六騎士伝説「7話」
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ジュー(十四松:騎士) 岩がゴロゴロしてきたね。 この辺で馬達は休ませてあげて、 歩いて進もうよ。 |
イチ(一松:騎士) 潮の匂いもしてきたね。 もう近いな。 ペンとインク壺と紙はあるね。 |
ジュー(十四松:騎士) うん!準備ばんたーん! |
イチ(一松:騎士) 海で人を助けたら、手紙を 書いてもらわないとね。そう夢で 言われたんでしょ?暗黒松に。 |
ジュー(十四松:騎士) そう!この間、お腹すいたなーって 思って寝てたら、夢で暗黒松が。 でも、なんで手紙なんだろうね。 |
イチ(一松:騎士) まあ、お前の暗黒松の夢に従えば、 その通りの流れになるからね。 ・・・ん?あそこに何か見えるな? |
ジュー(十四松:騎士) あ、頭が落ちてる? |
イチ(一松:騎士) え゛!?・・・ああ、驚いた。 あれは海草だよ。岩の陰の所。 脱いだ服じゃないかな?女物だな。 |
ジュー(十四松:騎士) えー!?じゃあ服着てないのー!? |
イチ(一松:騎士) 確かに・・・。でも周りには 姿が無いな。まさか、海の中? |
ジュー(十四松:騎士) えーー!僕ちょっと見てこようか。 鎧、脱ぐね!(ざっぱーん) ぶくぶく。ぶくぶく。(ざばっ) |
ジュー(十四松:騎士) はあー! なんか大きなヒトデが ・・・王女を捕まえてる。どうしよう。 |
イチ(一松:騎士) えー?・・・ヒトデ!? よ、よし!(ガチャ、ガチャッ) 俺も潜るぞ。鎧と馬、見てて。 |
ジュー(十四松:騎士) わかったー!! ・・・・・・ |
イチ(一松:騎士) (ざばっ)はあ、はあ。ダメだ! あのヒトデ、びくともしない。 剣をとってくれ、他に方法がない。 |
ジュー(十四松:騎士) はいなー!兄上しっかり! |
イチ(一松:騎士) もう一回! (ざばっ)ぶくぶく。 |
ジュー(十四松:騎士) ・・・・・・。 |
イチ(一松:騎士) (ざばっ)はあ、はあ。助けたぞ。 早く引き上げて、ほら、ふう! お゛、重いな・・・!? |
ジュー(十四松:騎士) あー!兄上!! 体じゅうに小さなヒトデがーっ!! |
イチ(一松:騎士) わ!と、とって!とって!? はあ、驚いた。 |
ジュー(十四松:騎士) 王女さま大丈夫?・・・えー!? あのヒトデを食べようと思ったの? 美味しくないよー?あれはー・・・ |
イチ(一松:騎士) ・・・ヒトデに捕まったせいで、 約束の日に会えなかった? 誰に。・・・呪われた王子? |
ジュー(十四松:騎士) 呪われてる人、多いね。 |
イチ(一松:騎士) もしかしてその人、呪いのせいで 姿が変わってる? |
ジュー(十四松:騎士) トマトと仲良しじゃない?・・・ そう?やっぱりー!! あのまじない師だよ。探してたよ? |
イチ(一松:騎士) あ・・・。噂をすれば。 |
ジュー(十四松:騎士) あーっ!まじない師の人だ! 王女はここですーーっ! 泣いて喜んでる、良かったねーっ! |
ジュー(十四松:騎士) この人の首飾り、西の王国の紋章? 本当に王子なんだねー!? |
イチ(一松:騎士) 王女が魔法のトマトで、 石が自分の姿に見える魔法をかけて 城を出たんだろうな。 |
ジュー(十四松:騎士) でも、王女が行方不明になって、 助けを借りたくて石の魔法を解きに あの時、お城まで来たんだね。 |
イチ(一松:騎士) まあ、無事で良かった。・・・ でも城には帰りたくないよね。 ・・・あ、だから手紙なのか。 |
ジュー(十四松:騎士) そうかー! 王様も心配してるからー。 お手紙、お願いしまーす!! |
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