ヴァンパイア 2話
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『紛れこむヴァンパイア』 |
ー19世紀後半 ヨーロッパのどこかの町 6つ子ヴァンパイアの家・夜 |
チョロマトゥ(チョロ松:ヴァンパイア) トドマトゥ。お前はまだ僕らとは違う。 色々と自由に生活できるよね。僕らより。 |
トドマトゥ(トド松:ヴァンパイア) まだ、一度も死んだことが無いからね。 |
チョロマトゥ(チョロ松:ヴァンパイア) 人間の世界に触れるのは危険もあるけど、 これからの時代、知らなくてはいけない事も 色々あると思うんだよね。 |
トドマトゥ(トド松:ヴァンパイア) 例えば? |
チョロマトゥ(チョロ松:ヴァンパイア) そうそう血を貰う為に人間を殺す訳には、 いかないよね。 |
トドマトゥ(トド松:ヴァンパイア) うん。 |
チョロマトゥ(チョロ松:ヴァンパイア) 例えば、生かしたまま、 定期的に血を貰うとかさ? そういう時に会話をするじゃない? |
トドマトゥ(トド松:ヴァンパイア) うん、するだろうね。 |
チョロマトゥ(チョロ松:ヴァンパイア) 最近の流行にうとかったら、 怪しまれると思わない? |
トドマトゥ(トド松:ヴァンパイア) 怪しまれるというか、 まあ性格悪く思われる事は、 あるかもしれないよね。 |
チョロマトゥ(チョロ松:ヴァンパイア) 僕、自信ないんだよねー。 前に100年位ぶりに甦った時は そこまでじゃなかったんだけど。 |
トドマトゥ(トド松:ヴァンパイア) だんだん時代の動きも早くなったからね。 確かにうかうか死んではいられないよね。 |
チョロマトゥ(チョロ松:ヴァンパイア) お前さ、人間の学校に行きなよ。 うちの古い物を売ったら、 人間のお金位簡単に出来るだろうし。 |
トドマトゥ(トド松:ヴァンパイア) チョロマトゥ兄さんさあ? 本当は自分が行きたいんじゃないの? |
チョロマトゥ(チョロ松:ヴァンパイア) そりゃあ行きたいよ。 |
チョロマトゥ(チョロ松:ヴァンパイア) 良い暮らしをしている同じ年頃の、 新鮮な若い人間ばかり集まる場所なんて、 当分食べるのに困らないじゃない? |
チョロマトゥ(チョロ松:ヴァンパイア) あ!つい本音が! |
イチマトゥ(一松:ヴァンパイア) まあ、人間のルールを知っておくのは、 大事なんじゃない?これからの時代。 |
チョロマトゥ(チョロ松:ヴァンパイア) そう!そうだよね!? それが出来るのは、僕達の中で、 トドマトゥ!お前しかいないんだ! |
トドマトゥ(トド松:ヴァンパイア) 本当に僕の友達を食べ物にしない? |
チョロマトゥ(チョロ松:ヴァンパイア) し、しないよ・・・!失礼だな! |
トドマトゥ(トド松:ヴァンパイア) でも、きゅうくつな環境だと、 人間っていがみあうじゃない。 僕、いじめられたりしないかな? |
チョロマトゥ(チョロ松:ヴァンパイア) そんな奴がいたら僕に言いなさい! |
チョロマトゥ(チョロ松:ヴァンパイア) チョロマトゥ兄さんが、 噛んでやる! |
チョロマトゥ(チョロ松:ヴァンパイア) それからチュ~ッと一気に・・・ |
トドマトゥ(トド松:ヴァンパイア) ・・・。 |
チョロマトゥ(チョロ松:ヴァンパイア) あ!・・・ |
チョロマトゥ(チョロ松:ヴァンパイア) どうも、そういう思考になっちゃうよね。 だって、ヴァンパイアだからね。 仕方ないよねー。 |
ジュウシマトゥ(十四松:ヴァンパイア) ねえねえ。 |
ジュウシマトゥ(十四松:ヴァンパイア) トドマトゥが人間の学校に入ったら、 中からトドマトゥが『どうぞ』って言えば、 僕達も中に入れるのかなあ? |
イチマトゥ(一松:ヴァンパイア) 確かに。簡単すぎる。 |
チョロマトゥ(チョロ松:ヴァンパイア) やっぱり、希望の星だよね! 別にどうこうするワケじゃないんだよ。 学校の中に入るだけ。 |
ジュウシマトゥ(十四松:ヴァンパイア) クリスマスの劇とか見てみたいなあ! |
イチマトゥ(一松:ヴァンパイア) キャロルを歌われたら大変だから、 耳栓して外から覗くだけだよ。 |
ジュウシマトゥ(十四松:ヴァンパイア) 劇の話がわからないね。 |
イチマトゥ(一松:ヴァンパイア) いいんだよ。 俺達みたいな闇夜に生けるもの達を、 ひたすら呪う話だから。 |
チョロマトゥ(チョロ松:ヴァンパイア) 入るかどうかじゃなくて、 その先の話になってるよね! 乗り気なのは決して僕だけじゃない! |
トドマトゥ(トド松:ヴァンパイア) 当事者の僕だけが乗り気じゃない、 みたいな言い方! それさあ!?どうかと思うけどーっ!? |
チョロマトゥ(チョロ松:ヴァンパイア) ほら、お前だってイチマトゥ。 汚れなきサンプルがいっぱいだよ! |
イチマトゥ(一松:ヴァンパイア) あ゛・・・!?た、確かに!? |
ジュウシマトゥ(十四松:ヴァンパイア) 霧になっても外れない耳栓て、 つくれるーっ!?つくれないーっ!? イチマトゥ兄さん!?ボゥエ! |
イチマトゥ(一松:ヴァンパイア) あ、血を液体のまま使うとか・・・ なら耳栓になるかな・・・? |
イチマトゥ(一松:ヴァンパイア) というか、ジュウシマトゥ。 そんなにクリスマスの劇が見たいの? |
ジュウシマトゥ(十四松:ヴァンパイア) うん! 怖いもの見たさかな。 |
チョロマトゥ(チョロ松:ヴァンパイア) ・・・という事で、 僕らのお前に対しての期待がね? 高まっているという、この事実! |
トドマトゥ(トド松:ヴァンパイア) えーっ?なんか、心配なんだよなあ。 どうしようかなあ。 |
トドマトゥ(トド松:ヴァンパイア) 勝手にこんな思い切った事を決めて、 オソマトゥ兄さん、怒らないかな。 |
ジュウシマトゥ(十四松:ヴァンパイア) さすがに、そろそろ 生き返らせないと怒るかな? |
イチマトゥ(一松:ヴァンパイア) そうだね。 じゃあ、生き返らせて会議をしようか。 血を集めよう。 |
チョロマトゥ(チョロ松:ヴァンパイア) 仲間外れにすると後が面倒だからねー。 何年ぶりだろう。 6つ子ヴァンパイア会議! |
トドマトゥ(トド松:ヴァンパイア) 6人そろっての晩餐は久しぶりだね! とびきりのご馳走を用意しなきゃ。 |
トドマトゥ(トド松:ヴァンパイア) ・・・さーて。 どうやって調達しようかなあ? |
ーおわりー |
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