【ストーリー】EPISODE 8-55 明眸コンポーズド!
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| EPISODE ◆ 8-55 明眸コンポーズド! 禁忌の執行人 |
登場人物
アズール,ティム,ミナジール,リリア
| 古代遺跡 Ancient Ruins | |
![]() | ミナジール いや。俺に任せておけ。 この程度の魔法なら、すぐに“解ける”。 |
![]() | ミナジール 『目を閉じるな。恐れるな。 |
![]() | ミナジール 今、鎖を解き放て』 |
![]() | ミナジール 『澄み渡る星の瞳(クリスタライズ・クリア)』 |
![]() | ミナジール これは……なるほど。随分古い術式だな。 |
![]() | ミナジール 単純な魔法だが、 大げさではないからこそバレづらい。 |
![]() | ミナジール 今解除する。 |
![]() | ミナジール ………………。 |
![]() | ティム うわっ!? オ、オレたち、 天井を歩いてる!? お、落ちる~っ! |
![]() | ミナジール 落ち着け、落ちないよ。魔法で重力と視覚を ねじ曲げて、感覚を狂わされていたんだ。 |
![]() | ミナジール 自分では下っているつもりでも、 実際は上のフロアへ歩かされていたのさ。 |
![]() | ミナジール だから、いくら階段を下っても 下の階層には降りられないって仕組みだ。 |
![]() | ミナジール だまし絵みたいで面白い。悪くないセンスだな。 |
![]() | ミナジール でも俺を逃がさないように、うちの宮廷魔法士たちが 作った“鳥籠”のほうが遥かに手強かった。 |
![]() | ミナジール あの手この手で自由を奪う連中を出し抜いて きたんだ。この程度じゃ俺は縛れない。 |
![]() | ミナジール 簡単に俺を閉じ込められると思わないでほしいね。 |
![]() | ティム 大会の特訓をしてる時から何度も見てるけど、 先輩のユニーク魔法って本当にすごいな。 |
![]() | ティム 物でも人でも、 対象にどんな魔法や呪いがかかってるか分かるし、 |
![]() | ティム ササッと解除できちゃうんですもんね。 |
![]() | ミナジール 何でも「ササッと解除」は出来ないよ。 |
![]() | ミナジール 宮廷魔法士が魔法で封じた扉は、 開けるのに半月かかったし…… |
![]() | ミナジール 神々の時代の呪いがかかった魔導書は、 開くことすらできなかった。 |
![]() | ミナジール 魔法を成立させるには、知識だけじゃなく“事象の 実現”を正確に思い描くイマジネーションが不可欠。 |
![]() | ミナジール だが俺の魔法の基盤は、 王宮の書物庫で読み漁って得た知識に過ぎない。 |
![]() | ミナジール 本を読んで鍵の構造を知っていることと、 実際に自分の手で解錠できるかは別の話ってわけさ。 |
![]() | ミナジール 例えば、スライド式のラッチ錠。 |
![]() | ティム ……トイレとか試着室の扉でよく見る鍵っすか? |
![]() | ミナジール そう。あれは本やネットで写真を見ただけでも…… |
![]() | ミナジール 横に棒をすべらせて施錠する単純な仕組みだと 一瞬で理解できるだろ? |
![]() | ミナジール だが、実際に施錠された扉を外側から 開けようとすれば、どうだ? |
![]() | ティム 確かに。頭では「横棒をずらせば開く」と 分かっていても、簡単には開けられないかも……。 |
![]() | ミナジール 実体験で試行錯誤して開けた経験がなければ、 「簡単に開けられる」ってのは机上の空論。 |
![]() | ミナジール 魔法も同じだ。一度でも解除を経験した術式なら、 ある程度のスピードは出るが…… |
![]() | ミナジール 初見じゃそうはいかない。 |
![]() | ミナジール 外の世界の生きた魔法を前にすると、書物の中をす べてと思ってきた自分の世間知らずさを痛感するよ。 |
![]() | ミナジール 本当に行きたい場所には行けず、 本当に知りたいことは知れない。 |
![]() | ミナジール ……俺の魔法で手に入れられるのは、 その程度のちっぽけな自由なのさ。 |
![]() | ミナジール ……おっと。 今はそんな話をのんびりしてる場合じゃないな。 |
![]() | ミナジール 台座に石を置きに行こう。急ぐぞ! |
| ―最下層― | |
![]() | アズール もうすぐ1回目の情報共有のための集合時間です。 |
![]() | アズール その前に手持ちの魔法石を 自陣の台座に置いておきましょう。 |
![]() | アズール 現在手持ちの魔法石は25個。 悪くないペースです。 |
![]() | リリア 待て、アズール。ロイヤルソードアカデミーの 台座の前に選手が立っておる。 |
![]() | アズール まだ序盤ですし、 彼らが僕たちの石を狙う旨味はないと思いますが? |
![]() | リリア 逆じゃ、逆。奴らがまだ石を置いていないなら、 隙を見てわしらが奪うのはルールの範疇。 |
![]() | リリア こういうのは『勝った』と思った瞬間が 一番隙ができやすい。 |
![]() | リリア 一旦のゴールとなる台座の前が、 最も気が緩むタイミングじゃろ。 |
![]() | アズール ……おや、残念。もう既に石は台座に 置いてしまった後のようですね。 |
![]() | アズール ……なっ!? |
![]() | アズール ロイヤルソードアカデミーの台座の上に 表示されている、集積された石の数を見てください。 |
![]() | リリア 182個!? |
![]() | リリア わしらはまだゼロだぞ!? 一体どういうことじゃ。 |
![]() | アズール 僕は今大会に挑むにあたり、 過去99年分の大会のデータを分析しました。 |
![]() | アズール 公式戦ではマレウスさんのような 魔力自慢によるワンマンプレイを防ぎ、 |
![]() | アズール チームの連携と探索能力を競わせるため 小さな魔法石を大量に配置する。 |
![]() | アズール とはいえ…… |
![]() | アズール 最初の30分で180個以上の魔法石が 集積されたなんて記録は見たことがありません。 |
![]() | リリア まさか、他の奴らが撃破されて石を奪われた……? |
![]() | アズール くっ。ここで推測していても埒が明きません。 |
![]() | アズール 急いで我々の石を自陣の台座に収めて、 集合場所へ向かいましょう! |
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