伝奇ミステリ 禁忌の六崇拝像「8話」
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チョロ松:伝奇ミステリ 『十四松祀り(まつり)』という 名称が不思議だとは思っていました。 この一帯で『松』はある意味、禁句。 |
チョロ松:伝奇ミステリ 僕ら全員の本当の名前にも この『松』がついているとしたら、 これは大変な事実です。恐ろしい! |
一松:伝奇ミステリ 奇祭の名称にだけ残った言葉、か。 十四松祀り、初めて実際に見ます。 面をつけて練り歩くのですよね? |
トド松:伝奇ミステリ 僕も毎年見るだけなんですが、 鬼や狐の面をつけて「しねしね」とか 言ってました。何なんだろう、あれ。 |
一松:伝奇ミステリ 確かに奇祭と言われる祭りの中には そういった呪いの言葉で罵倒する事で 穢れ(けがれ)を払うものもあるな。 |
十四松:伝奇ミステリ 僕、気になる変な事があって。 父は黄神の当主で祭の司祭ですが、 毎年必ず何かを用意してるんです。 |
十四松:伝奇ミステリ 村の外れの古い工場での祭の前日に 神社の儀式道具の他にも何か・・・ ・・・つまり今日だけど。 |
カラ松:伝奇ミステリ 古い工場!?どんな工場なんだ? 今は使われているのか? ついに・・・本物の事件の予感!? |
チョロ松:伝奇ミステリ フラッグ工場の事でしょうか? 通称・赤い旗の男ミスターフラッグが 鉛筆工場として使っていますね。 |
おそ松:伝奇ミステリ 工場の敷地内に倉庫でもあって、 参加賞の鉛筆でもあるんじゃない? 気になるなら行ってみる?これから。 |
トド松:伝奇ミステリ そうだね。ちょっと怖いけど・・・ でも全員乗れますか? |
十四松:伝奇ミステリ 一人、トランクかな。 |
カラ松:伝奇ミステリ え!?・・・なぜこっちを見る? なんで!?えー!?・・・ |
ーハタ坊の工場・夜 |
おそ松:伝奇ミステリ うわぁ。さすがに夜の工場は 気味が悪いねえ? こりゃ何が出てもおかしくないな!? |
一松:伝奇ミステリ 人の気配はないね。 まあ、一晩中稼働させる程、 忙しくも無さそうだしね。 |
トド松:伝奇ミステリ 昔は一晩中稼働していたらしいです。 夜勤明けの人を相手にうちの店も モーニングやってたようで・・・ |
カラ松:伝奇ミステリ 昔は何を作っていたんだ? 先代と常連の間で、そういう話は? ・・・気になるな。 |
トド松:伝奇ミステリ さあ?そういう話はあまり。 まあもっと景気も良い時代ですし。 何を作っていたんでしょうね? |
おそ松:伝奇ミステリ うーんッ? ドアはさすがに開かないね!? |
チョロ松:伝奇ミステリ やめて!?それ不法侵入!? |
一松:伝奇ミステリ いや、そういう意味では、 もう私有地の中じゃ。 |
チョロ松:伝奇ミステリ いや!そういう事じゃなくて!? 中に入ったらさすがにさ? 迷い込んだじゃ済まなくない!? |
おそ松:伝奇ミステリ お!外階段は登れそうだぞ?・・・ 行ってみる? |
カラ松:伝奇ミステリ そうだな。上からどの程度見えるか 暗くてわからないが・・・ 行ってみる価値はありそうだな? |
トド松:伝奇ミステリ ふう!一体何階まであるの!? |
チョロ松:伝奇ミステリ 全く!見つかったらまずいよ? まあ、建物の外だから? マシかもしれないけど・・・ |
カラ松:伝奇ミステリ よし!・・・屋上まであと少しだ。 |
一松:伝奇ミステリ ふう。さすがにキツイな。 ん?もう一段上に梯子がある・・・? 工場の看板の高さか? |
十四松:伝奇ミステリ 昔の名残が何か残っているかも。 行ってみようか? |
一松:伝奇ミステリ 良く見えないな。何か明かりは・・・ |
おそ松:伝奇ミステリ 懐中電灯がある!どう?何かあった? |
一松:伝奇ミステリ 看板の文字を塗り直した跡だ。 なんだろう?この『フラッグ工場』の 『フ』の濁点を消したような跡は。 |
カラ松:伝奇ミステリ 名前を部分的に直してあるのか? 『フラッグ』・・・『ブラック』? ギリギリの名前というか、そのまま。 |
トド松:伝奇ミステリ あ!懐中電灯を消して!車が来る!! 止まった。あれは・・・うちの? いや、黄神の・・・当主だね。 |
一松:伝奇ミステリ あの。横にいる木を抱えた女は・・・ |
チョロ松:伝奇ミステリ いや、男だよ。キノコを育ててる。 うちの生徒のイヤミさん。 倉庫に入っていった。・・・あれ? |
おそ松:伝奇ミステリ またすぐに出てきたぞ?いや。 なんか人数が増えてる・・・!? 「前夜祭だよーん」だって!? |
コメント (伝奇ミステリ「8話」)
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