帝国軍大佐斉藤
8/15~8/17
第一回スペボスバレンタイン7位 チョコ478個
第二回スペボスバレンタイン8位 チョコ2681個
帝国軍大佐斉藤
・・・この時代に軍人自ら話しかけてくるとは・・・。・・・良い肝を持っているとは思うが・・・、お前は・・・ここで死にたいのか・・・?
・・・なぜ私について来る・・・。私は、お前に相手をしていられるほど、暇ではない・・・。去れ・・・っ!
・・・自分の身の程を知れ・・・。それとも・・・私に切られたいのか・・・?
切られてもいいとは・・・威勢だけはいいのだな・・・。その心意気だけは評価してやろう・・・。
切られてもいいと・・・そこまで言うのならば、この私がお前と手合わせしてやろう・・・。かかってくるが良い・・・。行くぞ・・・っ!!!
・・・なかなか、腕が立つようだが・・・こんなもので私を倒せると思っているのか・・・?
・・・この名刀「花雫」の前にどれだけ、耐えられるだろうな・・・?
ふふ・・・甘いな・・・。その口から何も言えない用、全力でなぎ払ってやる・・・。・・・無凱流・・・紅花雫・・・!
膝が地についてるぞ・・・?これで終わりか・・・?まだだろう・・・?さぁ、立て・・・?私をもっと楽しませてみろ・・・
花雫の切れ味はどうだ・・・?この刀の力・・・その体で感じることができたことを光栄に思うが良い・・・。
ふっ・・・やはり戦いは・・・いいな・・・。身体の底から、沸き立つようなこの興奮・・・たまらない・・・
戦うこと・・・それが私の愉悦・・・。やめることができない・・・。何も失うことがなければ・・・なお良い・・・
久しぶりに、単騎で戦うが・・・お前・・・私の腕慣らし役にはなれるのではなないか・・・?ふふ・・・
「帝国軍の鬼神」と呼ばれるこの私に、ここまでかかってくるとは・・・。面白い奴だ・・・。お前・・・名前はなんという・・・?
・・・聞いたこともない名だな・・・。・・・私の名も教えよう・・・。私は、大和帝国 帝国軍に所属している斉藤だ・・・。
ふっ・・・知らないか・・・軍では、「鬼神」として恐れられているが・・・。・・・何も知らないからこそ・・・、この私に近づけたのかもしれないな・・・
・・・聞いていなかったが・・・お前は・・・なぜ私に近づいて来た・・・?追い払われてもなお・・・なぜ・・・?
・・・本当は軍の人間で、私を殺しにかかったのか・・・?もし・・・そうであれば・・・軍の誰かお前を差し向けたかを吐かせ・・・その後・・・お前を殺す・・・。
・・・そうだったな・・・お前は軍人ではない・・・。この国の普通の民だったな・・・。・・・つい我を忘れてしまった・・・。・・・すまない・・・。
・・・私の瞳が・・・悲しそうだったから、声をかけた・・・だと・・・?
・・・「鬼神」と呼ばれるこの私に・・・そんな理由で近づいたのか・・・?ふっ・・・無知とは・・・良いものだな・・・
お前には私の瞳がそう見えるのか・・・ふっ・・・節穴だ・・・お前の目は・・・。だが、お前は・・・なかなか興味深い・・・手に入れたい・・・
・・・私の隊に入り、仲間にならないか・・・?そして・・・私と共に・・・私の「野望」を成就させないか・・・?私の野望を成就させるには・・・お前が必要だ・・・。
お前が拒絶するなら・・・力ずくでも入れてみせよう・・・ふふ・・・私に勝てるとはもう、思っていないと思うが・・・
ふっ・・・あれだけの力を見せつけたあとでも、私に立ち向かうのか・・・。その心意気・・・実に魅力的だ・・・。
刀を交えつつ、私の野望について話してやろう・・・。私の野望は・・・この国を内側から壊すこと・・・!
この国を壊し、そして・・・まだ以前の大和帝国を再建させるのだ・・・。可笑しいか・・・?笑いたければ笑うが良い・・・。・・・私は本気だ・・・。
くっ・・・先ほどより・・・やるじゃないか・・・。まさか・・・先ほどまでは・・・手加減していたのか・・・?くっ・・・!!
・・・お前・・・やはり面白い。お前に私の強さを見せつけ、必ず仲間にしてみせる・・・っ!!
・・・っ、私に傷をつけるとは・・・おもしろい・・・やはり戦いはこうでなくては・・・!無凱流 華焔!!!!
・・・「あの戦争」で幕府勢力が負けたのは・・・お前でもわかっているだろう?新政府軍が勝利したことで時代が変わった・・・。そして・・・私が愛した国は消滅した・・・!
私は当時、幕府軍に直属の部隊に所属し、この国と武士の誇りをかけて戦った・・・。だか、私が守りたかったものも・・・大切な人たちも・・・全て失った・・・。
何が・・・文明開化だ・・・。・・・世界に尻尾を振り・・・この国は・・・自国の誇りも・・・大和魂も失ってしまった・・・!!
全てを失った先にある未来が・・・今のこの国では・・・!死んだ仲間に顔向けができないのだ!!!なぁ・・・お前もそう思うだろう・・・っ!?この国が変わってしまったと!!
っ・・・紅花雫を・・・かわすだと・・・?
素晴らしい・・・素晴らしいぞ!!!!もっと、私にお前の可能性を見せてみろ・・・っ!!
はぁ・・・はぁ・・・。・・・なぜそこまで、拒絶する・・・?お前も今の時代が良いのか?・・・今の時代の人間なのか・・・?
・・・。憎しみに憎しみで返しても・・・何も生まれない・・・だと・・・?戯言を言うな・・・っ!!
今を壊し・・・そして・・・生まれ変わるんだ・・・この国は・・・。そして・・・あの頃に・・・戻るんだ・・・。戻るんだ・・・っ!!!!!
・・・。
俺は・・・大きな過ちを犯しかけて・・・いたのか・・・。
時は移ろい・・・、人も変わっていく・・・。全てを壊し、誰かを殺しても・・・戻ってくるものは・・・何もない・・・
私は・・・ただ・・・あの頃に戻りたかったのか・・・。仲間がいる・・・笑い合えたあの温かい日々に・・・。
時代がまた・・・以前のかたちに戻った所で・・・死んでいったものたちが還ってくるわけではないのに・・・
私は・・・悲しかったのか・・・。国を変えること・・・それだけを考えることで・・・全てを忘れようとしていたのか・・・。
お前と剣を交えていなければ・・・、私は・・・いつか後悔していただろう・・・
お前にあの場所で出逢えて・・・良かった・・・。今はそう思う・・・。礼を言おう・・・。
・・・自分が見ようとしなかった悲しみと向き合うことができたが・・・今後の生きる目標は・・・いったい何にしたら良いのだろうな・・・。いや・・・もう良いのか・・・
もう・・・仲間たちは空へ旅立ったんだ・・・私も・・・もう皆の所に行く時なのかもしれない・・・
だが・・・お前から離れたくない・・・そう思うこの気持ちは・・・いったい何なんだろうな・・・この気持ちを・・・お前は知っているか?
初対面の人間の目で心情に気づくとは・・・。お前は・・・世にいう「えすぱぁ」という奴なのか・・・?なんだ・・・?なにが可笑しい?発音が可笑しいのか・・・?・・・わ、笑うな・・・!!
お前・・・今日は忙しいのか・・・?・・・今日は、休戦・・・なんだ。お前に重要な用事が無ければなんだが・・・椿亭に行かないか・・・?お前の好きな甘味をご馳走したいのだが・・・
お前は、椿亭に行ったことがないのか・・・?あの店は、あんみつと抹茶が格別に美味しい有名店なんだ・・・。甘味は嫌いか・・・?
お前との出逢いは・・・なかなか激しいものだったな・・・。あの時は、椿亭に一緒にくるような間柄になるとは思っていなかったが・・・。ふふ・・・人生はわからないものだな・・・
・・・私は・・・あの日にお前に出逢えて・・・本当に良かったと思っている・・・。ありがとう・・・。そして、また生きる意志を与えてくれて・・・本当にありがとう・・・