第１２章 ストーリー
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目次
12-1「混乱中の逃亡」
| （観衆エリアに紛れ込んでいた兵士達が武器を取り出し、整然と宮殿を包囲する。観衆は驚き、逃げ惑う。） | |
| エリス | ニキ、しっかり付いてきて！とりあえず何とかして通用門から脱出するわよ。 |
| ニキ | 分かった！でもこれは一体どういうことなの？どうしていきなり武器を持った人が？ |
| エリス | 明らかにクーデターよ。反乱軍の兵士を客席に紛れ込ませておいたんだわ。 |
| ニキ | 宮殿から出た後はどうするの？ |
| エリス | もちろん急いで変装してこの街から出るのよ。クーデターだなんて、こんなところにいたら危険だわ。 |
| ニキ | でもモモもポポもまだここにいるの！みんなを置いて行くなんてできない！ |
| エリス | はぁ、仕方ないわね。じゃあ宮殿から出たら、みんながいるかどうか庭園から覗いてみましょう。 |
| 〃 | とりあえず、フードとマントのようなものをかぶって身を隠すわよ。 |
| コーデバトル | |
12-2「友達は大切に」
| ニキ | 見えた！みんな庭園にいる！ |
| エリス | シーッ、声が大きい！とにかく行ってみましょう。 |
| モモ | あ！ニキとエリスだ！ |
| ポポ | よかった、やっと会えた！怖かったよ?。 |
| ニキ | エリスが言うには、これはクーデターで、あの武器を持っていた人達は反乱軍じゃないかって…。 |
| ポポ | ええっ！クーデター！？やだ、怖い…どうしよう…。ぐすっ |
| モモ | ポポ、大丈夫！？顔色が真っ青だよ。ホラ、元気になるおまじない！にゃんにゃかにゃ?！ |
| ポポ | そんなんじゃどうにもならないよぉ！ |
| モモ | あぁ、もう泣かないでよぉ、ポポ！はぁ…ニキ、ちょっと着替えてみて。 |
| 〃 | ポポよりもアンニュイで憂鬱そうな服をニキが着れば、ポポも元気が出るかもしれない。 |
| コーデバトル | |
12-3「迷い込んだ寝殿」
| エリス | とりあえず今できることは、ロイス王子を探すことね。王子はこのことを知っているのかしら？ |
| ニキ | 試合中にクローカを連れて、ナナリー女王の様子を見に行ったみたい。まだそっちにいるのかも……。 |
| モモ | ふ?む、王子達が会場から離れるように、誰かが仕向けたのかもしれないな…！ |
| ポポ | 見て！あそこの部屋、宮殿と同じように兵士が見張ってる！あれがナナリー女王の寝室かな？ |
| モモ | どうやらボクの推理通りだね！ロイス王子たちを女王様の寝室に誘い込んで外に見張りを立てて軟禁したんだ。 |
| 〃 | ふふん、最近のボクは冴えてるな?。 |
| ニキ | でも、王国軍の兵士はどこに行っちゃったの？みんな反乱軍に寝返っちゃったの？ |
| エリス | そういうわけじゃないと思うわ。あそこで見張ってる奴らはリリス王家の護衛軍じゃなさそうだもの。 |
| 〃 | 兵士に変装してもぐり込みましょう。ロイス王子を探さないと。 |
| コーデバトル | |
12-4「美人局！？」
| ロイス | やあ、みんな。やっと来てくれたね！きっと何とかして助けに来てくれると信じてたよ。 |
| ニキ | ロイス！外でクーデターが起きているの知ってる？ここも何重にも包囲されているのよ。 |
| ロイス | ああ、知っている。あの時姉上の様子を見に、急いでクローカーとここに来たんだ。着いたとたんに外を兵士たちに塞がれて、出られなくなった。 |
| ポポ | そうだ！ナナリー女王は！？ |
| ロイス | 僕がここに着いた時には、姉上はもういなかった…。奴らに連れて行かれたか、どこかへ逃げたのか…。 |
| モモ | じゃあ、これからどうするの？ |
| ロイス | サクラとジョブ・ルーニーにニーズヘッグの行方を捜すよう頼んである。僕たちは何とかして王宮の宝物殿にたどり着かなくてはならない。 |
| ポポ | 首相さま？そうだ、首相さまはどこへ行っちゃったの？こんな大事件が起きてるのに姿が見えないなんて…。 |
| クローカ | フン、あの裏切り者め……。 |
| ロイス | まあまあ、クローカ。怒った顔も素敵だけど清楚な少女風に着替えた方が外の兵士も油断するかもしれない。ね？ |
| コーデバトル | |
12-5「宝物殿へ急げ」
| ロイス | この細い通路を通れば、王宮の宝物殿に行ける。そこに必要なものがあるんだ。 |
| ニキ | さっき、ニーズヘッグさんが裏切り者だって言ってたけど、いったいどういうことですか？ |
| クローカ | 元々リリス王国の国民でもない癖に、政治の権力を独占し、それだけでは飽き足らず…！ |
| ロイス | 権力が野心に火をつけたんだ。最初から彼はこの国を奪うつもりだった。 |
| ポポ | つまり、首相さまが謀反人だってことなの！？まさか！ |
| エリス | 彼を疑っていたのに、クーデターを起こすのを黙って待ってたの？それもバカな話ね。 |
| ロイス | 僕はわざとドリームコーデグランプリの守備の手配を全て彼に任せたんだ。彼が馬脚を現すだろうと思ってね。 |
| 〃 | 彼に気づかれないように、王室親衛隊を王都の外に待機させておいたんだ。 |
| 〃 | リリス王家の者しか知らない影の軍隊だよ。どの兵士も軍籍もない。王家の号令だけに従うんだ。 |
| クローカ | ただし、王子ご本人が直接面と向かって命令をしないと軍を動かすことができないのです。 |
| ニキ | じゃあ、どうやってロイスを王都の外に脱出させれば…？ |
| エリス | さっき、ロイス王子は宝物殿に行くと言っていたわよね。きっとそこに何かあるんでしょ？ |
| ポポ | よーっし！そういうことならスケボーで全速前進よ！ |
| モモ | なにそれ、ひくわー……。 |
| コーデバトル | |
12-6「宝箱の試練（1）」
| モモ | わあ、ここがリリス王宮の宝物殿か。綺麗だな?！ |
| ポポ | メルヘンコンチェルトシリーズの衣装ってここに収められてるんだよね！？見てみたいな?！ |
| ニキ | ロイス、探しにきたのってその箱なの？ |
| ロイス | そうさ。この宝箱は、姉上が病に倒れた時に僕に託したものなんだ。中にはリリスの守護妖精が住んでいると言われているんだ。 |
| 〃 | 宝箱が出す3つの試練を制した者は、妖精の魔法が使えるようになり、幻影を使って情報を伝えることができるんだ。 |
| ニキ | 幻影？そっか、最初に見た女王様の幻は、この魔法の力だったんだ！ |
| ロイス | たぶんそうだと思うよ。さあ、今は時間がない。ニキ、宝箱の試練を乗り越えられるよう、手伝ってくれないか。 |
| ニキ | どうすればいいの？ |
| モモ | とりあえずは宝箱を開けないと始まらないよね！よし、おーぷん！ |
| （第1の幻影が現れた） | |
| ポポ | なになに？第1問は時間の試練ーー優美な雲上帝国風よ！ |
12-7「宝箱の試練（2）」
| エリス | 宝箱の試練はだんだん難しくなるはずよ。最後はいったいどんな難問になることやら。 |
| ポポ | どんな難問でも、ニキならきっと大丈夫！ |
| モモ | コホン、これが噂の主人公補正ってやつか…いや、なんでもにゃい。 |
| ロイス | よくやったニキ！試験はあと2つだ。 |
| ニキ | うん、がんばるね！ |
| クローカ | 第2の試練のテーマは？急いでください。 |
| （第2の幻影が現れた） | |
| モモ | 第2問は空間の試練ーーパテール連邦風のスポーツウェアだって！ |
| コーデバトル | |
12-8「宝箱の試練（3）」
| ポポ | やったあ！これで残すは1つだね |
| 〃 | それにしても、メルヘンコンチェルトシリーズ衣装ってこの宝物殿のどこにあるんだろう。チラッとでいいから見てみたいなぁ?。 |
| エリス | そのシリーズ、たしかマリオネットがテーマの衣装があるのよね。 |
| ロイス | ん？知っているのかい？ |
| エリス | 友人から聞いたことがあるわ！！彼の知り合いの老デザイナーが、生涯マリオネットを愛し、マリオネットをテーマにデザインをしていて |
| 〃 | その中で最も完璧なセットコーデが、彼の死後にリリス王室のメルヘンコンチェルトシリーズに収められた、と。 |
| モモ | あやつり人形を愛して…なんだか猟奇的な香りがするにゃ。それより、いま重要なのは宝箱でしょ！ |
| ロイス | そうだな、ニキ、頼んだよ！ |
| モモ | テーマ、ぷりーず！ |
| （第3の幻影が現れた） | |
| モモ | 第3問は愛の試練ーー愛がテーマの未来的サイバーパンク風！！難しいにゃあ！ |
| コーデバトル | |
12-9「危機はこれから！」
| クローカ | 本当にありがとうございます、ニキ。あなたがいなかったら、王室親衛隊を動員して反乱軍を制圧することはできませんでした。 |
| ニキ | （顔を赤くして）友だちだもの、当たり前だよ。 |
| ポポ | わぁ?ん、あんなイケメン首相さまが悪役だなんて、信じられない！ |
| モモ | わかってないにゃあ、ポポは。ああいうタイプのイケメンは、悪役の方が女子に人気が出るの。 |
| ポポ | 知らないよ、そんなの！ |
| モモ | ふーん。 |
| （ロイスが外殿から急いでやってくる） | |
| ロイス | 王城の方はもうだいぶ落ち着いてきたよ。やはり反乱軍を指揮していたのはニーズヘッグだった。しかし、当の本人は行方不明だ。 |
| 〃 | サクラの使いが持ってきてくれた情報も同じだった。 |
| エリス | 自分の国へ戻ったのでは？ |
| ロイス | ありうるな。彼はノーザン出身なんだ。今回のクーデターは失敗したが、母国に帰って新たな策略を練っているのかもしれない。 |
| ニキ | ジェーンさんどうなったんだろう…？ |
| ロイス | 彼女も同じく行方不明だ。恐らくニーズヘッグが連れて行ったんだろう。 |
| （宝箱が音を立てる） | |
| モモ | あれ？宝箱に何か文字が浮かび上がったにゃ！ |
| エリス | 『大陸の危機は始まったばかり。ウィンドデール集落にて奇跡の巻物が運命の人を待っている』 |
| クローカ | ウィンドデール集落……。ウェイストランド共和国ですね。 |
| ロイス | アイアンローズの暴動、ニーズヘッグの謀叛、そして姉上の失踪……どれも大陸の危機の前触れなのか？ |
| 〃 | どうやら、奇跡の巻物とやらを探すしかないようだな。 |
| ポポ | 運命の人ってきっとニキのことだよ！だったら、次の目的地はウェイストランド共和国に決まりだね！ |
| モモ | ウェイストランドって行ったことないにゃ?！エキゾチックな美女がい?っぱいいるといいにゃあ！ |
| エリス | ニキ、私も一緒に行くわ。 |
| ニキ | わあ、本当！？エリス！ |
| エリス | ええ、あなたたちといると楽しいし。それに私も大陸の危機と奇跡の巻物が気になるし。 |
| ロイス | それがいい。エリスが一緒に行ってくれるなら僕も安心して送り出せるよ。 |
| 〃 | 兵士にウェイストランド共和国の国境まで護衛させよう。僕はここを離れるわけには行かないが、よろしく頼む。 |
| コーデバトル | |
12-SP1「宝箱ダンジョン（1）」
| 宝箱の精 | 宝箱ダンジョンの試練にようこそ！ |
| モモ | どうゆうこと？さらにダンジョンがあるなんて！ |
| 宝箱の精 | これはおまけステージだよ。メインクエストとは別にボクが独自開発したんだ。キミ達には試練を受けて貰うよ。 |
| ポポ | この傍若無人さ、幻夢大使といい勝負…！ |
| ニキ | 試練って、どうゆうコーデをすればいいの？ |
| 宝箱の精 | コホン、では発表しようか。テーマは燃え盛る情熱の雲上スタイル！にぎやかなお祭りの雰囲気を出してね！ |
| コーデバトル | |
12-SP2「宝箱ダンジョン（2）」
| 宝箱の精 | おめでとう?！第1ステージクリアだね。次は第2ステージだ！ |
| ポポ | もういいよー！ |
| モモ | 何かおいしいものでもくれたら、拍手してあげてもいいけど。 |
| 宝箱の精 | なんだよ君達ノリ悪いな?。じゃあ君の友達の幻影を使ってコーデバトルするってのはどう？面白くない？ |
| ニキ | えっ、誰の？ |
| 宝箱の精 | まあまあ、慌てないでよ。とりあえずナイトウェアにもなる部屋着に着替えてみたら分かるさ。 |
| コーデバトル | |
12-SP3「宝箱ダンジョン（3）」
| 宝箱の精 | おめでとう諸君。第2ステージも突破だね。それじゃあいよいよ、第3ステージだ！ |
| モモ | え、まだあるの…？ |
| ポポ | こんな張り切っちゃって…きっと他に構ってくれる人いないんだね。 |
| 宝箱の精 | ちょっと?、やる気あるの！？じゃあ君達ふたりでコーデバトルすればいいさ、さあスポーツウェアのコーディネート、できるでしょ？ |
| コーデバトル | |
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