ「それで、結局どこへ行くのだ?私達もいろいろ準備せねばならんからな。」


ララ「だからそれを今決めてて…というかついて来る気なんですか!?

それじゃ二人のデートじゃ……え、走れるか、ですか?はい、大丈夫ですが…きゃぁ!!」


「(手を取り合い走り出す二人)」


クラリス「……行っちゃった…。ふふ、楽しんできてね、ララ♪」


ドラキュラ「人間が走る速さじゃ僕たちはすぐに追いつけるのに。馬鹿な奴。」


ロイ「ククク、もう少しからかってやろうと思ったがな。」




ララ「はぁ、はぁ…もう追ってきてはいないみたいですね…。

…ぷっ、あははははは!こんな全力疾走は久しぶりで、なんだか面白くなってきちゃいました!

あっ、そういえば手を繋いだままでしたね。…あの、今日はこのままじゃダメ、ですか?

ふふ、ありがとうございます♪それじゃあ改めてどこにいきましょうか?

いつも通り街をぶらぶらと?…良いですよ、貴方とならどこに行ったって楽しいですから♪」


中編


ララ「可愛いお洋服のお店がたくさんありますね。

私のお洋服はほとんどメイドのひなたが作ってくれるんですよ。

もっと地味な服が良いと言っても、王家に相応しくないと言って聞いてくれないんです!

え?私に似合ってる、ですか?ふふ、ありがとうございます。

か、可愛いって…そういう事をさらって言わないでくださいっ!

……あっ、この場所…。…そうです、私と貴方が出逢った場所ですよ。

と言っても、貴方は聖なる血の覚醒の反動で気を失ってしまっていたんですが…。

貴方が目覚める時、すごく緊張したことを今でもよく覚えています。

どうしてって…だって人間である貴方にヴァンパイアの存在を伝え、助けを求めるんですよ?

信じてもらえない可能性だってありますし、ヴァンパイアの存在を怖がる可能性だって…

…ですが、貴方は「とりあえず、やってみるよ」って言ってくれたんです。

そういう貴方だからこそ聖なる血を覚醒させることができたんだと思います。

…あ、ついついお話に夢中になっちゃいました。

早速ですが、いろいろお店をまわってみましょう!」




ララ「あっ、このぬいぐるみ可愛いです!ほら、モルちゃんに似ている気がしません?

このネックレスも可愛いですね…え?これ、私に買ってくれるって…そんな悪いですよ!

ええっ、もう買ってきちゃったんですか?…もう、貴方って人は…。

嫌なわけじゃ…!すごく嬉しいです…ありがとうございます。これは私の一生の宝物です!」




ララ「可愛い動物がたくさんです!

魔物と違って安心して見れま…はっ、あそこにドラキートがまぎれています!




ララ「わぁ!おいしそうなシュークリームです!!いただきまーす♪」




ララ「はぁ~、カラオケなんて初めて行きました!貴方は歌も上手なんですね♪

だいぶ日が暮れてしまいましたね…楽しい時間はあっと言う間です。

あの…この後、まだ時間大丈夫ですか?

…貴方の為に、とっておきのアップルパイを作ったので…二人で食べませんか…?」


後編


ララ「今日は、メイドさんも執事もいません…二人きりにしてもらったんです…。

……~っ!黙るの禁止です!…わ、私を見るのも禁止です!!…今、絶対変な顔してます…。

ひゃぁっ、可愛いも禁止です…ドキドキしておかしくなっちゃいます…。

…私は…貴方と出逢ってたくさんの事を知りました…。

もちろん楽しい事ばかりじゃなくて、辛いこともたくさんありました。

今でもメフィスト・フェレスを見ると苦しくなりますし、ヴァンピール公爵は怖いです…。

ですが、私の隣には貴方がいてくれます!

貴方の優しさに触れるたび、私の中にある熱い想いは強くなって、私に力を与えてくれるんです。

私は貴方の事が大好きなんです…もうこの気持ちは隠しようがありません!

…でも、私はヴァンパイア王の末裔です…どう生きるべきか正解が分からないんです!!

こんな中途半端な私じゃだめなのに…

……私達は私達のペースで答えを出せば良い、ですか?…でも、貴方は人間できっと私より…

頑張って長生きするって……ふふ、なんですかそれ…。

不思議です…さっきまでぐちゃぐちゃしてた気持ちが貴方の言葉一つで、スッと落ち着きました…。

私達は私達のペースで…少しずつ、でも確かに前に向かえば良いんですよね…。

あっ、そうだアップルパイを用意してたんです!今持って来ま…」


ムゥ「大変なのだぁああああ!!!」


ララ「きゃああ!ムゥちゃん、どうして…」


ムゥ「ちょっとした好奇心で試した魔法で、ヴァンパイア同士の心と躰があべこべに…」


ララ「もうっ、またですか?」


シュガー「あら、取り込み中?こっちも大変なのよ。

サキュバスと閻魔女王が喧嘩しちゃって、お互いに魔物を召喚し合ってハチャメチャよ…。」


ララ「…はぁ~…仕方ないです!全部まとめて解決しますっ!!

ほら、貴方も呆けてないで行きましょう!…やっぱりこれが一番しっくりきます♪

…事件が解決したら、今度こそ二人でアップルパイを食べましょうね?」


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