極狼たちの子守唄「1話」
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ごくどう【極道】 道を極めること。また、その道を極めたもの。 |
ー赤塚県・呉松(くれまつ) |
この街で長年、仁義を通してきた組織 「弱居組(よわいぐみ)と、 「出川阪組(でかぱんぐみ)」であったが、 |
都市部の巨大勢力である 「羽多暴会(はたぼうかい)」が勢いを増し 緊張が高まっていた。 |
「弱居組」の縄張りである地域内で、 同組員と、「羽多暴会」傘下の 「出川阪組」組員が事あるごとに衝突。 |
県警では「羽多暴会」による 代理戦争ではないかと見る向きもあり、 |
一触即発で抗争に発展しかねない 事態であると、 この状況を重く判断し対策本部を設置。 |
一般市民に被害が及ばぬよう、 目を光らせていた。 |
ー昭和九三年五月 午前・赤塚刑務所の外 |
(ギギ―ッ・・・) |
トド松:極狼 あ、出てきたで。 |
カラ松:極狼 おう。 |
チョロ松:極狼 兄貴!ご苦労さんです。 |
一松:極狼 ご苦労さんでーすッ!! |
十四松:極狼 ご苦労さんですっ。 |
(ザッ・・・) |
カラ松:極狼 ・・・おう。 |
おそ松:極狼 おう。 |
カラ松:極狼 フッ。大げさじゃのう、勢揃いで。 |
おそ松:極狼 当然よ。 ご苦労じゃったのぅ。 |
カラ松:極狼 若頭は組になんかあった時の船頭じゃ。 こがーなお務めは次男の役目、 長男のあんたが入るワケにゃいかんのよ。 |
カラ松:極狼 ・・・ほうじゃろう? |
おそ松:極狼 まあ、の。 |
おそ松:極狼 ほいじゃあ帰ろうか。 ほれ、ちゃっちゃと乗りんさいや。 |
(・・・バンッ)車のドアの音 |
カラ松:極狼 ちいと、寄りたいとこがある。 |
トド松:極狼 親父さんとこが先じゃろ。 |
おそ松:極狼 あ~?ダメじゃ、ダメじゃ。 親父さんとこが先じゃって! |
カラ松:極狼 ええけぇ。 ムショで盃交わした奴が先に出所しt |
おそ松:極狼 ええ~っ!兄弟5人もおるのに、 これ以上増やして、どーするんっ? 新しゅう組でも作るんっ? |
十四松:極狼 えー!!カラ松兄さん、 新しゅう組作るんー!?なんの組ー? ・・・んなワケないよのう。あっは! |
一松:極狼 父さんと母さん、待っちょるよ。 |
トド松:極狼 ほうよ。 組長じゃいう前に 父さんなんじゃけぇ。 |
カラ松:極狼 ほうじゃの・・・。わかった。 ・・・おう、チョロ松。運転代われえや。 久々に俺のドライブテクニックを・・・ |
チョロ松:極狼 ち!ち!ち! ちいっと待ちんさい!!うわあああ! |
(キキーーーーーッ!!) |
カラ松:極狼 ぶっ!!(ガンッ) いでーーーーッ!! な、なんの急ブレーキ!? |
おそ松:極狼 (チッ)・・・またかいの。 |
チョロ松:極狼 出川阪の連中じゃ。 クッソ!当たり屋みとうなマネしよって! |
チョロ松:極狼 おどれら!エエ加減にせえよ!! |
トド松:極狼 最近こんな調子じゃけ、 兄貴に運転させられんのんよ。 はい、ティッシュ。鼻血出ちょるよ。 |
カラ松:極狼 はひ・・・、ありがと。 どがいなっちょるんかいね? |
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