ポカチェとエムホの違い
目次
ポカチェとエムホの違い
ポカチェはbetして降ろしに行かなかったことが悪いとよく言われますが、エムホはゴールド以下とノーマルは降ろしに行くベッドした方が悪いです。なぜなら、それぞれの「環境」が違うからです。例えるなら、関東の人に関西の出汁のうどんを渡すくらい違います。
そしてエムホのノーマル以下は基本どの額でレイズしても降りないので、自分自身もコーリングステーションとなり、どうしてもレイズしたい場合はオールインを打ちます。なぜなら、ブラフキャッチされやすい環境下でセミブラフを打つことや中途半端に打つことは自爆行為だからです。
なぜこれを書いたかと言うと、エムホに参戦するポカチェユーザーが増えてきていて、いつもしている打ち方でチップを大幅に溶かしているプレイヤーがいて、そのユーザーがエムホから離れていくためです。これ以上繰り返されてほしくないから書きました。
エムホの環境
エムホのノーマル以降のアドバンストは半数が駆け引きできる人、もう半数がダブルアップ狙いのギャンブルプレイする人で複合戦術が大切です。エキスパートでは大半の人が駆け引きが上手な人なため駆け引きを楽しむことができます。
リングは本来ハンドを待つのが正解なんだけど、その正解がどこでも通用しないからこそ環境適応ってよく言われるし、それに適応すれば高確率で搾取できるのでとても楽しいです。
エムホのコツはオールインでぶつかるようなベッドサイズ(ジオメトリックベッド)をしたり、チェックレイズを10倍位で返すなどの方法があります。これがおすすめの理由は、ベッドサイズでコール基準にしていないプレイヤーが多く、特にチェックレイズではコールしないともったいないという心理が働きます。エムホは強気のバリューベッドを打てるかどうかで総収支に影響するので、そこは面白いところですね。あとは、固く打つ場合も広く打つ場合も押し引きの感覚は身につけておかないと、マイナスの値が大きくなるのが注意点ですね。
アドバンストやノーマルを打っていてブラフキャッチは無理やり広げて戦うと損失がかなりありました。ブラフキャッチよりはオーバーバリューで稼いでいく方が稼げる確率が高いと気づきました。ただし、ゴールド以下に関してはブラフのレンジもバリューのレンジもわからないので、そこは未知数です。
ポカチェとエムホ、どちらでも必要なスキル
最上位ランクになるにあたっての目標
単調な戦術はどうしても攻略されやすいため、ポカチェもエムホも最上位ランクでは複合戦略および人読み戦術も用いられている印象があります。なので、人読みはしなくてももちろん構いませんが、せめて人読みされない(弱点がわかりづらい)人を目指しましょう。それができれば十分です!
弱点の探し方
人に読まれないプレーヤーを目指すにあたって、弱点を探すことが大切になりますが、弱点が見つからない人は自分の打ち方を研究してみて、ミラーマッチの攻略のように対自分の攻略を考えるのもゲーム感覚でとても楽しいです。
そういう客観的な考え方を持てる人は、ポーカーにおいても大切です。
初見の相手だけに通用するエクスプロイトされにくい行動
あと初見の相手だけに通用するエクスプロイトされにくい行動ですが、他の人がしていない特異な行動を取ることです。それをすることで相手が見たことのないプレイングと焦って判断ミスを誘える場合があります。逆に経験豊富な熟練者の場合、それを逆手にハメ返されますが、それもそれで面白いです。
エクスプロイト回避方法
トーナメントで使われるエクスプロイト回避方法として挙げられるのが、打ち方を頻度で変えることです。打ち方を複数種類持っている前提ではあります。1つの戦術だけだと「これ、もしかしてこのパターンかも」と対策を立てられやすいですが、2つ以上あると相手を迷わせたり、また山を張る人にはミスを誘うことができます。
あと複数の打ち方を持っていると、相手はどっちだろうと迷いやすくなり、betにも迷いが出やすくなります。それに対してレイズやオールインのプレッシャーをかけることで、さらに術中にはめることができ、相手の心理を操ることができます。そこまでいくと、自分とHUを異様に回避し始めます。HUを異様に回避し始めたら、苦手なプレイヤーとして認識され始めるので、徹底的に3betを打てば相手は4betオールインまたはフォールドと、極端な打ち方をしてくれるので、対応しやすくなります。もしくはコーリングステーション化し始める場合もありますが、ボードを見ながら打てばチップは増えやすくなります。
プレイレベルの合わせ方
例えあなたがポーカーを勉強したとしても、対戦相手はあなたの思惑通りには動かないので、対戦相手のプレイレベルに合わせたプレイも大切です。例えるなら、小学校に大学の教授を先生として派遣するレベルでズレています。なので、相手のプレイレベルや癖は見抜けるなら見抜きましょう。
ポーカーは目的が違う人たちと同卓する機会があり、雑なハンドでも割り切って仕掛けたり、エンターテインメントを魅せたりする人などがいます。そういう人への対策や、もしくは感情的にならない方法を模索することは必要です。対策をしなくても、せめて排他的な考え方はやめましょう。それだけでも変わります。
ポーカーと運の繋がり
ポーカーは「メンタルと確率の知識」と運が絡んでいくので、それだけでも難しくはなりますが、運ゲーを押し付けるプレイングで相手を悩ませたり降ろさせるプレイングは可能なので、降りる相手や駆け引きができるレベルの相手なら積極的に仕掛けましょう。そうすれば相手に嫌がってもらえます。
ポーカーと運は切っても切れない関係で、運要素を極力排除した打ち方は出来なくはないですが、ただ対NPCならともかく対人でエクスプロイトされずに打つことはできません。なので、妥協のポイントを探したり打ち方を調整することが重要視されます。割り切って思い切り打つのもときには大切ですね。
確率は100%じゃなければ何でも負ける可能性はありますが、ここで負けておくことで次回に勝つ楽しみを残しているというポジティブな考え方もできます。ただ、焦ってすぐに取り返そうとすると幸福は逃げていきます。なので例えば虫取りのように何度もチャレンジすることが大切となっています。
感情の処理方法
ポーカーで運負けして感情的になる盤面はよくあると思いますが、これを制御できるかが長時間安定して打てるかどうかにつながっていきます。感情的にならないために、間を置く・深呼吸・忘れる・振り返る のこの4点のいずれかはしておきたい。ポーカーに運はつきものなので、その感情処理もまた必須です。
確率収束問題
確率収束問題は言われていますが、ポカチェもエムホも1ハンドごとにかかる所要時間を考えると確率収束するのに数年単位かかるので、確率収束を考えるのはリスクがあります。確率収束よりも自分の打ち方の研磨や相手の打ち方の研究など、やれることはたくさんあるので、それをこなしていきましょう。
予想されるQ&A①
質問
負けたときは必ず勝つ可能性があるからと確率収束は言っていることが真逆じゃないのか?
回答
どのハンドでも100%勝つ、負けることはないんだよという内容と、確率はその確率通りに収束するのが難しいという内容です。 つまり、100%0%に収束はしないけど確率通りに行くのは保障されないよということです
油断と見落としは禁物
運負けでもミスは頻発しやすいですが、逆に勝ったときも同様で気が緩んでハンドの振り返りをおろそかにして次の試合でぼろぼろに負けるケースもよく見られます。負けた時も兜の緒を締めたほうがいいですが、勝った時こそ兜の緒を締めることは大切です。油断とティルトには気をつけて行きましょう。
油断ともう一つ気をつけたいのが見落としです。
ボード、相手スタック、自分のスタック、ポット額の見落としのどれかでもすると致命的なミスとなり敗退する可能性が上がります。(トーナメント)
リングにおいても可能性は低いとはいえ、見落としすると致命的なミスとなるので気をつけましょう!